Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アニメを仕事に!

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アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 (星海社新書) [新書]著者:舛元和也評価:B【評】TRIGGERの「制作進行」が自身の仕事やアニメ作りの大まかな流れ(ここ)について語る。キルラキル感満載の極太文字が紙面に踊る。実は制作進行としてもアニメ…

日本人の思惟方法

日本人の思惟方法〈普及版〉 [単行本]著者:中村元評価:B+【評】あらゆる仏教経典や思想書、その他文献を渉猟し、外来思想の受容および変容の経緯、言語、習慣の特徴から日本人の思惟方法を探る試み。『海と毒薬』『風土』『失敗の本質』などと一緒にどうぞ…

紅の豚

紅の豚 [DVD] [DVD]監督:宮崎駿評価:B+【評】30年前後のイタリィにファンタジー活劇要素をまぶした、パヤオの趣味全開な作。プロローグの各国語対応字幕、発進時の音楽、飛行艇が自由自在に旋回し海や山が後ろに流れて行くさま、「豚に真珠」や「ロースト…

悲しみの秘義

若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義 [単行本]著者:若松英輔評価:B+【評】2010年に妻を喪い、悲しみに押しつぶされそうになりながらもすでに涙は出なくなっていた。この言葉に出会う前と後では世界が違って見える。今では、悲しみとは絶望に同伴するものでは…

雲のカタログ

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雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑 [単行本(ソフトカバー)]著者:村井昭夫 鵜山義晃評価:B【評】雲の命名法やその特徴を、美麗(なものもある)な写真を交えて紹介する。高積雲の夕焼けはもちろん、彩雲、幻日、映日、太陽柱などレア度の高い雲を見つ…

この世界の片隅に

この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス) [Kindle版]著者:こうの史代評価:B+【評】原作とアニメが睦み合い、相互い補完する内容となっている。<映画との主な相違点>●「うちも知らんまま死にたかったなあ……」の意味が映画より強烈。日本人は暴力を…

この世界の片隅に

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック [単行本(ソフトカバー)] 監督:片渕須直【評】同名原作を不屈の闘志で劇場アニメ化。いわく言いがたい感慨を懐かせる変なアニメ。 1話完結型の原作がスムーズにつながるように編集・補完されている。 遅効性…

文章の話

文章の話 (岩波文庫) [文庫]著者:里見 弴評価:A【評】「人並はずれたおしゃべり」の㌧。 文章の書き方は二の次にして、人間として立派でなければ、いい文章は書けない、立派な人間になるには、……これが、この本の特色です。いちおう子ども向けだが、内容は…

狼の口

著者:久慈光久 【評】 どんな陰謀も見逃さない悪代官ヴォルフラムが守る「狼の口」を、鎧と槍と馬蹄に蹂躙されていた山の民たちの血と涙が破砕する。その闘いの記憶は今のスイス連邦に繋がっている。 全ての屈辱も犠牲も、耐え抜く。 同朋たちの血と涙が育…

東京(文化的活動)

東京に行ったついでに文化的活動に勤しんできました。 首都だけあって文化的資本が蓄積されていますね。でも、線路が多すぎて何度も挫けそうになりました。 ◯国立科学博物館シアター360で宇宙開闢〜人類のあけぼのを追っていたら酔いかけました。脊椎動物の…

高野聖・眉かくしの霊

高野聖・眉かくしの霊 (岩波文庫) [文庫]著者:泉鏡花評価:B+【評】鏡花強化月間。『高野聖』、語り物で読みにくいけど、妖しい官能美に溢れていて面白い。売薬を追って入ったけもの道。蛇が闊歩し蛭が降る、日が傾けば茅蜩が鳴く。不図見えたは一見の山家…

カフカ短篇集

カフカ短篇集 (岩波文庫) [文庫]著者:カフカ 編訳:池内紀評価:B【評】不安げで歪な世界はときに突然、ときに徐々に崩落し、意味ありげな結句をもって締めくくられる。『掟の門』『雑種』『父の気がかり』『橋』『町の紋章』『プロメテウス』等。

宇宙に挑むJAXAの仕事術

宇宙に挑むJAXAの仕事術 [単行本]著者:宇宙航空研究開発機構(JAXA)評価:B【評】ビジネス書っぽい内容。自分で主体的に決めて、何かを達成する経験ほど人を成長させることはありません。 全体的に掘り下げ不足感があり、「ほえ~どっかで聞いた内容実じゃな…

魔法使いの弟子たち

魔法使いの弟子たち(上下合本) (講談社文庫) [Kindle版]著者:井上夢人評価:B【評】「竜脳炎」のパンデミックに端を発した物語はあさっての方向にまっしぐら。空間操作、千里眼に加え、最強の防禦能力を手に入れた俺たちは…!?このラストを夢オチと見る…

アジア・シフトのすすめ

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アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書) [新書]著者:田村 耕太郎評価:C【評】200年ぶりにアジアが復権する!ということで軸足をアジア、特に東南アジアに移そう。そんなわけでシンガポールやフィリピン、タイ、インドネシアなどのいまを紹介。僕のハー…

和辻哲郎随筆集

和辻哲郎随筆集 (岩波文庫) [文庫]著者:和辻哲郎 編:坂部恵評価:B【評】人形浄瑠璃、能面、埴輪から感じ取った日本の風土。不完全や不足が、却って完全や理想への想像力の階梯を準備する。てっちゃん、日常のなにげない思いを論考めいた文章にするのが好…

いちご同盟

いちご同盟 (集英社文庫) [文庫]著者:三田誠弘評価:B【評】某音楽アニメに触発されて読む。自殺に並々ならぬ興味を持つ、世界を少し斜に構えて見ていた14歳が「百まで生きて、その間、直美のことを、ずうっと憶えていよう」と、いのちのはかなさと輝きを知…

浄土経典

浄土経典 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】わが国でいちばん有名なのが『法華経』と、この『浄土三部経』(『阿弥陀経』『大無量寿経』『観無量寿経』)でしょう。この二つがひとびとにもっとも強く影響を及ぼしていると思われます。『…

『維摩経』『勝鬘経』

『維摩経』『勝鬘経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:B+【評】安心と信頼の漢訳+サンスクリット訳(+チベット訳)で贈る、大乗仏典シリーズその三。『維摩経』『維摩経』の中心思想は、一語でいうならば、この章の表題に出ているように、…

『法華経』

『法華経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】「『法華経』は大乗経典のなかの代表的な経典で、昔から「諸経の王」とよばれ、もろもろの経典のなかの最高のものであるとして、広くアジア諸国で信奉されてきました」。釈尊すべてを観る。…