【概要】
著者(監督):牛尾剛
”自分で何かをできるようになる”感覚に乏しく、自己肯定感も低い、というのは人生で解決したい問題ナンバーワンだった。
経歴だけ見るとすごいのだが、こういう人でもしんどかったんやなあというのが分かり、ちょっとダウナー気味になっていた時期に読んだこともあって救われた思いがあった。ADHDでなくても、また業界は違えども、本書の内容は余裕のない現代人に必須のマインドかもしれない。
私は自己評価が低い性格だが、「自分ができないからこうなのだ」という思い込みはたいてい大きな事実誤認を生む。本質は脳の使い方にあるようだ。
ということで、性格や頭の良さではなく、思考方法や習慣を改善するように指導する。
貧すれば鈍する。
曰く米テック業界では
「思考法」(マインドセット)が高い生産性を形づくっているのだ。
とのこと。知的労働では根性に頼ってはいけない(戒め)。たとえば、
- わからないことがあったら、理解にしっかり時間をかける
- いきなり手を動かさず、仮説を立ててから臨む
- 「WIP(Work In Progress)=1」=「今手を付けている仕事を一つに限定する」
- 「頭の中のみで整理する」
- 何かをしたら必ず完了まで一息にやる
- 理解・整理・完了を習慣づける
など。
これ、著者のnoteね。
【詳細】
<目次>
- 第1章 世界一流エンジニアは何が違うのだろう?―生産性の高さの秘密
- 第2章 アメリカで見つけたマインドセット―日本にいるときには気づかなかったこと
- 第3章 脳に余裕を生む情報整理・記憶術―ガチで才能のある同僚たちの極意
- 第4章 コミュニケーションの極意―伝え方・聞き方・ディスカッション
- 第5章 生産性を高めるチームビルディング―「サーバントリーダーシップ」「自己組織型チーム」へ
- 第6章 仕事と人生の質を高める生活習慣術―「タイムボックス」制から身体づくりまで
- 第7章 AI時代をどう生き残るか?―変化に即応する力と脱「批判文化」のすすめ
<メモ>
他Tips:
- 集中する時間をつくる(メールやチャット、ビデオ会議を切る時間帯を設ける)
- すぐクイックコールする
- チームビルディング
- Be lazy
- 個人の幸せを優先する
- 睡眠:7時間
- 運動:1日10分の高強度インターバルトレーニング