Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

留魂録

吉田松陰 留魂録 (全訳注) (講談社学術文庫) [文庫]著者:吉田松陰 訳注:古川薫評価:B+【粗評】身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ぬとも 留置かまし 大和魂 十月念五日 二十一回猛士松陰先生の遺書・留魂録。死を目前に、獄中わずか二日で書き上げた文字通り魂の…

詩学・詩論

詩学 (岩波文庫) [文庫]著者:アリストテレース・ホラーティウス評価:B+【粗評】アリストテレスによる悲劇理論。悲劇の構成要素を、豊富な具体例を引きながら子細に解説するぞ。ホメロスの愛されぶりに、訳注の多さに、そして古代希臘の隆盛ぶりに驚くなか…

コンスタンティノープルの陥落

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫) [文庫]著者:塩野七生評価:B【粗評】1453年初夏、欧州東端の都は陥ちた。 「双頭の白鷲は、回教徒の半月刀によって斬り殺された」。ナナミーが群像劇仕立てで描く、東ローマ帝国首都・コンスタンティノープル滅亡…

強い力と弱い力

強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く (幻冬舎新書) [新書]著者:大栗博司評価:B【粗評】「強い力」「弱い力」の何たるかを解説しながら、「人類の知の最高傑作」である現在の標準模型ができるまでを眺める。南部陽一郎のスゴさがちょっと…

零戦撃墜王

零戦撃墜王―空戦八年の記録 (光人社NF文庫) [文庫]著者:岩本徹三評価:B+【粗評】202機撃墜の大日本帝国海軍最強の零戦乗り・岩本徹三の空戦記。全体的に淡々とした著述だが、ときおり生の実感や戦争の理不尽への訴えがにじみ出る。四機撃墜、不確実一機の…

量子コンピュータ

量子コンピュータ―超並列計算のからくり (ブルーバックス) [新書]著者:竹内茂樹評価:B【粗評】量子ビットの重ね合わせ状態を利用した超並列計算の原理を解説。夢が広がりングなのは結構ですが、無いアタマけっこう使わされました。

ツァラトゥストラはこう言った

ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2) [文庫]著者:ニーチェ 訳:氷上英廣評価:B【粗評】題名だけ有名なニーチェの著書。神がよく死ぬ。たびたび嘔吐する。既成の概念や常識が打ち砕かれる。「超人」と「永遠回帰」がテーマらしい。冒頭に…

エネルギー論争の盲点

エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う (NHK出版新書 356) [新書]著者:石井彰評価:B+【粗評】『木材・石炭・シェールガス』の著者。著者の言いたいことは副題に大体集約されている。「天然ガス」とエネルギー源の「分散化」が合言葉だ。エ…

「余剰次元」と逆二乗則の破れ

「余剰次元」と逆二乗則の破れ―我々の世界は本当に三次元か? (ブルーバックス) [新書]著者:村田次郎評価:B+【粗評】実験屋の著者。実験屋だけあって実験装置の図が多い。「逆n乗則」とn+1次元の関係、重力と他3つの力の階層性問題について触れた後、超近距…

生命のからくり

B

生命のからくり (講談社現代新書) [新書]著者:中屋敷均評価:B【粗評】オビの杖がカッコいい。各章が短く読みやすく、毎回の導入がシブめ。たとえや平たい言い換え、「お前はすでに死んでいる」「倍プッシュ」と、どこかで聞いたようなセリフを駆使しながら…

大原孫三郎-善意と戦略の経営者

大原孫三郎―善意と戦略の経営者 (中公新書) [新書]著者:兼田麗子評価:B【粗評】岩崎や安田とは違い、地域に根付いたいぶし銀の功績を残した「語り伝えるに値する財界人」孫ちゃん。そんな孫ちゃんの偉さがわかる。クラボウ、クラレの経営のみならず、中国…

宇宙論入門

宇宙論入門―誕生から未来へ (岩波新書) [新書]著者:佐藤勝彦評価:B【粗評】インフレ勝彦が宇宙論史を概説。割と詳しめ。

最終戦争論

最終戦争論 (中公文庫BIBLIO20世紀) [文庫]著者:石原莞爾評価:B【粗評】満洲でブイブイ言わせていたカンジの史論。第一章、第二章は割とまともに戦史を概観。第三章、第四章からやや雲行きが怪しくなり、第五章「仏教の予言」でカンジ全開なカンジに。遅く…

「いき」の構造 他二篇

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫) [文庫]著者:九鬼周造評価:B+【粗評】日本の詩歌・散文を大量に引用しつつ、二元論、三段階説を武器に和魂洋才で日本的概念についてカッチリ構造解析。表紙にもある直方体や正八面体の概念図が出現したときの衝撃を、キミ…

ぼくのマンガ人生

ぼくのマンガ人生 (岩波新書) [新書]著者:手塚治虫評価:B【粗評】オサムシ先生が自身の人生やマンガに込めた思いを語る。一風変わった家庭や、子どものロマンを刈り取らない先生、そして時代が、かのマンガ神をつくったのである。「生きていたという感慨、…

重力とは何か

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書) [新書]著者:大栗博司評価:B+【粗評】アインシュタインの相対論を中心に重力理論の変遷を概観した後、量子力学について概説。時は満ちた。著者専門の超弦理論に移る。ホーキング…