2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
【概要】著者(監督):土井裕泰 2020年から遡っていくのがすでにつらい。切なさが常に背景にある。花束のように瑞々しかったものが萎れ色褪せていくのを見るのはつらい。手入れを怠ったらだめなんだなあ。交互に流れるモノローグがだんだんシンクロしなくな…
【概要】著者(監督):石井裕也 原作既読勢。言葉の海に浮かぶ大渡海という船を大都会の中で建造する。ベテランに腕抜きを託されたり、自慢の配偶者を得たり、先生に先立たれたりしながらも、なんとか完成に漕ぎ着けた。松田龍平はなかなかいいキャスティン…
【概要】著者(監督):湯山邦彦 久々に観た。ただただ懐かしいわ。サトシが選ばれし者で伝説のポケモンと共に戦うという流れは王道だが、それゆえに安心して観られるのでは。ルギア直掩で氷の島へ突入するのは熱い。 神々にまつわる古い言い伝えと最近のテ…
【概要】著者(監督):佐藤信介 マンガ実写化だが、意外といい感じ(原作は10巻くらいしか読んでないのだが)。るろ剣映画版みたいな感じかな? 吉沢亮めっちゃイケメンやん。天下の大将軍になりたい信君が時空を切り裂く出会いを経て一気に成長。だが、王…
【概要】著者(監督):ウェン・ムーイエ (文牧野) 薬の密輸で一旗揚げようとする男たちの物語。ビジネスが生まれる感じやインターネット黎明期の「電車男」「サマーウォーズ」感が熱い。序盤はコメディ寄りだが、ヒューマンドラマ、アクション、カーチェイ…
【概要】著者(監督):沖田修一 南の果てでも腹は減る。各人の一年余りの極限生活。一年でいろいろ変わった人もいれば特に変わっていない人も。非日常が日常に変わり、今まで日常だったものが非日常になる。単調とした日常に楽しみを見出していくしかない。…
【概要】 著者(監督):荻上直子 変な人たちがフィンランドで紡ぐ食堂繁盛物語。どうといった事件もないが、生活感や余白に溢れている。ガラス張りの明るい店内のレトロ感や、風変わりでシュールな間の取り方が何ともいえない印象を残す。来フィン当初は無…
【概要】著者(監督):是枝裕和 三姉妹+妹が鎌倉で一年を過ごす。きっと、これからも…。鎌倉の淡々とした生活感、自然さな空気感の醸成はさすが。仕事、家事、恋愛をやり過ごしつつも、花火、梅酒づくり、海辺散策などアクティビティを確実に積み重ねる。…
【概要】著者(監督):大西泰斗 ポール・マクベイ 「英語は配置のことば」「どんどん後ろに置いていけ」(あとから修飾)などの基本的なルールや考え方、そして「ネイティブの意識」「距離感」「心を与える」など、感情を込めることを指導する。 特長として…
【概要】著者(監督):原田マハ バーナード・リーチを中心に、日英の同時代人の文化交流を描く。亀ちゃんという架空の人物を加えて描かれるアートフィクション感はさすが。あと有名人たちの熱気あふれる交歓とか熱情とか。 大原美術館が近いので親近感。あ…
【概要】著者(監督):鳴沢真也 「連星なくして星の研究は成り立たない」「連星万歳!」と、連星への愛を語らう。実は連星はけっこうありふれた存在の模様。『三体』でおなじみαケンタウリ、7重連星、星の中の星、ひょうたん星など、不思議な天体ショーを…
【概要】著者(監督):森見登美彦 『夜行』に影響を受け、ホラー系その2。京都に棲む雷獣や水龍にまつわる怪奇譚。モリミーは大仰な文体のイメージがあったのだが、こういった作品では控えめの模様。京大付近の景色や古道具屋、狐面など、ノスタルジアと不…
【概要】著者(監督):早見俊 19c後半~20c後半ごろの事業家を中心に、成功の秘訣を分析する。一人一人の分量が少なく、面白くなってきたところで終了するので物足りないかも。まあその分読みやすいし、広く浅くエッセンスを、ということでどうでしょう。 …
【概要】著者(監督):加谷珪一 日本が相対的に安い国になってしまった現実とその理由、対処方法を述べる。ライトな新書で一般向けなのでそんなに突っ込んだ話はない。 競争力ランキング、上位10%論文数、文教費予算、実質賃金、一人当たりGDP…様々な指標が…