2022-01-01から1年間の記事一覧
【概要】著者(監督):岸川真 映画向けのシナリオの書き方や三段階構成について伝授する。いわく「創作的なお通じをよくする浣腸のようなことをやってみます」。ホラーやアクションなど各ジャンルの型、を名作映画たちを例にとって解説。職業柄とはいえ映画…
【概要】著者(監督):吉田親司 厳しい出版業界の環境の中、架空戦記というニッチ分野を中心に専業作家で泥臭く生き残ってきた著者。『小説家になって億を稼ごう』のB面として、凡人ならではのサバイバル方法を記す。ノウハウ本というよりは読み物といった…
【概要】著者(監督):井上雄彦 原作クライマックスの山王戦を描く。バスケの試合を見ている感じ。桜木やゴリではなくリョータが主人公。声優変わってるが覚えてないので問題なし。原作未読でも問題なし。CG作画は意外と気にならないので大丈夫。いや山王の…
【概要】著者(監督):森谷公俊 アレクサンドロスの生涯は一篇の大河小説のごとく、名立たる逸話にあふれている。開戦劈頭グラニコスでの華々しい一騎打ち、だれも解けないゴルディオンの結び目を一刀両断にしたとの伝説、リビア砂漠のアモン神殿における謎…
【概要】著者(監督):? 編:鈴木裕子 パパ「返す返す、とりかえばやと思されける」 それなりに有名だが意外と読まれていない古典代表格。ソフィア文庫なので有職故実や服装・調度品の図解あり。「君の名は。」で少し知られるようになったとか。なお突然「…
【概要】著者(監督):小林多喜二 誰かの言っていた「カムサツカ体操」を求めて。 「おい地獄さ行(え)ぐんだで!」 で始まる地獄の船旅。労働者たちが家畜のように扱われ、仮借なき搾取により心身ボロボロになるも、「人間の命を何んだって思ってやがるんだ…
【概要】著者(監督):高野秀行 約25の外国語(英語、フランス語、コンゴ語、タイ語、ビルマ語、中国語、ワ語…)を学んできた著者が、20代の「胡散臭い人間」だった時代を言語的な側面にフォーカスして振り返る。珍獣を探したり、アブない組織へ接近したり…
【概要】著者(監督):山田尚子 軍記物語の最高峰としておなじみ「平家物語」をまさかのアニメ化。In タイランド中は観ていなかったが、このたびアマプラにて一気見。題材は古くキャラデザも独特だが、謎の魅力があり結構見ごたえがある。敦盛最期とか那須…
【概要】著者(監督):誉田龍一 監修:校條剛 タイトル通り。Tipsとしては、PCで書く、終わりまで書く、プロットを入念に練る、人物に困難を与える、登場人物を成長させる、必要なことだけを書く、プリントアウトして推敲する、勝てそうな媒体に投稿する、…
【概要】著者(監督):W・シェイクスピア 訳:中野好夫 "O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo?"があまりにも有名。けっこう面白い。敵(かたき)同士の両家の息子と娘が恋しちゃうという王道展開。仮面舞踏会で出会った二人は夜毎の逢瀬で愛の言葉を交…
【概要】著者(監督):W・シェイクスピア 訳:福田恆存 "To be, or not to be, that is the question."や、オフィーリアさんが溺れることでおなじみ。あらすじ:父王の亡霊のタレコミにより、現王が王位に就いた陰謀を知ってしまうハムレット。復讐を心密か…
【概要】著者(監督):夏目漱石 某明治の近代人が、いわゆる「修善寺の大患」で文字通り生死の境を彷徨ったあと、一命を取り留めてから書いた表題作「思い出す事など」などの随筆を収める。一種の悟りに達した漱石は透明で超然とした境地につかの間至ること…
【概要】著者(監督):成田悠輔 最近よく見るオシャレメガネの彼。 「断言する。若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは何も変わらない」 とのっけから冷酷に宣言し、疲労した民主主義(政治制度)の処方箋を提示する。著者的には「無意識データ民主…
【概要】著者(監督):S.S.ラージャマウリ 「バーフバリ」でおなじみ。登場人物が好き勝手に暴れまわる勧善懲悪モノで、良くも悪くもインド映画を濃縮したような話題作だ。子供をムダにアクロバティックに救出する予告が印象的であろう。救出2部構成っぽい…
【概要】著者(監督):新海誠 災害三部作その三。要石や龍脈(らしきもの)、常世などの日本神話的・伝奇的要素とロードムービー・冒険要素が融合されている。「場所を悼む」ことがテーマの一つであると監督が各所で述べているように、現在日本が直面する停…
