【概要】
著者(監督):髙田胤臣
タイ6回目の渡航で累計約6か月をタイで過ごしてしまった。そんなタイを、日本以外で日本人密度が一番高いというバンコク滞在の著者が語る。
隠然と残る階級社会、意外な保守性や長幼の序、昨今の出家事情、女性の社会進出(これは実感)、繰り返される反政府デモ・王室批判、クーデターなど。外国人は利用するものという考えらしく、組織におけるパワーバランスを見抜く力はナイーブな日本人の比ではない。サバーイなおおらかさのB面に留意しつつ、東南アジアのパートナーとして関係を保って行こうじゃないか。
人間関係がシビアなのでタイ人は処世術がうまく、本音をなかなか見せない。 本当のタイ人の姿はそう簡単に知ることができないのだ。 一見、南国の陽気な雰囲気に包まれなにも考えていないようにも見える。実際にそういう楽観主義者が多いのも事実でもある。しかし、タイ人の本質は実はものすごく深いところまで考えている、いい意味でも悪い意味でもクレバーな人種なのである。
【詳細】
<目次>
- はじめに――素のタイ人と真の絆を結ぶために
- 第1章 微笑みに隠されたタイ人の本心
- 第2章 日本なんて子どもレベルなタイの人間関係
- 第3章 所得水準が人間の価値を意味するタイ
- 第4章 「内」と「外」をシビアに区別するやさしいタイ人気質
- 第5章 若い世代にとっては生きづらくなりつつあるタイ
- 第6章 タイと日本の友好関係は愛憎の泥沼劇場のよう
- 第7章 タイのアンタッチャブルは貧困層ではなく……
- 第8章 問題児だけどタイのよさを持つローソサエティー
- 第9章 出る杭は打たずに破壊するのがタイ式
- 第10章 現代タイ人の日本人観が実はあまりよくない現実
- 第11章 タイ人と働くということはタイ人に自分の心を開くこと
- 第12章 タイは間違いなくこれからも発展していく国
- おわりに――だからタイは素晴らしい
<メモ>