Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

龍神の雨

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【概要】著者(監督):道尾秀介 『向日葵の~』に引き続き。龍、雨、神話的表象。他殺体、白い液体、体操服、脅迫状、浮き輪。家庭に問題ありの きょうだい二組とやべえやつ。後ろ暗い雰囲気とミスリードを誘う展開が作者の持ち味と理解した。どろりとした…

数学ガール ゲーデルの不完全性定理

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【概要】著者(監督):結城浩 春が巡るたび、僕は彼女たちを思い出す。数学という言葉を語り合い、青春という時間を分かち合った、彼女たち。 論理クイズ、イプシロン・デルタ(「εの挑戦にδで応えるんだ」)、《知らないふりゲーム》 、無限、可算集合、形…

人新世の「資本論」

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【概要】著者(監督):斎藤幸平 まず「はじめに」でSDGsの欺瞞を暴く(; ・`д・´) 気候変動の深刻さ、二酸化炭素排出と経済成長のデカップリングの困難さなどをデータ祭りで示した後、マルクスおじさんの晩年の真の思想や理論を復元し、「脱成長コミュニズム」…

あのこは貴族

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著者(監督):山内マリコ 映画から。基本的には映画とほぼ同じだが、いろいろと異同があるので映画とはまた違った味わいがあるかも。登場人物の背景掘り下げや「女同士の義理」の強調とか。やっぱり文化資産ってあるんやろなあ(; ・`д・´) 中学時代からなに一…

「馬」が動かした日本史

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【概要】著者(監督):蒲池明弘 日本社会に与えた衝撃(インパクト)において、馬の普及は水田耕作の普及に匹敵するのではないか。 古墳時代から日本列島に流入した軍事家畜・馬を主軸に据えて日本史を見直してみる試み。バイオ兵器・馬は、近世まで軍事力…

ノモンハンの夏

【概要】著者(監督):半藤一利 追悼・歴史探偵。『失敗の本質』でおなじみノモンハン事件。 軽侮と慢心、情報軽視と不勉強、杜撰な計画、独善的で硬直的な戦略・意思決定、戦力の逐次投入、曖昧で優柔不断な指示・命令、信賞必罰の不徹底、統帥の放棄…。ア…

戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊

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【概要】著者(監督):川島博之 こういう崩壊本は読まないのだが、某人から薦められて…。著者の実体験に基づいていたり、統計データを引用している点はいいのだが、こういった崩壊本はちょっと信用しがたいところがあるなあ。はしばしで感情的になりすぎて…

零戦の振動

【概要】著者(監督):安藤隆幸 零戦の技術開発史を通じ、航空機や流体力学・機械力学の基礎知識、フラッタによる曲げ・ねじり振動と回転由来の質量・空力アンバランス振動など、機械振動のあれこれを学ぶことができる名著ぢゃったぞい(๑╹ω╹๑ )✈︎著者が抱く…

嵯峨野明月記 

【概要】著者(監督):辻邦生 「嵯峨本」製作に心血を注いだ三人の回想録(という設定)。やはり著者、<無常で空虚な人の生の中で、生きていた証や煌めきを残す>ことが大好きみたい。季節のせいもあり幾たびも寝落ちした。 【詳細】<メモ> 子守女の愛撫…

私とは何か 「個人」から「分人」へ

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【概要】著者(監督):平野啓一郎 「対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて『本当の自分』である」との言葉にあるように、「分人」は経時的に構成比率が変動する、キャラ%の円グラフ。「本当の自分」なんてものはどこにもおらず、非常に浮動的で相対的な…

一億人の英文法

【概要】著者(監督):大西泰斗 ポール・マクベイ 「英語は配置のことば」「どんどん後ろに置いていけ」(あとから修飾)などの基本的なルールや考え方、そして「ネイティブの意識」「距離感」「心を与える」など、感情を込めることを指導する。 特長として…

リーチ先生

【概要】著者(監督):原田マハ バーナード・リーチを中心に、日英の同時代人の文化交流を描く。亀ちゃんという架空の人物を加えて描かれるアートフィクション感はさすが。あと有名人たちの熱気あふれる交歓とか熱情とか。 大原美術館が近いので親近感。あ…

連星から見た宇宙

【概要】著者(監督):鳴沢真也 「連星なくして星の研究は成り立たない」「連星万歳!」と、連星への愛を語らう。実は連星はけっこうありふれた存在の模様。『三体』でおなじみαケンタウリ、7重連星、星の中の星、ひょうたん星など、不思議な天体ショーを…

きつねのはなし

【概要】著者(監督):森見登美彦 『夜行』に影響を受け、ホラー系その2。京都に棲む雷獣や水龍にまつわる怪奇譚。モリミーは大仰な文体のイメージがあったのだが、こういった作品では控えめの模様。京大付近の景色や古道具屋、狐面など、ノスタルジアと不…

人生! 逆転図鑑

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【概要】著者(監督):早見俊 19c後半~20c後半ごろの事業家を中心に、成功の秘訣を分析する。一人一人の分量が少なく、面白くなってきたところで終了するので物足りないかも。まあその分読みやすいし、広く浅くエッセンスを、ということでどうでしょう。 …

