Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

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補陀落渡海記 井上靖短編名作集

【概要】著者(監督):井上靖 久々の靖。いずれの短編も地味で大きな事件が起こるわけではないが、日常的で普遍的でそして人間味のある、何とも言えぬ読後感がある。著者の私小説というか経験に根ざしているというか。『波紋』と表題作の『補陀落渡海記』が…

梅原猛の『歎異抄』入門

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【概要】著者(監督):梅原猛 最澄から親鸞までの仏教史の簡易解説ののち、法然・親鸞・唯円の三師弟の思想のつながり、そして『歎異抄』のエッセンス講義。最後は原文と現代語訳で〆。仏教史のあれこれに疑問を投げかける著者らしく、唯円西国人説を提唱し…

SDGs(持続可能な開発目標)

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【概要】著者(監督):蟹江憲史 世をときめくSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の詳細な解説本。SDGs界のVIPらしく、その誕生の経緯から個々の項目の解説、企業や国の取り組みと課題を一通りまとめてある。技術士とか化学工学技士(…

ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」

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【概要】著者(監督):平井一夫 英語や異文化コミュニケーションの点で幼少時から苦労したKAZUO、SONYでKANDOおじさんに変身する。「俺はセラピストか」と自嘲するくらい聞き役に徹し苦境を乗り越えたサンドの経験から、特に「【異見】を求める」こと、そし…

シルクロード 流砂に消えた西域三十六か国

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【概要】著者(監督):中村誠次 1980年放送の「NHK特集 シルクロード」の取材班団長がシルクロードよもやま話をする。シルクロードといえば、井上靖や平山郁夫でおなじみ。敦煌とか楼蘭とかクチャ(亀茲)とかカシュガル(疏勒)とかサマルカンドとか、鳩摩…

電通「鬼十則」

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【概要】著者(監督):植田正也 いまをときめく(?)電通の4代目社長吉田秀雄が書き留めたビジネスの原理原則。「大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする」など、確かに元ネタはいいこと言っているのだが、著者の話がほうぼうに飛び過ぎい…

意味の深みへ 東洋哲学の水位

【概要】著者(監督):井筒俊彦 言語哲学関連の講演録や論文集。「言語アラヤ識」などに代表される東洋哲学の共時的構造化がメイン。スーフィズムや空海の意味分節論など、すでに彼の著作に親しんでいたらそんなに目新しさはないかも。 やはり『意識と本質…

アウシュヴィッツ・レポート

【概要】著者(監督):ペテル・ベブヤク 浜口雄幸さんと。アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所から脱出した2名が、収容所の壮絶な実態をしかるべき筋の人にレポる。脱出する2名と、寒い中屋外で突っ立って待機するよう言われた人々および善人マンの2視点が…

歎異抄をひらく

【概要】著者(監督):大野 和寿南无阿弥陀仏。善人なおもて往生をとぐいはんや悪人をや(悪人正機説)、本願ぼこりの否定と救済、自信教人信、現世と来世の救い×2回、歓喜雀躍モードにならない不安、など、元ネタである同名作品発行元の親鸞会はよくわか…

きりひと讃歌

【概要】著者(監督):手塚治虫 医師会を追放された主人公が獣化する奇病の謎を追う。「これでも医者だってのか おれは」と苦悩しつつも、多くを失った主人公は医師であり続ける意志を失わない。怪しげな村で出会ったセクシーガール・たづとか、特技・人間…

地政学入門 外交戦略の政治学

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【概要】著者(監督):曽村保信 80年代前半ぐらいまでの「これまでの地政学の要点を浮き彫りにし、その基本を明らかにすることを中心の目的にした」とのこと。マッキンダー(英)、ハウスホーファー(独)、マハン(米)の思想とそれに関連した内容を概説す…

サマーフィルムにのって

【概要】著者(監督):松本壮史 おさちさんと。まさかのSF要素ありの映画撮影映画。海行ったり合宿したり車内泊したりとちゃんと青春している。主人公三人娘やキャラ立ちしたクルーの描写はグッド。少年みたいな面影を残すボーイッシュ女の子の健康的な感じ…

対馬藩江戸家老 近世日朝外交をささえた人びと

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【概要】著者(監督):山本博文 お盆に対馬行っていた勢、フェリー乗り場で購入。幕府―対馬―朝鮮の各担当者のやりとりを克明に復元し、各ステークホルダーがそれぞれの思惑や立場で懸命に闘っていたことがうかがえる。したたかさとメンツが大事! 描写が細…

高地文明 「もう一つの四大文明」の発見

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【概要】著者(監督): 山本紀夫 大河周辺だけでなく熱帯高地にも文明と呼べるだけのものはあった。マチュピチュ行った勢としては、その高い文明や独自性に大いに頷けるものがあった。必ずしもユーラシア大陸や西欧だけが偉いわけじゃない! 紙面を借りて他…

死体は語る

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【概要】著者(監督):上野正彦 法医学者がエッセイ風に変死体のよもやま話をする。「もの言わぬ死体は決して嘘は言わない」らしい。死体との対話により彼らの死因や生存時の状況を探偵のごとく復元する。浅沼委員長殺害事件から日航機墜落事件まで、著者、…

