【概要】
著者(監督):イ・ジョンヒョ
朝鮮半島版ロミオとジュリエット。ヒロインが南から北に不時着してしまう設定さえ受け入れられれば後は乗り切れる。序盤はロマンスが多いが、中・終盤でアクションもバッチリ入れてくるあたりがコリアンクオリティ。ジョンヒョクさんの部下たちやおばちゃん達との友情、守護者と化したジョンヒョクさんの母国・父への叛逆、韓国編での再会、中隊+耳野郎とチャイナチンピラでのカチコミ、そして別れ。実はスイスで会ってた二人、最終的にはスイスで定期会合する織姫と彦星状態になる。
だんだん生傷が増えてくる展開になるのだが、北のオバチャン軍団と中隊長の部下たち、元婚約者のオカンがギャグ要員となりシリアス感を出さないように配慮されている。部下四人衆だとチョピスと樹木さんの印象が濃い。耳マンも。
ええ感じのシーンを挙げていこう。序盤の壁ドン、出勤前の髪結い、船でのキッス、夜の市場でロウソク発見、線路脇でキャンプ、初雪観測、誕生日パーチー、残されたボイスメッセージなどなど。主人公ズはエリート同士だが、おしゃべりと寡黙でバランスが取れている。前半では彼女を守っていた彼が、後半では守られる側になるのも対比的でいい感じ。寡黙な朴訥単于と思われていたジョンヒョクさんだったが、ついに自分からキッスするまでに至る。部下達の言うように「こんな中隊長の姿は想像もしなかった」。彼女のためにパパに対し饒舌になったり、方向音痴のフリをしたりなんてことも。後半はもはや同棲然としており、ヒョンビンビンになってしまう。
【詳細】
- 90分x16話は少々長いので、もう少し後半を短縮してもよいかと。韓国編はすでに成就した後ということで緊張感がやや減だったので、こちらは半分くらいでもいいかもしれない。
- 戯画的な北朝鮮描写はもはやお約束。律動体操、食事、物資不足、言葉は同じでも絶妙に用語が違うなど。
- ユンセリとヒョンビン以外の2人はフラれたもの同士でくっつく。ダンさん!
- 韓国編ではファッションショーが開催され、ユンセリさんの服がガーリーに戻ったり、今まで地味な軍服だったジョンヒョクさんが着せ替え人形になったりする。
- ユンセリさんの長兄・次兄が対照的でおもろい。アホな方が生き残れるのかも。
90min x 16話といえば: