2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧
宇宙エレベーターの物理学 [単行本(ソフトカバー)]著者:佐藤実評価:A【粗評】宇宙エレベーターの何たるかを学びながら物理(主に力学)の勉強ができるスグレモノ。宇宙エレベーターの概説本だけじゃ物足りない人はゼヒ。本文や下欄に時折著者の遊び心が…
銀河鉄道の夜 (ポプラ社文庫―日本の名作文庫) [新書]著者:宮沢賢治評価:B【粗評】ケンヂ。『おきなぐさ』『めくらぶどうと虹』『双子の星』『ひかりの素足』『銀河鉄道の夜』の五作を収録。『ひかりの素足』は明るくて読んでいて安心できる。二十越えてか…
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) [文庫] 著者:いっぱい。評価:A【粗評】30周年ロングセラー。「あいまいさ」「察し」「空気」…情緒性、非論理的思考、硬直性…日本人的特徴の悪い面ばかりが凝縮されたものが大東亜戦争であった。我々日本人はか…
風姿花伝 (岩波文庫) [文庫]著者:世阿弥 校訂:野上豊一郎・西尾実評価:B【粗評】秘すれば花、秘せねば花なるべからず。の一子相伝極秘文書であったため、明治42年にようやく日の目を見た模様。花になぞらえて稽古の要点や心構えを説く。世阿弥さん達のス…
西田幾多郎―「絶対無」とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス) [単行本]著者:永井均評価:C【粗評】磯野~哲学しようぜ~。『善の研究』は1ページ目で投げたのでとりあえず解説書を読んでみようと。著者曰く、わかりやすい解説ほどつまらないものはない。そ…
エマ (1) (Beam comix) [コミック]著者:森薫評価:B【粗評】「乙嫁語り」森薫の英國王道ラヴストオリィ。良作。1巻の表紙でかなり損している気が。物語を彩る雰囲気の演出、変態的あとがきに魅力アリ。全10巻と油断させておいて、7巻で一旦終わる。全体的に…
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫) [文庫]著者:Richard P. Feynman with Raiph Leighton 訳:大貫昌子評価:B【粗評】イタズラ好きで好奇心旺盛なファインマン先生が自らの経験を語る。ドラムも叩けば絵も描く。こんなノーベル賞受賞…
水惑星年代記 (ヤングキングコミックス) [コミック]著者:大石まさる評価:B【粗評】無印~月娘まで。軌道エレベーターが稼働していたりいなかったりの近未来の日常系SF漫画。オムニバス形式。時は移り所変われど変わらぬ人の営み、いかにも暑そうな夏の日差…
青い鳥 (新潮文庫 メ-3-1) [文庫]著者:Maurice Maeterlinck 訳:堀口大學評価:A【粗評】あまりにも有名な童話劇。訳はHoriguchi College.銀河鉄道999のOPによると、いつかきっと出逢えるとのこと。第一幕の前に、衣装と説明と登場人物の紹介が。「光」だの…
職業としての政治 (岩波文庫) [文庫]著者:Max Weber 訳:脇 圭平評価:C【粗評】政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわっじわっと穴をくりぬいていく作業である。寝てしもうた。解説読んだら大体わかる。大体ね。プリティで…
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37) [単行本]著者:Michael Ende 訳:大島かおり評価:A【粗評】風変わりなヒロインを投入し、「時間」の大切さと不思議さを教えてくれる。各章のタイトル…
宇宙旅行はエレベーターで [単行本(ソフトカバー)]著者:Bradly C. Edwards & Philip Ragan 訳:関根光宏評価:B【粗評】宇宙(軌道)エレベーターの概説書。政治・経済・技術などあらゆる面から語り尽くす。やや冗長な部分も。何にせよ夢が広がりんぐ。ぼ…
チューリングの計算理論入門 (ブルーバックス) [新書]著者:高岡詠子評価:B【粗評】計算できる=アルゴリズムで記述できるアルゴリズムで記述できる=チューリング・マシンで記述できるチューリング・マシンの何たるかがわかる。決定問題とNP問題もちょっと…
乱読のセレンディピティ [単行本]著者:外山滋比古評価:C【粗評】著者の年齢、90歳。滋比古のバイタリティとセレンディピティの秘密に迫る。本があふれるいまの時代、もっともおもしろい読書法は乱読である。【学んだこと、生かしたいこと】【その他・リン…
