辻邦生
【概要】著者(監督):辻邦生 『廻廊にて』あたりと似てる。著者最初期の作品で、執拗な細部の描写とか過去の追憶といった作者性は非常に感じられるのだが、若干退屈なので幾度も寝落ちしたのは秘密だ。 【詳細】<メモ> 幼少期の原風景や「グスターフ侯の…
【概要】著者(監督):辻邦生 「嵯峨本」製作に心血を注いだ三人の回想録(という設定)。やはり著者、<無常で空虚な人の生の中で、生きていた証や煌めきを残す>ことが大好きみたい。季節のせいもあり幾たびも寝落ちした。 【詳細】<メモ> 子守女の愛撫…
【概要】著者(監督):辻邦生 マリア・ワ″シレウスカヤなる人物を日記から復元する(という設定)。マーシャとアンドレの修道院出の蜜月、アンドレを失ってからの灰色の日々。静謐で厳格な修道院に差し込む希望と命の煌めき。やっぱり著者は、虚無の中に煌…
【概要】著者(監督):辻邦生 宣教師のオマケでついてきた冒険家(?)が、外国人視点で織田信長や戦国日本のあれやこれやを描写する(という設定)。フロイスやヴァリニャーノも出る。辻邦生、これくらいの分量だと読みやすい。京都上洛から本能寺の変まで…
【概要】著者(監督):辻邦生 長い。西行含む関係者へのインタビューを重ねて西行の生涯を浮き上がらせていく方式。天皇と上皇、貴族と貴族、武士と武士、大領主と小領主、時代の無数の軋みが新たな時代の扉を叩いた。運命に導かれるままに源平争乱の怒涛の…
【概要】著者(監督):辻邦生 (一)4世紀半ばのローマ帝国はコンスタンティヌス大帝の治世の中、つかの間の繁栄を享受していた。が、彼の死とともにローマ帝国に嵐が巻き起こる。そんな時代を生きた、内向的で学者肌の皇族の生き残り・ユリアヌスの大河ド…
著者(監督):辻邦生 【概要】 (1)メディチ家の庇護のもと、この世の春を謳歌していたフィオレンツィア。そんな在りし日の街と人々の想い出を老人が手記にて語っていくスタイル。ささやかな冒険や恋、進路の選択――春風駘蕩とした日々に南欧の風が草花の…