2016-01-01から1年間の記事一覧
本年の進捗; ◯本:156作品…ここ3年、360→240→160と毎年2/3になっている。岩波文庫の青、緑が主力。軽そうなのは読まなくなった。来年は110弱かな? ◯映画:12作品…リピートが非常に多かった(シンゴジ×4、この世界〜×3、君の名は×3、遊戯王×2)。レンタルを…
シャイニング [Blu-ray] [Blu-ray] 監督:スタンリー・キューブリック評価:B+【評】怪奇ホテルの管理人になったパパがイカレていく。そんなホリブルでパニックな映画。人形のごとき双子姉妹、血の奔流、突然の腐乱ババア、パパの幻覚、All work and no play…
宮本武蔵 DVD-BOX [DVD]監督:稲垣浩評価:B+【評】1954稲垣浩。武蔵三部作の一。侍になろうと村を出て、お尋ね者になって、逃げては捕まり、人を殺め、また逃げては捕まりと、逃避行を繰り返した三船敏郎(As 武蔵)が、沢庵和尚と八千草薫(As お通)の手…
戦場のピアニスト [DVD] [DVD]監督:ロマン・ポランスキー評価:B+【評】ポーランドのユダヤ人・シュピルマンがピアノと運で地獄のWWⅡを生き抜く。基本的には英語だが、ドイツ兵はしっかりドイツ語で話しており異質感・威圧感がある。暴力やひもじさの演出が…
ゴジラ(昭和29年度作品)【60周年記念版】 [Blu-ray] [Blu-ray]監督:本多猪四郎評価:B【評】初代1954。イントロでゴジラ鳴きすぎ。社会派特撮のはしり。だんだん怪獣モノは違う方向に走っていくが…。今見ると少々緊迫感やテンポの良さに欠ける。でもラスト…
ろまん燈籠 (新潮文庫) [文庫]著者:太宰治評価:B+【評】書簡体や告白体、語り調を駆使し、何でもないような日常の一齣を文学に昇華させていく。『佳日』『十二月八日』などが良かったかな。戦時中にただひとり、文学の灯を支えていた事実こそ、彼がただの…
谷崎万華鏡 - 谷崎潤一郎マンガアンソロジー [単行本]著者:いっぱい評価:B【評】読んだことある書き手も、ない書き手も。好きに解釈してチョーダイ。以下のものが面白かった。「谷崎ガールズ」...導入部ご苦労。最もクセが少ない。「少年」…絵柄がマッチし…
新編 東洋的な見方 (岩波文庫) [文庫]著者:鈴木大拙 編:上田閑照評価:B+【評】「東洋文化の意義を高揚したい」禅爺(ZEN-G)。 「われわれ東洋人の心理は、知性発生以前、論理主義万能主義以前の所に向って、その根を下ろし、その幹を培うことになった」…
世界史としての日本史 (小学館新書) [単行本]著者:半藤一利×出口治明評価:B【評】前期高齢者と後期高齢者が主に近現代の歴史について語り合う。「まえがき」と「あとがき」が笑える。出口「感動したのは座談会のテーマについて事前に用意された細かいメモ…
さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記 (新潮文庫) [文庫]著者:井伏鱒二評価:B+【評】平家のうら若き公達のビルディングス・ロマン。飾り気がなくてよい。淡い恋や戦陣を通じ成長していく公達君の姿に瞠目しよう。騎手を慕って海中に入る馬、馬首を愛撫する騎…
原爆詩集 (岩波文庫) [文庫]著者:峠三吉評価:B+【評】「ちちをかえせ/ははをかえせ」の伝説の「序」でおなじみ。この詩集は、「人間としてふとしたとき自他への思いやりとしてさしのべられざるを得ぬ優しい手の中へのせい一ぱいの贈り物である。どうかこ…
経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス) [新書] 著者:長沼伸一郎評価:B+【評】『直観的』の著者が、マクロ経済学における難関「動的マクロ均衡理論」に使われている数学に大まかな道筋をつける。数学適用のフロンティアたる経済学の発展史…
一千一秒物語 (新潮文庫) [文庫]著者:稲垣足穂評価:B【評】奇妙奇天烈摩訶不思議、出前迅速四捨五入、シュールでナンセンスなタルホワァルド。「一千一秒物語」「黄漠奇聞」「チョコレット」「星を売る店」だけ読んだ。これらの物語の世界では、星や月はす…
エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話 (幻冬舎新書) [新書]著者:下川耿史評価:B【評】人生とは〇ニスと〇ギナの離合集散のドラマだと、筆者は考えている。「はじめに」から飛ばしていくあたりに好感が持てる。神代の昔から近代まで、主と…
true tears Blu-ray Box監督:西村純二【評】深夜アニメをリアルタイムで観るという愉悦を教えてくれた記念碑的青春群像劇。全13話。比呂美を筆頭に、登場人物の心理の読み取りに力を使うアニメ。少し屈折した心理や行動の不合理に翻弄されるあたりは却って…
