Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

地政学入門 外交戦略の政治学

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【概要】著者(監督):曽村保信 80年代前半ぐらいまでの「これまでの地政学の要点を浮き彫りにし、その基本を明らかにすることを中心の目的にした」とのこと。マッキンダー(英)、ハウスホーファー(独)、マハン(米)の思想とそれに関連した内容を概説す…

出家とその弟子

【概要】著者(監督):倉田百三大正教養主義の代名詞。「運命がお前を育てているのだよ。ただ何事も一すじの心で真面目にやれ」の台詞にみられるように、100年の時を越えても色褪せぬひたむきさと純真さを掴み取れる。久々に再読(6年ぶりぐらい?)。 「…

対馬藩江戸家老 近世日朝外交をささえた人びと

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【概要】著者(監督):山本博文 お盆に対馬行っていた勢、フェリー乗り場で購入。幕府―対馬―朝鮮の各担当者のやりとりを克明に復元し、各ステークホルダーがそれぞれの思惑や立場で懸命に闘っていたことがうかがえる。したたかさとメンツが大事! 描写が細…

高地文明 「もう一つの四大文明」の発見

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【概要】著者(監督): 山本紀夫 大河周辺だけでなく熱帯高地にも文明と呼べるだけのものはあった。マチュピチュ行った勢としては、その高い文明や独自性に大いに頷けるものがあった。必ずしもユーラシア大陸や西欧だけが偉いわけじゃない! 紙面を借りて他…

ラストエンペラーの私生活

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【概要】著者(監督):加藤康男 アイシン精機愛新覚羅溥儀の生涯を小説風ノンフィクションで描く。東京裁判での証言がたびたび挿入される。幼少期の変態的性生活をはじめ、三度にわたる即位と退位、度重なる転居と待遇の変化など、波瀾万丈の人生。 その人…

ドイツ戦歿学生の手紙

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【概要】著者(監督):ウィットコップ編 高橋健二訳「映像の20世紀」でおなじみWW1で戦没下した青年の手紙を収める。1933年に出版された原著で「我々は彼らの前に頭をたれて、彼らの形見に對し、彼らの戰死を空しくせしめぬことを」とあるが、わずか6年でま…

死体は語る

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【概要】著者(監督):上野正彦 法医学者がエッセイ風に変死体のよもやま話をする。「もの言わぬ死体は決して嘘は言わない」らしい。死体との対話により彼らの死因や生存時の状況を探偵のごとく復元する。浅沼委員長殺害事件から日航機墜落事件まで、著者、…

間宮林蔵

【概要】著者(監督):吉村昭 樺太探検・測量でおなじみ間宮林蔵を描いた時代小説。極寒の地の命がけの冒険や地道な測量、アイヌら民族たちとの交流が淡々とした綿密な筆致で描かれる。後半生では隠密的なこともしていた模様。全般的に暗めだが、孤独という…

ペスト

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【概要】著者(監督):カミュ 光野博司訳 タイムリー。日々バタバタ人が倒れていく感じとか、都市封鎖の感じが味わえる。北アフリカの陽光や熱砂も感じられる。こういう極限状態や生死の狭間にあると、その人の大事なものとか価値観とかが露わになるよね。…

宇宙兄弟「完璧なリーダー」はもういらない

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【概要】著者(監督):長尾彰 概ねタイトル通り、『宇宙兄弟』の主人公・六太の発揮したリーダーシップに理論付けする。リーダーシップのハードルを下げることに貢献する。グイグイ系の人間ではないので、著者に背中を押してほしかったのかもしれない。 こ…

諜報の天才 杉原千畝

【概要】著者(監督):白石仁章 「命のビザ」でおなじみ杉原千畝の評伝兼研究書。傍流の有能外交官だったが、本国の命令に背いて独断でビザを発行するなど、コスモポリタンな友愛精神にも溢れた気骨ある人間だった模様。研究を進めれば進めるほど、インテ…

数学独習法

【概要】著者(監督):冨島佑允 ビジネスパーソンに必要なのは、数学の「全体感の理解」。ということで、 本書を一言で形容するならば、読むだけで理系の考え方をインストールできる「未来を生き延びるための数学の見取り図」です。 中でも最重要といえるの…

競馬の教科書

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【概要】著者(監督):鈴木和幸 こういう競馬知識は体系的に学ぶ機会がないので、こういった本は貴重なのだ。今まで適当に何となくの知識を整理できる。ウマ娘の知識の補強にも役立つぞい。 レープロや競馬新聞の読み方、機種や厩務員などの競馬関係者、賞…

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

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【概要】著者(監督):キングスレイ・ウォード 城山三郎 訳 アメリカンな努力家のパパから息子への手紙30通。知性と愛とおちゃめさが練りこまれており、ビジネス書というよりは書簡文学として読んだ方が有意義であろう。手紙のつかず離れずの距離感がいいか…

ことばのロマンス

【概要】著者(監督):E.ウィークリー 寺澤芳雄・出淵博 訳 英単語の語源考察大好きおじさん。忙しい学究生活の間に収集したよもやま話をエッセイ風にまとめた。英語の特徴である、種々の言語から借り入れた語彙の豊かさからくる表現の豊かさの表れとして、…

