【概要】
著者(監督):水木しげる
水木しげるが現地で描いたスケッチや思い出をもとにラバウルで過ごした日々を再現する。おとなの絵日記という感じ。しげる、のんきというか飄々としてるというか、古参兵や上官にビンタをビビビのビンとされてもへのヘのカッパ。もはや遊び気分で南洋に来ている。一歩も二歩も引いて状況を見ているという感じ。当地の暮らしや気候、現地人の気質が気に入ったらしく、終戦時も居残ろうとしたり、のちにラバウルを再訪したりしている。
左手失っても明るかったり、現地人とトモダチになっていろいろ交換してきたり、ネアカの人間性が感じられる。彼らの言葉がオノマトペ的(ペケペケ[糞]、プスプス[チョメチョメ]、ラプラプ[腰巻])なのがおもろい。なお、「土人」という言葉は肯定的に使用されている。
のちに漫画家になるだけあってスケッチが上手い。一瞬を切り取るのがうまいというか、顔や動作の特長量の抽出が上手いというか。その二まではスケッチ風だが、その三からはしげるおなじみの絵になる。
【詳細】
<目次>
<メモ>