Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

回廊にて

【概要】著者(監督):辻邦生 マリア・ワ″シレウスカヤなる人物を日記から復元する(という設定)。マーシャとアンドレの修道院出の蜜月、アンドレを失ってからの灰色の日々。静謐で厳格な修道院に差し込む希望と命の煌めき。やっぱり著者は、虚無の中に煌…

夜行

【概要】著者(監督):森見登美彦 ホラーな森見登美彦は初体験かも。ぞっとする荒唐無稽な怪談の焦点は10年前に姿を消した長谷川さんに集まっていき…。「彼女はまだあの夜の中にいる」。光と闇の入れ替わりには恐怖と神秘を感じた。某神隠し的な不思議な世…

果てしなき流れの果に

【概要】著者(監督):小松左京 考えるな、感じろ。「現実的結末」あたりまでは60年代SFといった感じだが、ここから急加速して置いてけぼりにされる。いくつもの時空が猛烈な勢いで情報量が流れ去っていき、SF要素にひたすらボコボコにされる。 壮大すぎる…

イシューからはじめよ

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【概要】著者(監督):安宅和人 「何に答えを出すべきなのか」「最後に何がほしいのか」を着手前(と着手後も適時)に考えてアウトプットの生産性を高める。 これだけ! ちなみにイシューとは…。以下の両方を満たすもの。 2つ以上の集団の中で決着のついて…

マスカレード・ナイト

【概要】著者(監督):東野圭吾 『マスカレード・ホテル』の続編。「何年か前の、例の作戦をもう一度やろうってわけだ」。またもやコルテシア東京にて事件の匂いが。 殺人事件、日下部さんの無茶なお願い、騙し合い…いろいろとフェイクが多いので注意。「本…

マスカレード・イブ

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【概要】著者(監督):東野圭吾 『マスカレード・ホテル』の前日譚といった感じ。「ホテルを訪れる人々は仮面を被っている。お客様という仮面をね。それを剥がそうとしてはいけない」らしい。尚美さんの元カレと大将とか、かけだし新田さんの出会った怖い女…

バガヴァッド・ギーター

【概要】著者(監督):上村勝彦 訳 『マハーバーラタ』の一部。アルジュナさんが戦いを放棄し、この世の真実を知り、また戦場に赴くまで。基本的には古代インド的な覚者像が描かれているよ。 【詳細】2 あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果…

交流のしくみ

【概要】著者(監督):森本雅之 その名の通りの内容。インバータの基本とかとかUPSなんかのアレコレは参考になるかも。交流を直流に変えて、直流を交流に変える仕組みとかね。直流の復権についてもチョコっと言い残して終了。 【詳細】<目次> 第1章 電圧…

三島由紀夫 悲劇への欲動

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【概要】著者(監督):佐藤秀明 ほぼ時系列で作品を概観しつつ、三島の作風の変化や心の原風景を再現しようと試みる。「前意味論的欲動」、それは「言語改善の欲望であり情念」。彼を生き急がせる幻影は消えることがなかった模様。複雑なようで単純な、観念…

マスカレード・ホテル

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【概要】著者(監督):東野圭吾 まあさちゃんに教えてもらった②。 「単刀直入にいうと、警察の捜査に協力しなければならなくなった。しかも厄介なことに、殺人事件の捜査だ」☜えーーー!? 何気に初・東野圭吾だったりする。読みやすさが異常。エンタメ作家…

氷菓

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【概要】著者(監督):米澤穂信 まあさちゃんに教えてもらった①。謎の文集『氷菓』に秘められた謎を追う。無気力だが意外とお節介な主人公、そんな彼に駆動力を注入する姉、好奇心旺盛清楚系ヒロインと、もはや現在ではテンプレ化している安心設定。日常系…

英語の歴史から考える 英文法の「なぜ」

【概要】著者(監督):浅尾幸次郎 目次にあるように、現在完了や冠詞など、英語のさまざまな「なぜ」を手掛かりに英語の歴史や英文法のフシギを辿る。英語のゴチャゴチャさと豊饒さは表裏。読み物感と学術感とのバランスがなかなかいい感じ。 be動詞系の語…

土方歳三 新選組を組織した男

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【概要】著者(監督):相川司 評伝というよりは、新選組の組織図や土方さんの成り上がりの研究。幕末の動乱の中、土方さんの序列がだんだん上がるのが面白い。…ほぼNEET⇒近藤勇門人⇒新選組平士⇒新選組副長No.3⇒副長No.2⇒副長No.1⇒新選組隊長代行⇒伝習第一大…

翻訳の授業 東京大学最終講義

【概要】著者(監督):山本史郎 川端康成や三島由紀夫、村上春樹、ディケンズ、サリンジャー、モンゴメリなど、さまざまな作家や作品が登場。同化/異化翻訳、実用/文学テキストなど、翻訳業界のアレコレを例示しつつ、直訳/意訳の不毛な議論にピリオド。…

美と共同体と東大闘争 三島由紀夫VS東大全共闘

【概要】著者(監督):三島由紀夫、東大全共闘 ☟これの文字起し。 www.youtube.com 近代ゴリラ、単身東大教養学部900教室に乗り込む。 「言葉というものはまだここで何ほどかの有効性があるかもしれない、ないかもしれない」 ときおり諧謔を交えながら全共…

