Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

「顔」の進化

A

【概要】著者(監督):馬場悠男 ヒト(というか生物)の顔がどのようにできたか/変化したかを、ご先祖様の数十億年の苦闘の歴史を辿りながら(ときに寄り道しながら)概観する。可視光や音波、化学物質などに対する各種センサが集約された部分が顔なのだが…

仕事猫と学ぼう 不安全行動と労働災害

A

【概要】著者(監督):中央労働災害防止協会 ヨシ!でおなじみ現場猫(仕事猫の一形態)。この小冊子では「多くの不安全行動をして労働災害を体験した猫の集合体」らしい。転落・転倒、挟まれ・巻き込まれ、感電などの項目ごとに、彼(?)が体を張って危険…

法然と親鸞の信仰

【概要】著者(監督):倉田百三 某ょべらす氏に触発される。『一枚起請文』『歎異抄』を主テクストとして、法然と親鸞の生涯、その信仰と発展を百三イズムを多分に取り入れながら熱く語る。 信仰というものは生きるために必要な、日々夜々欠くことの出来な…

唐詩選

【概要】著者(監督):前野直彬 註解 (上)のみ。見ての通りmade in Chinaの唐代の詩を集めたもの。いろいろな詩形、李白杜甫王維以外のマイナーめの詩人も収める。「年年歳歳」でおなじみの劉廷芝「代悲白頭翁」以外にもジーンとくるものがあるぞ。訳も詩…

補陀落渡海記 井上靖短編名作集

【概要】著者(監督):井上靖 久々の靖。いずれの短編も地味で大きな事件が起こるわけではないが、日常的で普遍的でそして人間味のある、何とも言えぬ読後感がある。著者の私小説というか経験に根ざしているというか。『波紋』と表題作の『補陀落渡海記』が…

梅原猛の『歎異抄』入門

B

【概要】著者(監督):梅原猛 最澄から親鸞までの仏教史の簡易解説ののち、法然・親鸞・唯円の三師弟の思想のつながり、そして『歎異抄』のエッセンス講義。最後は原文と現代語訳で〆。仏教史のあれこれに疑問を投げかける著者らしく、唯円西国人説を提唱し…

SDGs(持続可能な開発目標)

B

【概要】著者(監督):蟹江憲史 世をときめくSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の詳細な解説本。SDGs界のVIPらしく、その誕生の経緯から個々の項目の解説、企業や国の取り組みと課題を一通りまとめてある。技術士とか化学工学技士(…

辻井伸行 奇跡の音色 恩師との12年間

A

【概要】著者(監督):神原一光 辻井伸行と恩師・川上の二人三脚の12年間を描いたNHKの「こころの遺伝子~あなたがいたから~「器の大きなピアニストになれ 辻井伸行」を書籍化したもの。視覚障害者という言葉から連想されるバイアスが見事に粉砕される一例…

ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」

B

【概要】著者(監督):平井一夫 英語や異文化コミュニケーションの点で幼少時から苦労したKAZUO、SONYでKANDOおじさんに変身する。「俺はセラピストか」と自嘲するくらい聞き役に徹し苦境を乗り越えたサンドの経験から、特に「【異見】を求める」こと、そし…

私の嫌いな10の言葉

A

【概要】著者(監督):中島義道 なかなか刺戟的な書であった。「自分は正しいという大前提で私の耳に流し込むお説教」「いつも自分の言葉に二重の意味をもたせたまま自己防衛の逃げ道を作っておいて、一方的に相手にこの二重性に従うことを要求し、しかもそ…

古代ポンペイの日常生活

【概要】著者(監督):本村凌二 ヴェスヴィオ火山の噴出物の下に沈んだポンペイの街。幸か不幸か、我々はその「街角に残された落書きを通じて、民衆の喜びや憎しみがじかに聞」きとることができる。それらの壁には広告や選挙ポスター、罵りの言葉やメモが書…

シルクロード 流砂に消えた西域三十六か国

B

【概要】著者(監督):中村誠次 1980年放送の「NHK特集 シルクロード」の取材班団長がシルクロードよもやま話をする。シルクロードといえば、井上靖や平山郁夫でおなじみ。敦煌とか楼蘭とかクチャ(亀茲)とかカシュガル(疏勒)とかサマルカンドとか、鳩摩…

かな その成立と変遷

A

【概要】著者(監督):小松茂美 本邦文学史を支えたかな文字の成立と変遷をたどる。文献からの古文引用や用例が多数あり非常に学術的でしっかり考証されている感はあるのだが、いささか細かすぎて眠くなる。著者、書の研究が専門らしい。 【詳細】<目次> …

電通「鬼十則」

B

【概要】著者(監督):植田正也 いまをときめく(?)電通の4代目社長吉田秀雄が書き留めたビジネスの原理原則。「大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする」など、確かに元ネタはいいこと言っているのだが、著者の話がほうぼうに飛び過ぎい…

物理学者のすごい思考法

【概要】著者(監督):橋本幸士 素粒子物理学者のエッセイ集。名文家の寺田寅彦や湯川・朝永、ファインマンあたりの系譜と理解。「お好み焼き屋往復路のヒステリシス」「うまい棒を東京ドームに詰め込んだらいくらになるか」などの思考実験的な話が多い。毎…

