2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
【概要】著者(監督): 今風の(2000年代後半)絵で『源氏』の主要ストーリーをかいつまんで説明しつつ、宮廷行事、官位、装束、死生観などの古典常識を解説する。『あさきゆめみし』は分量的に重めだし活字もしんどいという人にはおすすめかもしれない。女…
【概要】著者(監督):佐藤信ほか 邪馬台国から平安時代まで日本の古代史の大きな流れを概観しつつ、主な論点を整理する。上古の昔の東アジア情勢の緊迫感、皇族と貴族・豪族グループの権力闘争と政権安定化、新都造営のダイナミクス、官僚制の浸透と税制の…
【概要】著者(監督):清水健二 すずきひろし 表紙のようにイメージで英語語彙を芋づる式に増やす。当然ながら英単語も接頭辞+語根+接尾辞の組み合わせでできており、漢字の偏や旁とそこまで変わらないことが体得できるはず。接頭辞や語根に詳しくなれば…
【概要】著者(監督):石川啄木 編訳:桑原武夫 わざわざローマ字で書かれた怪しい日記。所帯持ちとは思えないほど金と下半身がゆるいような。孤独と自信、漂泊の思い、何者かへの憧憬など、いろいろな思いがアルファベットで言語化される。 桑原が普通の日…
【概要】著者(監督):山本博文 「島津の退き口」でおなじみ島津義弘。ただの猛将ではなく、島津家の存続に向けて奔走する苦労人であったことがわかる。「本書の目的は、そのような義弘の、「伝統」との格闘を描くことによって、豊臣政権に包摂された戦国大…
【概要】著者(監督):田中靖浩 「会計の全体像を、歴史とともに楽しく学べる」。伊)簿記と会計、英)財務会計、米)管理会計とファイナンス、の三本立て。歴史の流れに伴って、時代の中心となる産業が変遷し、資金調達の方法や会計制度が発達していく。簿…
【概要】著者(監督):いしづかあつこ 女子高生4人が南極に行く。ここではないどこかへ、何かをさがして。誰かと。 一見、ありがちな女子高生×〇〇のパターンだが、意外とまじめ。「旅」と「友」の素晴らしさに重点を置いている印象。仲間探し、渡航権獲得…
【概要】著者(監督):大和和紀 大化の改新、白村江の戦、壬申の乱…。飛鳥時代後期を舞台に、額田女王と中大兄皇子・大海人皇子(と藤原鎌足)らの三角関係もとい青春を描く。髪型が宝塚風でオシャレ。「熟田津に」「あかねさす」などの和歌も交えて歴史ロ…
【概要】著者(監督):大和和紀 ご存知少女マンガの古典にして『源氏』の漫画化作品。 『源氏』の入門書にして本家超えで完成品。与謝野源氏の副読本として読み始めたらどっぷりハマった。恋愛のかけひきと人間心理の複雑性、豊饒な関係性の網と人間生活の…
【概要】著者(監督):渡辺淳一 『失楽園』でおなじみ。六条御息所、夕顔、紫の上、明石の君、そして光源氏といった『源氏』の登場人物をオッさん目線で分析する。曰く、光源氏は女たちの舞台の「狂言回し」で、『源氏』は「女の百科事典」。夕顔に優しく、…