「学力」の経済学

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【概要】著者(監督):中室牧子 「教育投資への収益率は、株や債券などの金融資産への投資などと比べても高いことが、多くの研究で示されています」。投資効果が高い教育こそ社会科学のエビデンスに基づいた政策が必要。 「教育にエビデンスを。」の記述に…

「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ

【概要】著者(監督):野口 悠紀雄 悠紀雄中古本キャンペーンその2。独学にとって最高の環境が整っているのになぜやらんのかとおしりを叩かれる。 news.yahoo.co.jp 【詳細】<目次> 第1章 独学の第一歩を踏み出そう 第2章 独学者たちの物語 第3章 私も…

金融工学、こんなに面白い

【概要】著者(監督):野口 悠紀雄 金融工学、金儲けの技術というよりはリスク評価の技術みたい。途中からかなり難解になったがなんとなくわかるようになるのでは。20年前の著だが、ゼロリスク信仰などに見られる日本のリスク評価の稚拙さは全く変わってい…

三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題

【概要】著者(監督):浅田 秀樹『三体』で脚光を浴びるようになった三体問題についてあれこれ話す。数式を使わないようにしすぎて却ってわかりにくくなっている感がある。ラグランジュ・ポイントはSFでよく出てくるワードやね。 【詳細】<目次> 1章 解…

銀河英雄伝説

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【概要】著者(監督):田中芳樹 (Ⅰ 黎明編)アニメ版をだいぶ前に観たので原文の感じを味わいたく。SF的小道具に若干古臭さはあるものの、時代や場所が変わろうとも変わることのない人間の悲喜劇が宇宙規模で描かれる。けっこう読みやすいので全10巻読破も視…

銀翼のアルチザン 中島飛行機技師長・小山悌物語

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【概要】著者(監督):長島芳明 中島飛行機のエース技術者の評伝もとい小説。コネ入社、外国人技術者による指導や技術雑誌の回覧など、大正~昭和初期の活気が感じられていい感じ。技術ベンチャーの中島飛行機がSUBARUの前身だったとは知らなかったなあ。 …

夜空はいつでも最高密度の青色だ

【概要】著者(監督):最果タヒ タヒさんの詩集。実は里庄と同窓らしい。透明で濁った死と生の交錯。一瞬だけの世界の全体的な把捉と同一化、そして別離と忘却。『グッドモーニング』あたりの鮮烈さはなかったかな。意味が取れないところもある(考えるな、…

技術者たちの敗戦

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【概要】著者(監督):前間孝則 堀越二郎や島武雄といったエース級技術者を中心に、彼らの遺した生き様や技術的遺産をたどる。戦争が終わっても人や技術は残る。当時の関係者へのインタビューも行っているのでドキュメンタリー要素もある。著者も技術者なの…

夏の砦

【概要】著者(監督):辻邦生 『廻廊にて』あたりと似てる。著者最初期の作品で、執拗な細部の描写とか過去の追憶といった作者性は非常に感じられるのだが、若干退屈なので幾度も寝落ちしたのは秘密だ。 【詳細】<メモ> 幼少期の原風景や「グスターフ侯の…

英語独習法

【概要】著者(監督):今井むつみ 日本語と英語のスキーマのズレ、記憶と学習のしくみなどの話題を通じ、認知科学的に有効な外国語学習法を提案する。予想が裏切られたときに人は最も学ぶらしい。 【詳細】<目次> 第1章 認知のしくみから学習法を見直そう…

龍神の雨

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【概要】著者(監督):道尾秀介 『向日葵の~』に引き続き。龍、雨、神話的表象。他殺体、白い液体、体操服、脅迫状、浮き輪。家庭に問題ありの きょうだい二組とやべえやつ。後ろ暗い雰囲気とミスリードを誘う展開が作者の持ち味と理解した。どろりとした…

数学ガール ゲーデルの不完全性定理

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【概要】著者(監督):結城浩 春が巡るたび、僕は彼女たちを思い出す。数学という言葉を語り合い、青春という時間を分かち合った、彼女たち。 論理クイズ、イプシロン・デルタ(「εの挑戦にδで応えるんだ」)、《知らないふりゲーム》 、無限、可算集合、形…

人新世の「資本論」

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【概要】著者(監督):斎藤幸平 まず「はじめに」でSDGsの欺瞞を暴く(; ・`д・´) 気候変動の深刻さ、二酸化炭素排出と経済成長のデカップリングの困難さなどをデータ祭りで示した後、マルクスおじさんの晩年の真の思想や理論を復元し、「脱成長コミュニズム」…

あのこは貴族

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著者(監督):山内マリコ 映画から。基本的には映画とほぼ同じだが、いろいろと異同があるので映画とはまた違った味わいがあるかも。登場人物の背景掘り下げや「女同士の義理」の強調とか。やっぱり文化資産ってあるんやろなあ(; ・`д・´) 中学時代からなに一…

「馬」が動かした日本史

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【概要】著者(監督):蒲池明弘 日本社会に与えた衝撃(インパクト)において、馬の普及は水田耕作の普及に匹敵するのではないか。 古墳時代から日本列島に流入した軍事家畜・馬を主軸に据えて日本史を見直してみる試み。バイオ兵器・馬は、近世まで軍事力…