ペスト

【概要】著者(監督):カミュ 光野博司訳 タイムリー。日々バタバタ人が倒れていく感じとか、都市封鎖の感じが味わえる。北アフリカの陽光や熱砂も感じられる。こういう極限状態や生死の狭間にあると、その人の大事なものとか価値観とかが露わになるよね。…

竜とそばかすの姫

【概要】著者(監督):細田守 ケモナー感や家族愛成分が若干薄めに見えたので鑑賞。「サマーウォーズ」などに見られるサイバー空間描写がまた観られた点は良かった。 が、個人的には、美女と野獣同士が惹かれあう理由がよく分からんかった。竜も作中でそれ…

宇宙兄弟「完璧なリーダー」はもういらない

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【概要】著者(監督):長尾彰 概ねタイトル通り、『宇宙兄弟』の主人公・六太の発揮したリーダーシップに理論付けする。リーダーシップのハードルを下げることに貢献する。グイグイ系の人間ではないので、著者に背中を押してほしかったのかもしれない。 こ…

数学独習法

【概要】著者(監督):冨島佑允 ビジネスパーソンに必要なのは、数学の「全体感の理解」。ということで、 本書を一言で形容するならば、読むだけで理系の考え方をインストールできる「未来を生き延びるための数学の見取り図」です。 中でも最重要といえるの…

「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ

【概要】著者(監督):野口 悠紀雄 悠紀雄中古本キャンペーンその2。独学にとって最高の環境が整っているのになぜやらんのかとおしりを叩かれる。 news.yahoo.co.jp 【詳細】<目次> 第1章 独学の第一歩を踏み出そう 第2章 独学者たちの物語 第3章 私も…

三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題

【概要】著者(監督):浅田 秀樹『三体』で脚光を浴びるようになった三体問題についてあれこれ話す。数式を使わないようにしすぎて却ってわかりにくくなっている感がある。ラグランジュ・ポイントはSFでよく出てくるワードやね。 【詳細】<目次> 1章 解…

夏の砦

【概要】著者(監督):辻邦生 『廻廊にて』あたりと似てる。著者最初期の作品で、執拗な細部の描写とか過去の追憶といった作者性は非常に感じられるのだが、若干退屈なので幾度も寝落ちしたのは秘密だ。 【詳細】<メモ> 幼少期の原風景や「グスターフ侯の…

野球少女

【概要】著者(監督):チェ・ユンテ イオン倉敷、自分と笑顔でぶつぶつ言ってるおっさんしかおらん(; ・`д・´)肉体的な限界にも恵まれぬ経済状況にもめげず、文字通り血のにじむ努力を続けてプロ選手の夢をつかみ取った主人公。ワンピースのくいな的なあれ。…

龍神の雨

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【概要】著者(監督):道尾秀介 『向日葵の~』に引き続き。龍、雨、神話的表象。他殺体、白い液体、体操服、脅迫状、浮き輪。家庭に問題ありの きょうだい二組とやべえやつ。後ろ暗い雰囲気とミスリードを誘う展開が作者の持ち味と理解した。どろりとした…

数学ガール ゲーデルの不完全性定理

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【概要】著者(監督):結城浩 春が巡るたび、僕は彼女たちを思い出す。数学という言葉を語り合い、青春という時間を分かち合った、彼女たち。 論理クイズ、イプシロン・デルタ(「εの挑戦にδで応えるんだ」)、《知らないふりゲーム》 、無限、可算集合、形…

あのこは貴族

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著者(監督):山内マリコ 映画から。基本的には映画とほぼ同じだが、いろいろと異同があるので映画とはまた違った味わいがあるかも。登場人物の背景掘り下げや「女同士の義理」の強調とか。やっぱり文化資産ってあるんやろなあ(; ・`д・´) 中学時代からなに一…

「馬」が動かした日本史

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【概要】著者(監督):蒲池明弘 日本社会に与えた衝撃(インパクト)において、馬の普及は水田耕作の普及に匹敵するのではないか。 古墳時代から日本列島に流入した軍事家畜・馬を主軸に据えて日本史を見直してみる試み。バイオ兵器・馬は、近世まで軍事力…

おいしい日本地理

【概要】原作:ぷぇんすく 漫画:くじょう 「各地の風土を愛し文化を尊重しそこに生きる人々を敬う」女子が、各地の地理やグルメその他をブラタモリする。東北の日本海側と太平洋側の違い(出羽は豊作、陸奥は不作)とか、柱状節理とか北海道の圧倒的漁業力…

嵯峨野明月記 

【概要】著者(監督):辻邦生 「嵯峨本」製作に心血を注いだ三人の回想録(という設定)。やはり著者、<無常で空虚な人の生の中で、生きていた証や煌めきを残す>ことが大好きみたい。季節のせいもあり幾たびも寝落ちした。 【詳細】<メモ> 子守女の愛撫…

舟を編む

【概要】著者(監督):石井裕也 原作既読勢。言葉の海に浮かぶ大渡海という船を大都会の中で建造する。ベテランに腕抜きを託されたり、自慢の配偶者を得たり、先生に先立たれたりしながらも、なんとか完成に漕ぎ着けた。松田龍平はなかなかいいキャスティン…