貧乏国ニッポン

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【概要】著者(監督):加谷珪一 日本が相対的に安い国になってしまった現実とその理由、対処方法を述べる。ライトな新書で一般向けなのでそんなに突っ込んだ話はない。 競争力ランキング、上位10%論文数、文教費予算、実質賃金、一人当たりGDP…様々な指標が…

和泉式部日記

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【概要】編集:川村 裕子 『和泉式部日記』角川ソフィア版。宮とのお手紙や歌のやりとりに繊細な感性を、三人称小説風に日記を書いているあたりに知性を感じる。どうしても想い出を千載の後に残しておきたかったんやろなあ。ただ、カー○ックスはいただけない…

興亡の世界史 シルクロードと唐帝国

【概要】著者(監督):森安 孝夫 一千年紀中国で最大の繁栄を謳歌した大唐帝国の国際性や統治形態に関して学術的に語る。ソグド人や北方遊牧民族の存在感は想像以上に大きかった模様。陸上交易路、いわゆるシルクロードの発展ぶりを紙面から妄想できる。 本…

廻廊にて

【概要】著者(監督):辻邦生 マリア・ワ″シレウスカヤなる人物を日記から復元する(という設定)。マーシャとアンドレの修道院出の蜜月、アンドレを失ってからの灰色の日々。静謐で厳格な修道院に差し込む希望と命の煌めき。やっぱり著者は、虚無の中に煌…

夜行

【概要】著者(監督):森見登美彦 ホラーな森見登美彦は初体験かも。ぞっとする荒唐無稽な怪談の焦点は10年前に姿を消した長谷川さんに集まっていき…。「彼女はまだあの夜の中にいる」。光と闇の入れ替わりには恐怖と神秘を感じた。某神隠し的な不思議な世…

果てしなき流れの果に

【概要】著者(監督):小松左京 考えるな、感じろ。「現実的結末」あたりまでは60年代SFといった感じだが、ここから急加速して置いてけぼりにされる。いくつもの時空と情報が猛烈な勢いで流れ去っていき、SF要素にひたすらボコボコにされる。 壮大すぎる往…

イシューからはじめよ

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【概要】著者(監督):安宅和人 「何に答えを出すべきなのか」「最後に何がほしいのか」を着手前(と着手後も適時)に考えてアウトプットの生産性を高める。 これだけ! ちなみにイシューとは…。以下の両方を満たすもの。 2つ以上の集団の中で決着のついて…

マスカレード・ナイト

【概要】著者(監督):東野圭吾 『マスカレード・ホテル』の続編。「何年か前の、例の作戦をもう一度やろうってわけだ」。またもやコルテシア東京にて事件の匂いが。 殺人事件、日下部さんの無茶なお願い、騙し合い…いろいろとフェイクが多いので注意。「本…

マスカレード・イブ

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【概要】著者(監督):東野圭吾 『マスカレード・ホテル』の前日譚といった感じ。「ホテルを訪れる人々は仮面を被っている。お客様という仮面をね。それを剥がそうとしてはいけない」らしい。尚美さんの元カレと大将とか、かけだし新田さんの出会った怖い女…

バガヴァッド・ギーター

【概要】著者(監督):上村勝彦 訳 『マハーバーラタ』の一部。アルジュナさんが戦いを放棄し、この世の真実を知り、また戦場に赴くまで。基本的には古代インド的な覚者像が描かれているよ。 【詳細】2 あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果…

交流のしくみ

【概要】著者(監督):森本雅之 その名の通りの内容。インバータの基本とかとかUPSなんかのアレコレは参考になるかも。交流を直流に変えて、直流を交流に変える仕組みとかね。直流の復権についてもチョコっと言い残して終了。 【詳細】<目次> 第1章 電圧…

三島由紀夫 悲劇への欲動

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【概要】著者(監督):佐藤秀明 ほぼ時系列で作品を概観しつつ、三島の作風の変化や心の原風景を再現しようと試みる。「前意味論的欲動」、それは「言語改善の欲望であり情念」。彼を生き急がせる幻影は消えることがなかった模様。複雑なようで単純な、観念…

マスカレード・ホテル

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【概要】著者(監督):東野圭吾 まあさちゃんに教えてもらった②。 「単刀直入にいうと、警察の捜査に協力しなければならなくなった。しかも厄介なことに、殺人事件の捜査だ」☜えーーー!? 何気に初・東野圭吾だったりする。読みやすさが異常。エンタメ作家…

氷菓

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【概要】著者(監督):米澤穂信 まあさちゃんに教えてもらった①。謎の文集『氷菓』に秘められた謎を追う。無気力だが意外とお節介な主人公、そんな彼に駆動力を注入する姉、好奇心旺盛清楚系ヒロインと、もはや現在ではテンプレ化している安心設定。日常系…

英語の歴史から考える 英文法の「なぜ」

【概要】著者(監督):浅尾幸次郎 目次にあるように、現在完了や冠詞など、英語のさまざまな「なぜ」を手掛かりに英語の歴史や英文法のフシギを辿る。英語のゴチャゴチャさと豊饒さは表裏。読み物感と学術感とのバランスがなかなかいい感じ。 be動詞系の語…