2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧
【概要】著者(監督):新田次郎 (上)マッターホルン北壁登攀に挑む好対照なふたりの女性を描く。医者と気鋭の鎌倉彫職人という手に職つけた感が当時としては珍しかったのでは。美女コンビが峻険な氷壁を登攀しているというのはなかなかいいものである。 …
【概要】著者(監督):モリタイシ モリタイシ画伯に代表される男たちの妄想や夢が詰め込まれた一話完結コメディ。まさに「あすかショー」。ほどよくさわやかなラッキースケベを提供する。曰く「カワイイ子が正しいコトをするだけで世の中はずっと良くなるだ…
www.bitters.co.jp 【概要】著者(監督):アクタン・アリム・クバト その昔、馬は人間の翼であった―――。 遊牧民であることを忘れ、馬を競争や食用の道具としてしまったキルギス人は何処へ行くのか。言語(ロシア語が公用語)や宗教(民族信仰と世界宗教の対…
【概要】著者(監督):ニテーシュ・ティワーリー これは面白い。 娘二人が父の夢からインド(女性)の夢になる。 思わず力が入る。涙腺が弱くなる。レスリング観たくなる(やりたくはない)。 修行⇒成長⇒対立⇒挫折⇒再起⇒栄光(+序盤の伏線回収)と、物語の…
【概要】著者(監督):杉浦由美子 誇りとコンプレックス、相反する二つを抱えながら彼女たちは生きている。 共学女子との対比で浮かび上がる女子校の長短。女子校に進学することは「世間」知らずとなる宿痾を孕んでいるが、世間の目を気にせず突き抜けられ…
【概要】著者(監督):カガノミハチ 副題の通りスキピオとハンニバルが地中海世界を舞台に駆け回る(第二次ポエニ戦争)。どっちかというとイタリア半島を舞台に十幾年の闘争を繰り広げたハンニバルが主人公。イタリア半島はもとより北方のガリアや西方のイ…
【概要】著者(監督):高世えり子 「理系クン」の5つの特徴がいずれも自分に該当しているので親近感がある。が、しっかり25で結婚できてるので、埋めがたい懸隔があるのをいかんともしがたい…。 【詳細】略
【概要】著者(監督):九井諒子 やはり後の短編集になるほどキレが増してくる。作中でも触れているあたりショート・ショートが好きらしい。時空間・視点・画風を縦横無尽に行き来する寓話・メタファーの数々。タイトルじゃないけど引き出しがすごいよね。未…
【概要】著者(監督):九井諒子 ファンタジー風、ルポ漫画風、日本画風、古典風…コロコロ千変万化する絵柄と芸風に惑わされずにその本質を見つめていくと、著者の作家性が見えてくる。竜・狼・魚などの亜人キャラの造形や、ショートショート・寓話的な作品…
【概要】著者(監督):九井 諒子 竜・馬・鳥、宇宙人などの亜人という奇特な設定に戸惑うなかれ。それは既成観念や固定観念を打ち砕く視点を提供する手助けをするにすぎない。本質はきっと私たちの周りにあるもの。竜の学校も馬人も神様も、きっと。淋しげ…
【概要】著者(監督):荒木香織 スポーツ指導者(でない人も)にはスポーツ心理学が必須とのこと。コーチングの話もあるが、プレーヤーに関していえば「自分の心理を冷静に・逃げずに見つめること」が重要だということがわかる。ただ、学術的なエビデンスに…
【概要】著者(監督):いろいろ 編:幸田成康 50年前の一般向け金属読み物。相図・変態・欠陥・転移から半導体まで、良くも悪くもトピックがころころ変わるので、ヴォリュームが帯に短し襷に長しなんだよな~。もっと一人の思想が濃密に反映された金属本を…
【概要】著者(監督):木村敏 精神病理学者が、分裂病・鬱病・癲癇患者の治療から把捉した彼らの時間観を通じ、「もの」と「こと」、「時間」と「自己」などに関し哲学的な思索にとりかかる。 アリストテレスの時間観、ベルグソンの「純粋持続」やハイデッ…
【概要】著者(監督):大島健二 見取り図を見ながら暮らしやすい家づくりについて考える。家の潜在能力を引き出すべくLDKや階段・ベランダ・庭を「設計」すること。楽しく快適にそしてオシャレに家をデザインする回路を形成できる。 【詳細】 「何をするで…
【概要】著者(監督): 静野孔文 かるたを題材に和葉ァーーー!の恋敵が登場。「紅葉」入りの和歌を1枚ずつゲッツしつつ事件の真相に迫る。当然のごとくアクションしたり、「瀬をはやみ」「しのぶれど」などの和歌になぞらえてメインヒロインがノロケたり…
