【概要】
著者(監督):藤沢数希
小説というより、恋愛工学を小説仕立てで学ぼう! といった趣。確かにビジネス本然とした感じよりも入りやすかも。とにかく主人公が根性と才能ありすぎで上手くいきすぎなくらい瞬く間にモテ街道を驀進する。夢オチじゃないよな? というくらい下半身ライフが充実していき、毎ページ朝チュン描写の趣を呈してくる。が、予想通り身から出た錆で大失敗し、最期には幸せの青い鳥を見つけるという展開。文学作品としては深みがあるとは言えない。
かなり読みやすいとにかくスルスル読めるのは評価。実践は勧めないが、あまり経験値のない人は参考にしてみては。書かれていることをそのまま実行するとほぼ確で爆死しそうなので注意されたい。
【詳細】
<目次>
<メモ>
- 街コン、ナンパを繰り返すうちに、いつしかルーティーンの数々を無意識にこなせるようになり、聖徳太子になる。そしてひとたびいけると思ったら下半身をまさぐったりキスをするまでの槍・陳太郎に変貌。恋愛工学マシーンと化した彼はモデルや高学歴美女を撃墜していき、冒頭の問題発言シーンに再帰する。調子に乗りすぎて解雇されるが。
僕たちプレイヤーは、熟練した金庫破りが精密な道具を使い分け、どんな金庫の扉も開けてしまうように、恋愛工学の様々な道具を使って、女の股を開いてしまうのだった。
『アルジャーノンに花束を』のエピソードを序盤にうっすら残していた彼女に行きつくのは寓話的ですらある。
- 大学時代と社会人時代に2人彼女いたら全然非モテちゃうやんと思ったのは私だけではないはず。
- 弁理士、TOEIC650点、フツメン設定が絶妙にリアリティあったりする。弁理士の話が意外と面白かったりする。
- 「ハハハ。」などの会話文やLINEの文が全体的にパサッとしている。結構文字だけ見ていると通報されそうな感じもするが……ノンバーバルな雰囲気でええようにしていると理解。
- 恋愛工学的カタカナキーワードが矢継早に出てくる。太字になっている。
基本的には、モテ=ヒットレシオ×試行回数で、一度モテ始めるとモテスパイラルに入っていくらしい。
×:非モテコミット フレンドシップ戦略
〇ラポール、(ディス)、タイムコンストレイントメソッド、オープナー、ペーシング・ミラーリング・バックトラック・イエスセット
ーGood Genes or Good Dad
ーセックストライorストップロス戦略
ープレSP(SexPeriod)とポストSPでの主導権交代
ーADS戦略(Attraction, Comfort-building, Seduction)
- 永沢さん講義が割と面白かったりする。生物学・心理学的な講義⇒実践⇒講義⇒…みたいなサイクルね。
- ちなみに、いつか詳細を書きたいと思っているのだが、某皇帝の対戦人数はこれくらいだ。
街コン(アニマンガコンなど):2~3?
合コン:3?
マッチングアプリ:〇airs:3 〇miai:1
結婚相談所: 19