Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アイの物語

S

【概要】著者(監督):山本弘 『料理を作るように小説を書こう』で著者に興味を持ったのと、「アイの歌声を聞かせて」の元ネタ説が出ていたことから興味を持つ。 hellosaki-tre.hatenablog.com アンドロイドのアイビスが見込みのある少年に「たぶん君の知ら…

日本語の発音はどう変わってきたか 「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅

B

【概要】著者(監督):釘貫亨 古代日本では、 「母」の発音はパパ(papa)だった。 「日本語音声の歴史的な変遷を、奈良時代から現代語に近い江戸時代半ばまでの中央語を対象にして叙述する」のが本書の目的。定家、契沖、宣長らの先達や、漢語音韻学、そして…

江戸川乱歩傑作選

A

階 【概要】著者(監督):江戸川乱歩 大正時代の初期作品を収める。推理小説だけでなく、エログロや妄想力が発露した短編もあり、谷崎味を感じられる。谷崎が犯罪小説的なものも書いていたように、日本推理小説の勃興期であった模様。そして何気に初・乱歩…

サラダ記念日

【概要】著者(監督):俵万智 「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 でおなじみだが、 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ などの有名な歌も多数収録。 ちゃんまち若き日の歌を収める。基本的な流れとして…

藪原検校

【概要】著者(監督):井上ひさし 盲人の主人公が、殺人、悪どい取り立て、姦通など悪行の限りを尽くす。ひさしにしては残忍だが、演劇の特性を生かした遊び心のおかげでシリアスになりすぎず読める(観られる)。なかでも盲太夫の語りがいい仕事しすぎてい…

日輪 春は馬車に乗って 他八篇

B

【概要】著者(監督):横光利一 何気に初利一。「蠅」「ナポレオンと田虫」「春は馬車に乗って」あたりが面白い。機械的で客観的な視点が得意な印象を受ける。ちょっと他にはないタイプの完成を持っているみたい。「日輪」はそうでもなかった…。 【詳細】 …

半導体有事

B

【概要】著者(監督):湯之上隆 サプライチェーンを一国で握ることは不可能なのに、サプライチェーンの強靭化と称して「日本政府は失敗を繰り返す」。日本は半導体製品そのものよりも製造装置に強みがあるのでそちらに注力せよとのこと。ラピダスやTSMC熊本…

円 劉慈欣短篇集

B

【概要】著者(監督):劉慈欣 訳:大森望、泊功、齊藤正高 『三体』の要素を短編化した感じ。実際の制作順序は逆だが。「郷村教師」「詩雲」「円」あたりが良いか。星新一感に絶妙な用語のリアリティを足した感じ。『三体』を読んだ後だとややインパクトに…

オオルリ流星群

B

【概要】著者(監督):伊予原新 この夏を、まっとうする。そして、あの夏を超える夏にする——。そのために、私も利用するのだ。天文台作りを——。 かつての高校同級生だったミドルエイジが天文台づくりをする。まあ「いろいろあるよな。この歳になると」。「…

天文台日記

B

【概要】著者(監督):石田五郎 岡山が天体観測で最強だったころ。岡山天体物理観測所で過ごした一年間の日記。当時最新鋭だった188cm反射望遠鏡が最も輝いていた時代。研究者や観測員たちは僻遠の地で家族と別々に暮らし、泊まり込みで「宇宙を狙う砲手」…

未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること

B

【概要】著者(監督):河合 雅司 【詳細】 いま取り組むべきは、過去の成功体験や現状維持バイアスを捨て去り、人口が減り、出生数が少なくなっていくことを前提として、それでも経済を成長させ得る策を編み出すことである。 製造業全般、物流、医療、IT、…