あした、次の駅で。

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【概要】著者(監督):高山文彦 高千穂駅にて発見。 「まるでこの列車の中のありさまも、いくつもの吐合が集まって流れる川のようではないか、と敬介は客の顔をひとりひとり見た」 列車に揺られながら思い出す昔の記憶、人々の織り成す町の記憶。そして…。…

100分でわかる! 決算書「分析」超入門

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【概要】著者(監督):佐伯良隆 P/L、B/S、C/Sの財務三表を柱に決算書分析をやってみる。「『数字の裏側に潜むストーリーを読み取る』ことこそ、決算書分析の神髄といえるのです」。現金流出を出血、流動資産を脂肪、固定資産を筋肉、負債をロボットスーツ…

安土往還記

【概要】著者(監督):辻邦生 宣教師のオマケでついてきた冒険家(?)が、外国人視点で織田信長や戦国日本のあれやこれやを描写する(という設定)。フロイスやヴァリニャーノも出る。辻邦生、これくらいの分量だと読みやすい。京都上洛から本能寺の変まで…

ヘミングウェイで読む英文法

【概要】著者(監督):倉林秀男 河田英介 『老人と海』でおなじみヘミングウェイ短編6編を収録。和訳、原文+問題、問題解説、文法講義、作品解説…の流れ。英文法を学びつつヘミングウェイの知らない一面も学べる。帯に曰く、「文法をみっちり学ぶことと、…

戦没学徒 林尹夫日記 完全版/わがいのち月明に燃ゆ

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【概要】著者(監督):林尹夫 某食堂にあった朝日新聞の☟これより。 www.asahi.com 編集担当のもっさん、さすがや…(; ・`д・´) 自己をよくする事それは各瞬間に於て自己とかくとうすることである。自己と真剣にたちむかふことに我々はひるんではならない。 兄…

日本史サイエンス

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【概要】著者(監督):播田安弘 元寇、秀吉の中国大返し、戦艦大和の実用性に関し、エンジニアリング的な面からの検討を主軸に据えて現実的に可能なのか検討する。物理的なリアリティを重視。エンジ的な科学・技術的知見を取り入れた人文学がアツい模様。そ…

わけあって絶滅しました

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【概要】著者(監督):丸山貴史 監修:今泉忠明 絶滅した動物たちが自らの運命を語るスタイルが笑いと涙を誘う。多種多様な語り口が面白い。個人的にはやっぱりステラーカイギュウさんがお気に入り。知ってるようで知らない人(?)選が絶妙。 地球の気まぐ…

墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便

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【概要】著者(監督):飯塚訓 日航機123便墜落事故の遺体確認スタッフのなまなましい苦闘の記録。想像するのもおぞましい阿鼻叫喚の地獄の地獄だった模様。 謎の陰謀論もあるようだが、警察や医療従事者、自衛隊やボランティア、墜落する航空機の中で最後ま…

ストレスフリー大全

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【概要】著者(監督):樺沢紫苑 心理学、生理学、医学、自己啓発、仕事術などの書籍や文献のエッセンスをまとめた。これ一冊でいいんじゃないかな。心と体の健康を保つことが今後はより重要になる。 YouTuberでもある模様。 www.youtube.com 【詳細】<目次…

海の見える理髪店

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【概要】著者(監督):荻原浩 6編の短編を収める。掌の小説といった感じでよくまとまっている。四、五十頁の中に人生の悲喜劇が凝縮されている感じがよい。「海の見える街」「いつか来た道」「成人式」あたりが良かったかな(๑╹ω╹๑ ) www.bungei.shueisha.co…

罪の声

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【概要】著者(監督):塩田武士 グリコ森永事件が元ネタの模様。なかなかこんな事件があったとは信じがたいが…。2人の30代男性二人の物語が交互に進む。映像的な文体が印象的。あと関西弁が自然。「会ったこともないおっさんの改心などどうでもいい」などギ…

エセー

【概要】著者(監督):モンテーニュ 訳:原二郎 ギリシャ・ローマ時代から1580年ごろの当時の旬のネタまで、古今東西、好き勝手に縦横無尽にしゃべくり倒す。吉田兼好的な物知りなひまおじさんにして引用おじさん。いつの世も人の考えることは大して変わら…

世界史の10人

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【概要】著者(監督):出口治明 世界史APUおじさんが趣味で10人のリーダーを選ぶ。バイバルスやバーブル、アリエノールやフェデリーゴ2世など、人選が渋い。さすがの読み応え。登場人物の活躍した時代のみならず、その前後の時代も解説されるのでお得感あり…

西行花伝

【概要】著者(監督):辻邦生 長い。西行含む関係者へのインタビューを重ねて西行の生涯を浮き上がらせていく方式。天皇と上皇、貴族と貴族、武士と武士、大領主と小領主、時代の無数の軋みが新たな時代の扉を叩いた。運命に導かれるままに源平争乱の怒涛の…

動物裁判 西欧中世・正義のコスモス

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【概要】著者(監督):池上俊一 要約難しい。子供を殺戮したブタさんが裁判所で罪を宣告されるという、非常にシュールな光景から始まる。科学的・キリスト教的世界観の浸透、慣習法から制定法への法革命、都市文化の流入、いろいろな背景があって奇妙な光景…