【概要】著者(監督):三田紀房 はじめてまともに三田のマンガ読んだわ。やたら肩幅がひろかったり平面的だったりぎこちない感じの絵は意外とすぐ慣れる。主人公の財前君属する投資部の活動を通じて「お金」にまつわるアレコレを解説するマンガ。投資全般、…
【概要】著者(監督):渡辺歩 原作・西加奈子。まさかのさんまプロデュース。肉子ちゃんの変幻自在なアニメーション的動きや、似ていない母娘の遠慮と和解・情愛、漁港の温かな共同体を楽しめる。大人びた短髪ヒロインの心の動きに刮目せよ。そして肉子ちゃ…
【概要】著者(監督):チャン・イーモウ(張芸謀) 可憐。 おそらく十数年ぶりに視聴。チャン・ツィイー(章子怡)が淡い恋心を胸に、町から来た先生に奥手なアタックを繰り返す。母が父を家の前で迎える「一幅の絵」と称されるシーンを観ると監督はこのシ…
【概要】著者(監督):ロブ・ライナー I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve. Jesus, does anyone. 久々に視聴。1986年公開だが、公開時点ですでに50'sのアメリカが舞台になっているので却って古びない良さがある。死体…
【概要】著者(監督):辺見じゅん 「ぼくたちはみんなで帰国するのです。その日まで美しい日本語を忘れぬようにしたい」 マルチタレントを持っていた男・山本幡男の遺書を中心に、過酷な収容所(ラーゲリ)生活を紙上に復元する。過労や酷寒や病に多くの仲…
言の葉の庭 [Amazonビデオ] 【概要】著者(監督):新海誠 <22.11.29追記> 「雪野さんじゃなくて、先生、でしょ」 15歳と27歳のサボりデュオが和歌や靴作りを通じてプラトニックに3ヶ月くらい交流する。雨の日が待ち遠しくなる。人で歩けるように練習をし…
【概要】著者(監督):丸山誠治 見ての通り日本海海戦(対馬沖海戦)を描いた戦争映画。魅力はやはり海戦シーンで、円谷英二パワーにより海戦シーンはCGよりリアルに見える。 三船敏郎が東郷で、笠智衆が乃木役。ですます寡黙でごわす。ハイライトは広瀬少…
【概要】著者(監督):本広克之 上田誠の原作舞台の実写映画版。むろん、「四畳半タイムマシンブルース」の影響で観た。瑛太とか上野樹里とか真木よう子が出ているぞお。 部室のごちゃごちゃレトロ感、セミの声、むさい画の暑苦しさ、パピコ⇒コーラの芸術的…
【概要】著者(監督):森見登美彦 「たしかに辻褄は合っている。しかし本当にこれでいいのだろうか?」 『四畳半神話大系』の続編もといパラレルワールド。相変わらずくどめな文体だが読みやすい。森見登美彦作品は若干文体がラノベ気味なので活字よりもア…
【概要】著者(監督):中村哲 ETV特集「武器ではなく、命の水を」でおなじみ。中村医師の突破力がすごい。土木技術を磨いた。緑がよみがえった。モスクも建てた。 specials.nishinippon.co.jp www.tokyoweekender.com そんなナカムラおじさん唯一の自伝。 …
【概要】著者(監督):本郷貴裕 プラントエンジニアリングでおなじみEPC契約(Engineering, Procurement, Construction)の実務がわかる。「まっとうに仕事を遂行したコントラクターが得るべきものを正当に得られる契約書」にすることを目指しているとのこと…
【概要】著者(監督):東洋エンジニアリング株式会社 エンジ御三家のTECが書いたPM本。本書を書くこと自体が1つのプロジェクトだったらしい。PMに関する具体的なツールとして、EVM(Earned Value Management)が紹介されているが、それ以外はだいたいPMの心構…
【概要】著者(監督):佐々木ランディ 横浜生まれのランディが、あまり聞かない「水中考古学」について具体的なプロジェクトの話を織り交ぜながら解説する。装丁が高級感あり。 UNESCO推定では300万隻の沈没船があるらしく、貿易船がほとんどの模様。ローマ…
【概要】著者(監督):高野光太郎 「日本にはウォンバットに特化した書籍がない」☜それね( ˘ω˘ ) ので、本書が本邦初のウォンバット本みたいだ。著者の半生記兼ウォンバット本。かつて動物アレルギーだった著者。イマイチな英語力をひっさげ大学から海外に…
【概要】著者(監督):江上剛 「少壮者に貴ぶ所は敢為の気力である」、そして、「事業の進歩発達にもっとも害するものは、青年の過失でなくて、老人の跋扈である」でおなじみ伊庭貞剛伝。 京での攘夷運動や御所の警備に参加したり、北海道の司法界でそこそ…