2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫) [文庫]著者:藤井孝一評価:C【粗評】本は読む(インプット)だけでなく「アウトプット」することで、もっと血となり肉となる――アウトプットの例としては、人に本…
歌よみに与ふる書 (岩波文庫) [文庫]著者:正岡子規評価:B+【粗評】有名だけど何やったかよくわからない人ランキング上位、正岡子規ことのぼさん。のぼさんの生きた証がここにある。近来和歌は一向に振ひ不申候。貫之は下手な歌よみにて『古今集』はくだら…
食でつくる長寿力 (日経プレミアシリーズ) [新書]著者:家森幸男評価:B【粗評】我らがヤモリンの著書。サイン入り。グルジア、エクアドル、チベット…ヤモリンの大冒険。文字どおり命がけ。人々の尿や血液を採取、各種成分の量から長寿の源となる食生活の謎…
男子の貞操: 僕らの性は、僕らが語る (ちくま新書 1067) [単行本]著者:坂爪真吾評価:A【粗評】著者曰く、男性向け性教育書のクラシック=五年、一〇年と末永く読み継がれる「古典」となることを目指して、書きました。 「なんとなくみんなが思っていること…
仕事をしたつもり (星海社新書) [新書]著者:海老原嗣生評価:C【粗評】出た星海社新書。ポップな図と手軽に読める快適さが魅力か。「量の神話」「ハコモノ志向」という「理由」「目的」「質」「中身」なき思考にドロップキック。自分の市場価値を高めるため…
性の民俗誌 (講談社学術文庫) [文庫]著者:池田弥三郎評価:B【粗評】もはや民俗誌の中でしか見ることができなくなった、近代以前の日本人の性に関する風習・考え方を主に文献から調査する。「かつぎ」「一夜妻」など地域固有の風習が面白い。人間と神の関係…
小倉昌男 経営学 [単行本]著者:小倉昌男評価:B【粗評】宅急便サービスを生み出したヤマト運輸二代目社長(故)が、宅急便事業の誕生・発展の経緯を軸としながら経営について語る。東大出だけあって読みやすい。物流とは何か、トラック運賃の仕組みはどう決…
馬の世界史 (中公文庫) [文庫]著者:本村凌二評価:B【粗評】古代ローマ史専攻の著者がその地域・時代の枠を超えて、馬と人間の織りなした世界史を描き出す意欲作。馬のもたらす「速度」が世界史をどう動かし、騎兵や騎馬遊牧民が大帝国の興亡にどう影響を与…
二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9) [文庫]著者:谷川俊太郎評価:C【粗評】谷川俊一郎の鮮烈デビウ詩集。英訳版付き。予期せぬことばの連繋に幻惑させられた。う~む、ビミョー。挙げるなら『はる』『二十億光年の孤独』『静かな雨の夜に』あたりか。 …
ビゴー日本素描集 (岩波文庫) [文庫]編:清水 勲評価:B【粗評】歴史の教科書でおなじみのビゴーパイセン。出っ歯メガネのステレオタイプで描かれる日本人の姿を見て、彼に対し複雑な思いを抱いていた。しかし彼、たいへんな知日派だったことが判明。18年間…
文豪ナビ 谷崎潤一郎 (新潮文庫) [文庫]編:新潮文庫評価:C【粗評】謎のカエルさんが谷崎の代表作について、あらすじや見どころをざっくりと解説してくれる。齋藤孝や桐野夏生も文章を寄せている。作家の評伝としてみるとやや物足りない。というわけで初心…
読書について [単行本]著者:小林秀雄評価:B【粗評】たぶん初・小林秀雄。ゴツゴツした文体ですな。文章を読むこと・書くことに関するエッセイが主。「批評の神様」でも読み書きは容易なものではないらしい。【良かった場面/箇所】・好奇心があれば濫読結構…
僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書) [新書]著者:小暮太一評価:B【粗評】異様にコミカルなマルクスおぢさんと筆者が登場。飛んだり走ったりと大活躍だ。『資本論』をもとに、「価値」と「使用価値」の同一視を指摘し、必要経費方式の…
働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書) [新書]著者:長谷川英祐評価:B【粗評】MF。真社会性生物が示す、一見非効率な共同作業や遺伝の仕組みに迫る。非効率が効率を高めるという、逆説的なシステムに生物の奥深さを感じるのである。こういっ…
めぞん一刻 全巻セット (小学館文庫) [文庫]著者:高橋留美子評価:A【粗評】留美子の代表作。年上に目覚めた。管理人さんの滑稽なほどの勘違いや嫉妬に、いつしか心奪われていた。あふれ出る80's臭がたまらない。【良かった場面/箇所】・一刻館の騒がしくも…