監督:山崎貴評価:B【評】同名小説の映画化。「ふねだせぇー!!」「いっちょやっやたろうやないかい!」の宣伝でおなじみ、ひらパー兄さん七変化に注目。全体的には、う~ん、といったところか。まず長い。というより観客に長いと思わせてる時点でよろしく…
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 [DVD] [DVD 【概要】著者(監督):原恵一 <メモ> クレしん10作目(2002)。「しんのすけのいない世界に未練なんてあるか」と、てんしょうにねんにGOする。 しんちゃん、まさかのシリアス展開。防衛戦…
映画 クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望 [DVD] [DVD]著者(監督):本郷みつる <メモ>おそらく最初に観たクレしん映画。第3作。1995年公開。 舞台は1570年の春日部。登場人物のしゃべり方はクレしんながらちゃんと時代劇している。「八幡!」「合力」「面妖…
ショーシャンクの空に [DVD] [DVD]監督:フランク・ダラボン評価:B+【評】脱獄する。以上。無実の罪で刑務所にコンニチワしていたアンディがホモ太郎の暴力や、社会的背景の全く違う人びととのふれあいに戸惑い苦しみながら、持ち前のfinancial knowledgeを…
龍安寺&妙心寺に行っていました。おなじみの石庭は意外と小さく控えめでしたが、「吾唯足知」感を味わえて良かったです。時期を間違えたのか茶色で味気ない景色でしたが、禅の即今(here now)感を味わえて良かったです。あ、あと退蔵院墓地の水子地蔵菩薩の近…
絹と明察 (新潮文庫) [文庫]著者:三島由紀夫評価:B【評】 事業は涙や、岡野はん。わしはほんまに、わしが父親で、うちの工場で働らいているもんは、娘や息子や思うてます。父親の今日の晴れ舞台やいうことを察して、ああまで一心に、まごころこめて、社歌…
万葉秀歌〈上巻〉 (岩波新書) [新書]著者・選:斎藤茂吉評価:A【評】モキチがチョイスした三十一文字の言の葉が舞う。吾こそは大和の民なるぞという者は必読。音やことば、助詞の選択などの作歌技法の分析もまじえつつ、名品を合計1000首程度紹介していく。…
アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 (星海社新書) [新書]著者:舛元和也評価:B【評】TRIGGERの「制作進行」が自身の仕事やアニメ作りの大まかな流れ(ここ)について語る。キルラキル感満載の極太文字が紙面に踊る。実は制作進行としてもアニメ…
日本人の思惟方法〈普及版〉 [単行本]著者:中村元評価:B+【評】あらゆる仏教経典や思想書、その他文献を渉猟し、外来思想の受容および変容の経緯、言語、習慣の特徴から日本人の思惟方法を探る試み。『海と毒薬』『風土』『失敗の本質』などと一緒にどうぞ…
紅の豚 [DVD] [DVD]監督:宮崎駿評価:B+【評】30年前後のイタリィにファンタジー活劇要素をまぶした、パヤオの趣味全開な作。プロローグの各国語対応字幕、発進時の音楽、飛行艇が自由自在に旋回し海や山が後ろに流れて行くさま、「豚に真珠」や「ロースト…
若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義 [単行本]著者:若松英輔評価:B+【評】2010年に妻を喪い、悲しみに押しつぶされそうになりながらもすでに涙は出なくなっていた。この言葉に出会う前と後では世界が違って見える。今では、悲しみとは絶望に同伴するものでは…
雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑 [単行本(ソフトカバー)]著者:村井昭夫 鵜山義晃評価:B【評】雲の命名法やその特徴を、美麗(なものもある)な写真を交えて紹介する。高積雲の夕焼けはもちろん、彩雲、幻日、映日、太陽柱などレア度の高い雲を見つ…
この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス) [Kindle版]著者:こうの史代評価:B+【評】原作とアニメが睦み合い、相互い補完する内容となっている。<映画との主な相違点>●「うちも知らんまま死にたかったなあ……」の意味が映画より強烈。日本人は暴力を…
この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック [単行本(ソフトカバー)] 監督:片渕須直【評】同名原作を不屈の闘志で劇場アニメ化。いわく言いがたい感慨を懐かせる変なアニメ。 1話完結型の原作がスムーズにつながるように編集・補完されている。 遅効性…
文章の話 (岩波文庫) [文庫]著者:里見 弴評価:A【評】「人並はずれたおしゃべり」の㌧。 文章の書き方は二の次にして、人間として立派でなければ、いい文章は書けない、立派な人間になるには、……これが、この本の特色です。いちおう子ども向けだが、内容は…