【概要】著者(監督):ジョー・ライト Battle of Britainでおなじみチャーチルが首相に就任してから宥和を退けるまでのDarkest Hourを描いた。国民からの人気と弁舌の才で、奥様はもちろんGeorgeⅥ、チェンバレンまでを仲間に引き込んでいく。なおDarkest Ho…
【概要】著者(監督):リューベン・オストルンド 結構コメントに困る映画だなあ。現代アートの取扱い、炎上商法、傲慢と偏見…など。人間関係の網が弱まっているのは北欧も同じみたい。 まあとにかく、上記パッケージ画像のモンキーマン出現時の放送事故感は…
【概要】[18.04.28]思い立って新幹線! GWを味わい尽くすぜ! じゃらんで直前に予約し横浜泊。ちょっと高い。 [18.04.29]ホテル飯。 横浜を東から西へ横断するつもりだったがバスで降りる場所を大幅に過ぎ埠頭のほうへ。基本歩くスタイルなので歩いて中華街…
【概要】著者(監督):宮本輝 いまどき(といっても古いが)書簡体の物語。いわくありげな男女の愛憎劇、もといじゃれ合い。後悔や罪悪感に塗れた過去の話が、いつしかいま・あしたの話に変化していくのが興味深い。メールやSNSには出せない深みがあるね。 …
【概要】著者(監督):井筒俊彦 『イスラーム哲学の原像』の増補版といった観がある。畢竟、神の座・神と人との距離をめぐる知的冒険の歴史。時代・場所・民族を離れた純然たる思想・哲学・宗教なぞ存在しない。やっぱり著者、言語哲学的観点からの興味が強…
【概要】著者(監督):荒木健太郎 パーセル君劇場(twitter)でおなじみ。雲愛の密度は伝わるのだが、いかんせん情報量が多すぎて疲れる。雲愛もちょっと重すぎる。でも雲のことを「子」といっているところに著者のいつわらぬ雲愛を感じた。 twitter.com 【…
【概要】著者(監督):加藤昭吉 かつて一世を風靡したPERT法の一般向け解説書。ネットワーク化・シーケンス化、クリティカルパスを意識して仕事に取り組む大切さを教えてくれる。ガントチャートではわかりにくいイベント間の関係や順序も整理できて面白そう…
【概要】著者(監督):古宮昇 戦略的に聞き上手になろうというわけで。受容と共感の姿勢を自然と匂い立たせられるようになろう。 【詳細】 <目次>第1章 傾聴のデキる人は信頼される第2章 人間の心のなりたち第3章 傾聴の基本態度を身につける第4章 傾聴の…
【概要】著者(監督):井野瀬久美恵 連合王国の約300年(1650~1950ぐらい)。アメリカ独立の衝撃と帝国システム改変にはじまり、移民、奴隷、モノ、表象としての女王などのテーマから大英帝国の実像に迫らんとする。随所に某国のあくどさ・狡猾さ・粘り強さ…
【概要】著者(監督):辛酸なめ子 O蔭やF葉などの女子校研究の一環。濃密な友情とプラトニック・ラヴ、シスターへのカンチョーなどのイタズラ、男性教諭の処世訓など、女子校で失ったものと得たものなど、女子高のホントとウソを垣間見られる。ヘタウマな女…
【概要】著者(監督):中尾政之 工学的失敗事例をたくさん集めた。エンジニアたるもの、機械工学・金属工学・化学工学・電気工学・人間工学など広範な学問分野に通じていることが要求される。また本書、抽象化(上位概念の抽出)と具体化(事例の水平展開)…
【概要】著者(監督):涌井良幸 涌井貞美 ニューラルネットワークと回帰方程式によるモデル最適化・特徴量抽出というDLのコンセプト、勾配降下法や逆誤差伝播法などの数学的テクニックを教えてくれる。もちろんタイトルの通り計算過程のわかりやすExcelで。…
【概要】著者(監督):廣瀬匠 5000年にわたる天文史を概観する。人文系の内容。天文にかかわる言葉の由来や神話などのよもやま話も適宜挿入され楽しい。今ではオカルトと一蹴されるような思想や理論が古代では科学だったのだなあ。 【詳細】多様な宇宙観・…
【概要】著者(監督):石田ゆり子サブタイトルの通り日々のちょっときらめいてるカケラを拾っていく。小物類がオシャレ。キャピキャピしすぎずオバさんすぎずで均衡が保たれていて良い。こういう齢の重ね方もいいかも知れない。 【詳細】『Mのけ姫』のサン…
【概要】著者(監督):河合隼雄『古事記』ツクヨミ影薄すぎ説を軸に、日本人の心理に横たわる中空構造を考察する。後半はイマイチかも…。 【詳細】 日本の組織で調整型のリーダーが好まれる理由の一端を説明してくれる。 日本人の思想傾向を自覚しておこう…