世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ) [単行本]著者:Trappole Mentali 訳:泉 典子評価:B【粗評】「コンコルドの誤謬」や「ハロー効果」など種々の現象に名前が付いていることにオドロキ。判断の前に本書で紹介されていたことを頭によぎらせ…
道をひらく [文庫]著者:松下幸之助評価:A【粗評】松下電器(現パナソニック)創業者・松下幸之助が綴った「時にふれ折にふれての感懐」集。各500字程度。英題『The Path』が簡潔でカッコいい。各話センバツされただけあって精鋭揃いだが、特に『道』と『さ…
西郷南洲遺訓―附・手抄言志録及遺文 (岩波文庫) [文庫]編:山田済斎評価:A【粗評】西郷どんのありがた~いお言葉や書簡、手ずから抄出した言志録を収める。「道」や「誠」の大切さを説く。基本的には漢文調。読むスピードを遅くせざるを得ないが、却って寸…
武器としての決断思考 (星海社新書) [新書]著者:瀧本哲史評価:B【粗評】「客観を経て、主観で決断する方法」、ディベート思考の種を脳内に蒔く。練習問題を交えながら、脳内ディベートの練習だ。「なんとなく」大好き人間から「なんで?」大好き人間への脱…
職業としての学問 (岩波文庫) [文庫]著者:Max Weber 訳:尾高邦雄評価:B【粗評】本を開くといきなり「晩年のマックス・ウェーバー」の写真。あんまり見つめないで…。MWの講演録。大学教員の話から始めて、近代以降の学問、学問の意義などについてお話して…
空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫) [文庫]著者:池井戸潤評価:B【粗評】中小企業・赤松運送を、いじめていじめていじめぬいてたまにてをさしのべたとおもったらつきおとす小説。約束されたカタルシスが読者を包む。赤松・ホープ自工・ホープ銀行・警察・柚木と…
宮沢賢治詩集 (岩波文庫) [文庫] 著者:宮沢賢治 編:山本太郎【粗評】編者の名前がザ・日本人といった感じでよい。彼曰く、「けっきょく僕たちは、詩、童話その他、彼ののこしたたくさんの創作としっかり対面すれば、それでいいのだ。最も多く物語るものは…
方法序説 (岩波文庫) [文庫]著者:Rene Descartes 訳:谷川多佳子評価:B+【粗評】<我思う、故に我あり~Cogito ergo sum~>でおなじみの近代合理精神の立役者デカルト大先生が、「き~づいちゃったき~づいちゃったワ~イワイ」とばかりに、理性によって自分…
ベンチャー企業<第4版> (日経文庫) [新書]著者:松田修一評価:C【粗評】第4版2014年発行。ベンチャー企業、ベンチャーキャピタルの概要をつかむ。教科書然としすぎていて少し無味乾燥な気も。【良かった場面/箇所】・・・【問題点・疑問点】・・・【その他】
10分あれば書店に行きなさい (メディアファクトリー新書) [新書]著者:齋藤孝評価:C【粗評】あ、メディファク文庫だ。文庫のレーベル多すぎないか。齋藤孝が毎日10分書店に行くことを勧める。本の雑食主義や書き込みの効能等について自説を披露。本読みが抱…
舟を編む [単行本]著者:三浦しをん評価:B【粗評】セカンドシヲン。辞書「大渡海」編纂の過程を描く。各章で視点が変わるゾ。題材は面白いが、そこまでのめり込めなかったかな。【良かった場面/箇所】・・・【問題点・疑問点】・・・【その他】
日の丸家電の命運 パナソニック、ソニー、シャープは再生するか (小学館101新書) [新書]著者:真壁昭夫評価:B【粗評】パナソニック、ソニー、シャープ凋落の病巣を探る。上記「家電系」に加え、「情報通信系」のNEC、富士通、「重電系」の日立、東芝、三菱…
七つの会議 [単行本(ソフトカバー)]著者:池井戸 潤評価:B【粗評】東京建電の謎をめぐる群像劇でお送りする池井戸ワールド。八角三角形。自分は働いたことないけど妙なリアル感ありました。【良かった場面/箇所】・・・【問題点・疑問点】・・・【その他…
エンジニアリングの真髄―なぜ科学だけでは地球規模の危機を解決できないのか [単行本]著者:Henry Peteroski 訳:安原和見評価:C【粗評】科学とエンジニアリングのこれまでとこれからを豊富な実例から考える。いつだって時代を切り拓いてきたエンジニアリン…
物理数学の直観的方法―理工系で学ぶ数学「難所突破」の特効薬〈普及版〉 (ブルーバックス) [新書]著者:長沼伸一郎評価:B【粗評】大学物理・物理の副読本決定版。初版まさかの1987年刊。ベクトル関数、複素関数、解析力学などの要諦をイメージで大づかみす…