【概要】
著者(監督):黒柳徹子
アニメから入った勢だったりする。口語的な語り口、オシャレな文字のフォント、ちひろ絵に加えて、「そして、ありがたいことに、私は、いろんなことを、忘れていませんでした」と徹子が語るトモエ学園の想い出たち。小林先生との出合い、泰明ちゃんとの冒険、全裸プール、温泉旅行、電車待機……もくじをたどれば よみがえる(ぴかちゅう)
トットちゃんの頭に、大きくて暖かい手を置くと、
「じゃ、これで、君は、この学校の生徒だよ」
おかしかった。でも、みんな、もう、うれしくて、たまらなかった。
「君は、本当は、いい子なんだよ!」
本当に、トモエでは、こんな風に、年齢と関係なく、お互いの困難を、わかりあい、助けあうことが、いつのまにか、ふつうの事になっていた。
「おい、今度は、どんな学校、作ろうか?」
この時代にほんまか!? レベルの自由の楽園が少しの間であっても地上にあったことに驚かされる。自発性・自尊心を育てる、枠に閉じ込めない、本物を見せる。実地教育、生徒に個人として対するなど、学び舎の一つのあるべき姿を教えてくれる。小林先生も偉いが理解ある両親もエライ。お金パワーもあるが…。あとがきの電車教室の仲間の近況報告がしみじみ。
【詳細】
<目次>
- はじめての駅
- 窓ぎわのトットちゃん
- 新しい学校
- 気にいったわ
- 校長先生
- お弁当
- 今日から学校に行く
- 電車の教室
- 授業
- 海のものと山のもの
- よく噛めよ
- 散歩
- 校歌
- もどしとけよ
- 名前のこと
- 落語
- 電車が来る
- プール
- 通信簿
- 夏休みが始まった
- 大冒険
- 胆試し
- 練習所
- 温泉旅行
- リトミック
- 一生のお願い!
- 一番わるい洋服
- 高橋君
- とびこんじゃダメ!
- 「それからさあー」
- ふざけただけなんだ
- 運動会
- 小林一茶
- とっても不思議!
- 手でお話
- 泉岳寺
- マサオちゃーん
- おさげ
- サンキュー
- 図書室
- しっぽ
- 二度目の春
- 白鳥の湖
- 畠の先生
- はんごうすいさん
- 「本当は、いい子なんだよ」
- お嫁さん
- ボロ学校
- リボン
- お見舞い
- 元気の皮
- 英語の子
- 学芸会
- はくぼく
- 泰明ちゃんが死んだ
- スパイ
- ヴァイオリン
- 約束
- ロッキーが、いなくなった
- 茶話会
- さよなら、さよなら
- あとがき
- 文庫版あとがき
- 新装版あとがき
<メモ>