2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧
漫画・うんちく書店 (メディアファクトリー新書) [新書]著者:室井まさね評価:B【評】書店に関するうんちく祭り。某名探偵マンガなみに文字が多いぞ。
そうか、もう君はいないのか (新潮文庫) [文庫]著者:城山三郎評価:B【評】妻といた日々。体言止めが多い。「天から妖精が落ちて来た感じ」、とシロサブの意外な一面も垣間見られる。娘の文章や、児玉清の解説も涙を誘うぞ。
近代能楽集 (新潮文庫) [文庫]著者:三島由紀夫評価:B【評】ユキオが能のココロを筆に乗せた。曰く、「能楽の自由な空間と時間の処理や、露わな形而上学的主題などを、そのまま現代に生かすために、シテュエーションの方を現代化した」。マダム(巨大である…
青春と変態 (ちくま文庫) [文庫]著者:会田誠評価:B【評】日記風の覗き遍歴。経験に基づいているか知らないけど、時効だから大丈夫だよね。変態の青春。それはトイレ覗きの青春。トイレ覗きという背徳のなかに、ひとすじの甘酸っぱさ・苦さを感じたとき、青…
「ズルさ」のすすめ (青春新書インテリジェンス) [新書]著者:佐藤優評価:B【評】『人強』の続編。「いかに負けるか」「経済合理性から外れた人間関係をつくる」「まず自由や平等が幻想にすぎないという現実を見極める」など、現代を生き抜く処世訓をセクコ…
まんがと図説 ピケティと資本論 (にちぶんMOOK) [ムック]評価:B【評】ピケチュウにのっかる。r > g したいキミにオススメだ。漫画の内容と活字の部分はあんまり関係がないので、そこんとこよろしくな。ピケティの主張は、簡単にいってしまえば、「資本主義…
ラインハルトとヤン―銀河英雄伝説 わが征くは星の大海より (アニメージュ文庫) [文庫]編:岸川靖評価:B【評】復刊。写真や設定資料など。
60歳で小説家になる (幻冬舎新書) [新書]著者:森村誠一評価:C【評】定年という能力の死刑が、自由の大海で絢爛たる花を開くのである。生産的セカンドライフの心構えを説く。
人生論ノート (新潮文庫) [文庫]著者:三木清評価:B+【評】三木清。幸福、個性、虚無と実在、肉体と精神…。断章から滲みだす実践的な哲学。鳥の歌うが如くおのずから外に現われて他の人を幸福にするものが真の幸福である。人間の実在性を証明しようとする者…
調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫) [文庫]著者:斉須政雄評価:B【評】料理人のモーレツな戦記もとい半生伝。フランスの6つの店で武者修行。 語りかけるような文体でよみやすい。若い人への厳しくもあたたかい視線が不愉快…
自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47) [新書]著者:宇沢弘文評価:B+【評】心ある経済学者が、日本であまりにも軽視されてきた「社会的費用」の概念を導入。簡明でわかりやすい。今でも交通状況にはあまり改善が見られないが…。新古典派のフレームワーク…
ワークライフ“アンバランス”の仕事力 [単行本(ソフトカバー)]著者:田島弓子評価:C【評】語感だけでつっぱしった感あるな。
日本仏教 思想のあゆみ (講談社学術文庫) [文庫]著者:竹村牧男評価:B【評】聖徳太子から鎌倉仏教までの、仏教理論の大伽藍の数々を見よ。どうも宗教哲学っていうのは物事をいたづらに難しくしてる気がするなあ、というわけで単純明快な「歎異抄」あたりを…
一人前社員の新ルール (アスカビジネス) [単行本(ソフトカバー)]著者:黒川勇二評価:C【評】一般、ベテラン、管理職、役員それぞれの心がまえを説く。
安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書 [単行本]著者:安藤忠雄評価:B【評】エッセイ風・写真アリの半生記。「集まりくる人々の心と心をつなぎ、感動を刻み込む」建築という仕事の醍醐味を味わわせてくれる。若者批判やお説教くさいとこも聞いてあげてね。
偏愛マップ―キラいな人がいなくなる コミュニケーション・メソッド [単行本] 著者:齋藤孝評価:B+【評】 齋藤孝が新たな(?)コミュニケーション・ツールを提案。 キミも自分だけの偏愛マップを作ろう。 個々人の履歴や気分を反映して作るたびに異なる偏愛…
会社では教えてくれない仕事のルール [単行本]著者:長井亮評価:B【評】ワーク的なものを51連発。なぜ電車の網棚は網になっているのか、コースターはなぜ丸いのかなどの問いかけも見てみてね。
働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書) [新書]著者:駒崎弘樹評価:B【評】軽めの文体で著者の回心を輸出するぞい。モーレツに働くことの先に何があるのか、立ち止まって考えてみよう。問題点(メール・会議など)の具体的な改善例、時…
歎異抄 (岩波文庫 青318-2) [文庫]著者:唯円 校注:金子大栄評価:A【評】親鸞聖人のお言葉集。そして異を歎く抄。如来の阿弥陀に、他力の本願に、身も心も委ねてしまおう。善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや。自力のこころをひるがへして、他力を…
メノン (岩波文庫) [文庫]著者:プラトン 訳:藤沢令夫評価:B+【評】「人間の徳性というものは、はたしてひとに教えることのできるものであるか」というテーマで漫才を繰り広げる。かなり読みやすい。「正しい思わく」というジョーカーが出現して論争は解決…
パイドロス (岩波文庫) [文庫]著者:プラトン 訳:藤沢令夫評価:B【評】論A(劣)→論B(優)というプラトン大好きな戦法。まず共通理解をたしかめてから議論に臨もう。輪廻観の話もおもしろい。お互いにちゃんと同意を得ておかないものだから、さて先に進ん…