新しいウイルス入門 (ブルーバックス 1801) [新書]著者:武村政春評価:C【粗評】ウイルス入門書。「新しいカードをゲットしたぜ!」「豊満な乳房をもつ河童がもしいるとしたら~」などと全体的に軽めの口調とキャッチ―な内容。なまもの知識の不足をひしひし…
カエサル (講談社学術文庫) [文庫]著者:長谷川博隆評価:B【粗評】人物像・評価が錯綜 「歴史」と「伝記」の間をねらって書いてみた、とのこと。(~を思い出す)とフォロー体制が整っているので人物名を失念しても大丈夫。語り口も手伝って全体的に平易。…
代表的日本人 (岩波文庫) [文庫] 著者:内村鑑三 訳:鈴木範久【粗評】西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の鑑三が厳選した「代表的日本人」5人を英語で紹介。平易な講話風で実に読みやすい。各章一節目の導入がウマい。西洋向けに神や愛と結…
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫) [文庫]著者:塩野七生評価:B【粗評】ななおじゃないよ、ななみだよ。紀元前753年の建国から前270年ごろのイタリア半島統一まで。ローマ人の物語の序章にすぎない。知力ではギリシア人に劣り…
ファンタジア [DVD] [DVD]評価:B【粗評】クラシックの名曲にのせてデズニーアニメーソンが展開。ぬるぬる動く。【学んだこと、生かしたいこと】【その他・リンク】
銀河英雄伝説外伝 新たなる戦いの序曲(オーヴァーチュア) [DVD] [DVD]評価:B【粗評】1、2話付近を肉厚にリメイク。銀英伝導入にどうぞ。両軍戦艦のニアミスが見どころ。【学んだこと、生かしたいこと】【その他・リンク】
キャバ嬢の社会学 (星海社新書) [新書]著者:北条かや評価:C【粗評】どんなに難しいフェミニズムの思想書を読んでも、口角泡を飛ばして議論しても、キャバクラで自分が「商品」になってみなければ分らなかったことがある。それは、「カオとカネの交換システ…
ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫) [文庫]著者:プラトン 訳:久保勉評価:A【粗評】『ソクラテスの弁明』とその続編とも称すべき『クリトン』とは、『ファイドン』と共に、この世界史上類なき人格の、人類の普遍の教師の生涯における最も意義深き、最…
目に見えないもの (講談社学術文庫 94) [文庫] 著者:湯川秀樹【粗評】戦前に発表された湯川センセイの文章を集める。御謹製の和歌も。彼の慧眼は現代にあっても色褪せない。第一部では素粒子物理学に限らず自然科学一般について。第二部・第三部は来歴など…
新訂 海舟座談 (岩波文庫) [文庫]編:巌本善治 校注:勝部真長評価:B【粗評】百年の後に、知己を待つのだ。なにが、分るものか。昔から、大功の有った人は、人が知らないよ。久しうして後に分るのだ。それが、大変好きで、昔から、それを守ったよ。ナニ、忠…
「知的野蛮人」になるための本棚 (PHP文庫) [Kindle版]著者:佐藤優評価:C【粗評】読書をする人は、しない人と比べて人生が4~5倍豊かになると私は信じている。コワモテだけど優、いい人なのかもしれない。57のテーマそれぞれにつき、2冊ずつを推薦。むしろ…
レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理 [単行本]著者:David C. Robertson with Bill Breen 訳:黒輪篤嗣評価:C【粗評】レゴビルダーの端くれである自分は知らなかった。いつのまにかLEGOは窮地に陥り、いつ…
響子と父さん (リュウコミックス) [コミック]著者:石黒正数評価:B【粗評】安定の石黒ワールド。『ネムルバカ』に続くよラスト。【学んだこと、生かしたいこと】【その他・リンク】
西郷隆盛 命もいらず 名もいらず [単行本]著者:北康利評価:A【粗評】偉人の生涯は、時間の経過によって美化されていくのを常とする。しかし西郷は当時にあってすでに伝説であった。それは西郷という人物が、同時代人のみならずわが国の歴史において屹立し…
渋滞学 (新潮選書) [単行本]著者:西成活裕評価:B【粗評】著者曰く、『実は「渋滞学」は基礎研究と応用研究が結びついている格好のテーマなのだ。』まず非対称単純排除過程(ASEP)というモデルを説明。このモデルを軸に、自動車やアリの列のシミュレーション…
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫) [文庫]著者:成毛眞評価:C【粗評】本は何冊か同時進行で読め。つまらなかったら途中でやめろ。以上!【学んだこと、生かしたいこと】【その他・リン…