Javaさんのお部屋・改

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

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宇宙よりも遠い場所

【概要】著者(監督):いしづかあつこ 女子高生4人が南極に行く。ここではないどこかへ、何かをさがして。誰かと。 一見、ありがちな女子高生×〇〇のパターンだが、意外とまじめ。「旅」と「友」の素晴らしさに重点を置いている印象。仲間探し、渡航権獲得…

源氏に愛された女たち

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【概要】著者(監督):渡辺淳一 『失楽園』でおなじみ。六条御息所、夕顔、紫の上、明石の君、そして光源氏といった『源氏』の登場人物をオッさん目線で分析する。曰く、光源氏は女たちの舞台の「狂言回し」で、『源氏』は「女の百科事典」。夕顔に優しく、…

近代秀歌

【概要】著者(監督):永田和宏 文字通り近代の秀歌を100首(以上)集めた。茂吉の『万葉秀歌』の衣鉢を継ぐ。 挑戦的な言い方をすれば、あなたが日本人なら、せめてこれくらいの歌は知っておいて欲しいというぎりぎりの100種であると思いたい。 歌を一首知…

最強のふたり

【概要】著者(監督): エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ フランス映画。ワルめの黒人あんちゃんが脊椎損傷のエスタブリッシュメントなオッさんを介護する。髭剃りしたり、推し音楽の聞かせ合いをしたり、空気吸いに行ったり、海に行ったり、パラ…

猫のお寺の知恩さん

【概要】著者(監督):オジロマコト 都会の少年が、ちょっと年上のお姉さんと猫たちがいる田舎のお寺に下宿する。春夏秋冬、移り変わる田舎の情景。四季の行事。ゆったりと、しかし確実に時は流れる。季節がひと巡りしたころには、二人は…。前作といい、著…

与謝野晶子の源氏物語

【概要】著者(監督):紫式部 訳:与謝野晶子 (上)谷崎源氏の前の肩慣らしに。以前はいくつかの章段をつまみ食いしただけだったので再読すると新鮮。人物関係図片手に読んでいくと、放縦というか正直というか、愛すべき光源氏と女たちの関係の綾に目が眩…

文明としての江戸システム

【概要】著者(監督):鬼頭宏 江戸時代を一つの特異な文明システムとしてとらえる試み。宗門人別改帳からの人生復元、人口動態、自然環境の変化、産業の発展や経済活動など、さまざまな面から江戸時代を分析する。社会全体の生産性の向上とそれゆえの行き詰…

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

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【概要】著者(監督):ふろむだ 心理学的知見を対話篇+ポンチ絵でかみ砕いて紹介し、人間がいかに認知バイアスから逃れることが難しいかを解説する。その過程で「錯覚資産」という概念を導入し、それとの付き合い方を伝授する。認知のパラダイムシフトが起…

内向型人間のための人生戦略大全

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【概要】著者(監督):シルビア・レーケン 訳:岡本朋子 内向型同志の著者と一緒に人生戦略を立案する。自己分析→家庭生活・交友・職場でのふるまい方→シチュ別対処法の順に進む。ワークシート書き込み式で、マジメにやると明日から前向きにとらえられるよ…

全国アホ・バカ分布考

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【概要】著者(監督):松本修 「探偵! ナイトスクープ」伝説の企画としておなじみ。「アホ」と「バカ」の境界を探していたら、「タワケ」がその間にあることを知り、西にも「バカ」があることを知り、柳田の『方言周圏論』を知り…。ドキュメンタリー形式で…

世界史を変えた新素材

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【概要】著者(監督):佐藤健太郎 鉄、紙、プラスチックなどの12の材料に関し、最強の材料決定戦を開催する。いずれの材料も建築、戦争、メディアなど各々の点で人間の社会や生活に変革を齎しており甲乙つけがたい。サイエンスライターらしく、材料の誕生…

平家物語

【概要】著者(監督):石母田正 『平家物語』を、思想、時代の空気、文学的意義、成立の経緯と変遷、登場人物、形式・構成などの面から分析する。「祇園精舎」や「那須与一」、「敦盛最期」だけが平家物語ではない。激動の時代が生んだ、雑多で懐の深い群像…

夫のちんぽが入らない

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【概要】著者(監督):こだま 直球タイトルが清々しい。内向的な精神はいかに苛酷な現実と対峙し、小康状態に至ったか。著者が直面した悲喜劇を描く。陰のある生い立ち、性生活の不一致、堕落、学級崩壊、休職など、陰惨で胸がきりきり痛む内容だが、どこか…

ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody

【概要】著者(監督):ブライアン・シンガー Queenのメインボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記映画。脚色があるとはいえ、Queenを深く知るきっかけになるのでは。サントラもうっかり買ってしまったぞ。 Queenのことはまあ聞いたことあるけど程度であっ…

全国マン・チン分布考

【概要】著者(監督):松本修 タイトルに惑わされてはならぬ。柳田の『蝸牛考』でおなじみ「方言周圏論」をメイン武器に、女陰語・男根語の歩んだ歴史に分け入っていく。一言で言うと「饅頭」(と「珍宝」)をめぐる物語。 好奇心から読み進めていくと、著…

日本史の論点

【概要】著者(監督):いろいろ(五名共著) 五名の歴史学者が日本史の主な論点を整理する。日本史が概観できお得感がある。 「邪馬台国はどこにあったのか」「元寇勝利の理由は神風なのか」といった定番の話題はもとより、「中世はいつ始まったか」「いつ…

夫婦善哉

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【概要】著者(監督):織田作之助 『夫婦善哉』『続 夫婦善哉』『雨』『俗臭』『聴雨』『蛍』を読了。夫婦の腐れ縁や愛憎、生活や世間の喜怒哀楽をユーモラスに、しかし繊細に描く短篇集。基本的な舞台は大阪で人情味のある関西弁の話し言葉が心地よい。登…

場の思想

【概要】著者(監督):清水博 「自己の卵モデル」「三種の場(生活・人生・生死)」を駆使して、21世紀に必要な思考のいちフレームワークを提供する。卵の黄身(自己)を取り巻く白身が織りなす自他非分離的空間(純粋生命)に比重を移し、場の共創を活発に…

自分史の書き方

【概要】著者(監督):立花隆 アラ還の人びとをメインターゲットに行われた「自分史の書き方」講義のエッセンスを紹介する。実際の作例も引用されており、名もなき市井の人の物語にホロリとさせられる。幼少期の想い出とか、仕事でのトラブルとか、出会いと…

茄子 アンダルシアの夏

【概要】著者(監督):高坂希太郎 茄子もとい自転車レースを主題に、はちきれんばかりの情熱が詰め込まれている。熱風吹きすさぶ荒野、アスファルトを流れていく銀輪の列、市街での壮絶な先頭争い、喘ぎながら必死の形相でゴールラインを切る男たち、さまざ…

花宵道中

【概要】著者(監督):豊島圭介 遊女と間夫の悲恋を描く。耽美的でけっこうエッチ。 死を賭して戻ってきてくれた半次郎さん。彼の染めた着物を着て朝霧さんが道中するのは素直に感動した。そしてそのあとの社殿での睦み合いも。思いを遂げたこの夜は彼らに…

原民喜 死と愛と孤独の肖像

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【概要】著者(監督):梯(かけはし)久美子 死について 死は僕を生長させた愛について 愛は僕を持続させた孤独について 孤独は僕を僕にした 原民喜『鎮魂歌』 作家・原民喜の評伝。俗世で生きるのにこの上なく向いていない「その繊細な精神は、過酷な運命を…

世界の美しい女性たち/The Atlas of Beauty

【概要】著者(監督):ミハエラ・ノック 訳:大浜千尋 ルーマニアとネパール、ヨルダンとオーストラリア、エチオピアとインド、ミャンマーとタジキスタンなど、世界の片隅と片隅が紙面で交錯する。ポーズや関係性などにのみ共通点を持つ者たちが、お互いの…

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

【概要】著者(監督):津川友介 〇健康に良い食品 ①魚 ②野菜と果物 ③茶色い炭水化物 ④オリーブオイル ⑤ナッツ類 つまり地中海食をイメージするとよい。成分ではなく食品を選べとのこと、単純で覚えやすい。白米や麺、砂糖を敬遠し、魚や鶏肉への信頼が高ま…

若おかみは小学生!

【概要】著者(監督):高坂希太郎 原作未読。普通だけど良質、よくまとまってっている。派手さはないが起伏のあるまっとうな成長譚で、時間をおくほどしみじみとした余韻が深まる。ひそかに心の中で大切にしたくなる物語。基本的に登場人物がいいやつばかり…

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録

【概要】著者(監督):幾原邦彦 アニメの補完篇といった感があるが、より鮮明にアヴァンギャルドに再構成されている。ウテナカー登場! からのカーチェイス! からの全裸百合バイク! にはあんぐり口を開けているほかなかった。 「王子様」がまったく出てこ…

少女革命ウテナ

【概要】著者(監督):幾原邦彦 潔く カッコよく 生きて行こう のOPでおなじみ。 「薔薇の花嫁」「ディオスの力」「絶対運命黙示録」などの独特な言語センスや美的センス、まったく先の読めないストーリーや不可思議で形而上的な作品設定、真面目なのかギャ…

中世を旅する人びと

【概要】著者(監督):阿部謹也 道・川・橋、居酒屋、共同浴場、水車小屋、ジプシーなどのトピックスにて中世の人びとの暮らしを点描・彩色する。 中世~近世(近代)にかけての欧州における経済・社会の変化、聖俗の権力闘争、人びとの世界観や価値観の変…

学問の発見

【概要】著者(監督):広中平祐 特異点解消のフィールズ賞でおなじみ。著者が半生を振り返り、出逢った人々、学問や創造の喜び、数学上の発見などについて語る。人生の転機がいくつもあり、著者が数学者として成長していくドラマとも読める。 著者のように…

テンプル騎士団

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【概要】著者(監督):佐藤賢一 「それはヨーロッパ初の常備軍であり、ヨーロッパ一の大地主であり、ヨーロッパ最大の銀行だった。城塞であり、農場であり、銀行窓口でもあるような支部をヨーロッパ中に張り巡らせる、超国家的な組織だった」 中世欧州史の…