親鸞

【概要】著者(監督):笠原一男 親鸞大好きマンが彼の生涯と思想を割とコンパクトにまとめている。京⇒新潟⇒茨城⇒京と拠点を変えていった背景や思想の変化について理解が深まった。浄土真宗の考え方はもちろんのこと、歎異抄の簡易解説もあり、お得感のある…

意味の深みへ 東洋哲学の水位

【概要】著者(監督):井筒俊彦 言語哲学関連の講演録や論文集。「言語アラヤ識」などに代表される東洋哲学の共時的構造化がメイン。スーフィズムや空海の意味分節論など、すでに彼の著作に親しんでいたらそんなに目新しさはないかも。 やはり『意識と本質…

箱庭図書館

【概要】著者(監督):乙一 アマチュアのボツ作品を改稿して一冊の有機的な物語に仕立て上げた。「小説の核」があればいくらでも面白くできるらしい。全体的にミステリ風味なので文章やストーリーの違和感に気づくと面白いかも。「青春絶縁体」もいいがやは…

地政学入門 外交戦略の政治学

B

【概要】著者(監督):曽村保信 80年代前半ぐらいまでの「これまでの地政学の要点を浮き彫りにし、その基本を明らかにすることを中心の目的にした」とのこと。マッキンダー(英)、ハウスホーファー(独)、マハン(米)の思想とそれに関連した内容を概説す…

出家とその弟子

【概要】著者(監督):倉田百三大正教養主義の代名詞。「運命がお前を育てているのだよ。ただ何事も一すじの心で真面目にやれ」の台詞にみられるように、100年の時を越えても色褪せぬひたむきさと純真さを掴み取れる。久々に再読(8年ぶりぐらい?)。 「こ…

対馬藩江戸家老 近世日朝外交をささえた人びと

B

【概要】著者(監督):山本博文 お盆に対馬行っていた勢、フェリー乗り場で購入。幕府―対馬―朝鮮の各担当者のやりとりを克明に復元し、各ステークホルダーがそれぞれの思惑や立場で懸命に闘っていたことがうかがえる。したたかさとメンツが大事! 描写が細…

高地文明 「もう一つの四大文明」の発見

B

【概要】著者(監督): 山本紀夫 大河周辺だけでなく熱帯高地にも文明と呼べるだけのものはあった。マチュピチュ行った勢としては、その高い文明や独自性に大いに頷けるものがあった。必ずしもユーラシア大陸や西欧だけが偉いわけじゃない! 紙面を借りて他…

ラストエンペラーの私生活

A

【概要】著者(監督):加藤康男 アイシン精機愛新覚羅溥儀の生涯を小説風ノンフィクションで描く。東京裁判での証言がたびたび挿入される。幼少期の変態的性生活をはじめ、三度にわたる即位と退位、度重なる転居と待遇の変化など、波瀾万丈の人生。 その人…

ドイツ戦歿学生の手紙

A

【概要】著者(監督):ウィットコップ編 高橋健二訳「映像の20世紀」でおなじみWW1で戦没下した青年の手紙を収める。ドイツ版『わだつみ』。1933年に出版された原著で「我々は彼らの前に頭をたれて、彼らの形見に對し、彼らの戰死を空しくせしめぬことを」…

死体は語る

B

【概要】著者(監督):上野正彦 法医学者がエッセイ風に変死体のよもやま話をする。「もの言わぬ死体は決して嘘は言わない」らしい。死体との対話により彼らの死因や生存時の状況を探偵のごとく復元する。浅沼委員長殺害事件から日航機墜落事件まで、著者、…

間宮林蔵

【概要】著者(監督):吉村昭 樺太探検・測量でおなじみ間宮林蔵を描いた時代小説。極寒の地の命がけの冒険や地道な測量、アイヌら民族たちとの交流が淡々とした綿密な筆致で描かれる。後半生では隠密的なこともしていた模様。全般的に暗めだが、孤独という…

ペスト

【概要】著者(監督):カミュ 光野博司訳 タイムリー。日々バタバタ人が倒れていく感じとか、都市封鎖の感じが味わえる。北アフリカの陽光や熱砂も感じられる。こういう極限状態や生死の狭間にあると、その人の大事なものとか価値観とかが露わになるよね。…

宇宙兄弟「完璧なリーダー」はもういらない

B

【概要】著者(監督):長尾彰 概ねタイトル通り、『宇宙兄弟』の主人公・六太の発揮したリーダーシップに理論付けする。リーダーシップのハードルを下げることに貢献する。グイグイ系の人間ではないので、著者に背中を押してほしかったのかもしれない。 こ…

諜報の天才 杉原千畝

【概要】著者(監督):白石仁章 「命のビザ」でおなじみ杉原千畝の評伝兼研究書。傍流の有能外交官だったが、本国の命令に背いて独断でビザを発行するなど、コスモポリタンな友愛精神にも溢れた気骨ある人間だった模様。研究を進めれば進めるほど、インテ…

数学独習法

【概要】著者(監督):冨島佑允 ビジネスパーソンに必要なのは、数学の「全体感の理解」。ということで、 本書を一言で形容するならば、読むだけで理系の考え方をインストールできる「未来を生き延びるための数学の見取り図」です。 中でも最重要といえるの…