Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

ハムレット

ハムレット (新潮文庫)

【概要】
著者(監督):W・シェイクスピア 訳:福田恆存

"To be, or not to be, that is the question."や、オフィーリアさんが溺れることでおなじみ。あらすじ:父王の亡霊のタレコミにより、現王が王位に就いた陰謀を知ってしまうハムレット。復讐を心密かに誓い、狂人のふり(あるいはほんとに狂って)をしたり国外に出たり結構悩んだ末、あえて敵の罠に飛び込む。結果的に主要キャラが大体死ぬという破滅展開。解題・解説がやたら充実している。

なんかいいこと言っているキャラや、やたら饒舌なキャラが大体の作品にいる。

shakespeare.mit.edu

 

【詳細】
<メモ>

(LORD POLONIUS)

Give every man thy ear, but few thy voice;
Take each man's censure, but reserve thy judgment.

(ポローニアス)

どんなひとの話も聞いてやれ。だが、おのれのことをむやみに話すではない。
他人の意見には耳を貸し、自分の判断はさしひかえること。

 

(LORD POLONIUS)

Therefore, since brevity is the soul of wit,
And tediousness the limbs and outward flourishes,
I will be brief: your noble son is mad:
Mad call I it; for, to define true madness,

(ポローニアス)

したがいまして、簡潔こそは智慧の心臓、
冗漫はその手足、飾りにすぎませぬがゆえに、
ひとつ手っとり早いところを申し上げます―—王子ハムレット様は気ちがい、
はい、あえて気ちがいと申し上げまする。

 

(HAMLET)

I should have fatted all the region kites
With this slave's offal: bloody, bawdy villain!
Remorseless, treacherous, lecherous, kindless villain!
O, vengeance!
Why, what an ass am I! This is most brave,

(ハムレット)

今ごろは、あの下司野郎の腐肉を餌に、大空の鳶を肥やしてやっていたろうに。
血にまみれた女たらし! 恥知らず、恩知らずの悪党!
人非人! 好色漢!
おお、復讐!
所詮、駑馬でしかないのか、おれは。ふむ。

 

(HAMLET)

To be, or not to be, that is the question,
Whether 'tis nobler in the mind to suffer
The slings and arrows of outrageous fortune,
Or to take arms against a sea of troubles,
And by opposing end them? To die: to sleep;
No more; and by a sleep to say we end
The heart-ache and the thousand natural shocks
That flesh is heir to, 'tis a consummation
Devoutly to be wish'd.

(ハムレット)

生か死か、それが疑問だ、
どちらが男らしい生き方か、じっと身を伏せ、
不法な運命の矢弾を堪え忍ぶのと、
それとも剣をとって、押し寄せる苦難に立ち向い、
とどめを刺すまであとには引かぬのと、一体どちらが。いっそ死んでしまったほうが。死は眠りにすぎぬ―—
それだけのことではないか。眠りに落ちれば、その瞬間、一切が消えてなくなる、
胸を痛める憂いも、肉体につきまとう数々の苦しみも。
願ってもないさいわいというもの。

 

(HAMLET)

No, good mother, here's metal more attractive.

(ハムレット)

いえ、母上、こちらにもっと引力の強い金属が。(オフィーリアのほうへ行く)

 

(OPHELIA)
'Tis brief, my lord.
(HAMLET)
As woman's love.

(オフィーリア)
本当に短うございますこと。
(ハムレット)
女の恋のように。

 

(Player King)
Our wills and fates do so contrary run
That our devices still are overthrown;
Our thoughts are ours, their ends none of our own:

(劇中劇の王)

人の志と運命とはまったく相反して動き、
思い定めることも、かならず覆され、
思いはわがものなれど、結果は常に手のとどかぬころに現れる。

 

(KING CLAUDIUS)
When sorrows come, they come not single spies
But in battalions. 

(王)

悲しみというやつは、いつもひとりではやってこない。
かならず、あとから束になって押しよせてくるものだ。