【概要】
著者(監督):西村賢太
Eテレの特集より。
のっけから「パンパンに朝勃ちした硬い竿に指で無理矢理角度をつけ、腰を引いて便器に大量の尿を放ったのちには…」と、品の悪そうな文体で読者をふるいにかける。誰が呼んだか最後の無頼。日雇いの肉体労働者を描いた収録作は読んでいるだけで、くさそう。きたないperfect daysといった感じ。大小便臭や汗、イカ臭さ・カビ臭さを感じ取れるのではないだろうか。
無頼で暗鬱な毎日に日下部という名の友が登場。ひとときの安楽を得るも、結局は住む世界が違い仲違い。だが小説を書こうとする姿勢は失われていなかった。私小説的。続編では小説家になっている。
【詳細】
<目次>
- 苦役列車
- 落ちぶれて袖に涙の降りかかる
<メモ>