Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

社会・経済・政治・経営

すごいインド

すごいインド: なぜグローバル人材が輩出するのか (新潮新書 585) [単行本]著者:Sanjeev Sinha評価:B【粗評】インドの大きな特徴は、何事においても振り幅が大きく、多様性に富んでいることです。「多様性」というときれいに聞こえますが、要は「ゴチャゴ…

世界史

世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) [文庫]著者:William H. McNeill 訳:増田義郎 佐々木昭夫評価:B+【粗評】世界史の教科書にしよう。あらゆる歴史上の点の流れやつながりが見えてくるから。(新大陸発見と宗教戦争など。あくまで、著者の史観ではあるが)大学…

なぜローカル経済から日本は甦るのか

なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) [新書]著者:冨山和彦評価:B【粗評】日本のGDPと雇用のおよそ七割を占めるのは、製造業ではなくサービス産業だ。しかも、サービス産業の大半は、世界で勝負するようなグローバル企業ではなく、国内各地域内の…

石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?

石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか? エネルギー情報学入門 (文春新書) [単行本]著者:岩瀬昇評価:B+【粗評】長年資源開発に携わった著者にしか書けないような「サラリーマン人生の卒業論文」。石油や天然ガス(LNG)開発事業の沿革や特徴を解説。中でも地政…

大転換

大転換―脱成長社会へ [単行本]著者:佐伯啓思評価:B【粗評】本書の意図は、ただひとつ、この危機を西欧近代主義が生みだし、アメリカによって世界化された現代文明の大きな危機として認識する、というものである。いってみれば、この危機を、「文明の破綻と…

エネルギー論争の盲点

エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う (NHK出版新書 356) [新書]著者:石井彰評価:B+【粗評】『木材・石炭・シェールガス』の著者。著者の言いたいことは副題に大体集約されている。「天然ガス」とエネルギー源の「分散化」が合言葉だ。エ…

資本主義という謎

資本主義という謎 (NHK出版新書 400) [新書]著者:水野和夫 大澤真幸評価:B+【粗評】エコノミストと社会学者が対談。内容は水野の『資本主義の終焉と~』と大体同じ。歴史の流れをより詳しくし、社会学的要素を盛り付けた(第5章)といったところ。第5章では…

国家の盛衰

国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ(祥伝社新書) [新書]著者:渡部昇一 本村凌二評価:B+【粗評】オッチャン二人が対談。ローマからアメリカまで、覇権国の盛衰を大づかみする。トリはもちろん日本。「へえ」がよく出た。覇権を支えるものは古代も現代も軍事力(…

賃銀・価格および利潤

賃銀・価格および利潤 (岩波文庫 白 124-8) [文庫]著者:カール・マルクス 訳:長谷川文雄評価:B+【粗評】著者曰く、「私は『資本論』の入門書としてこれより秀れたものを知らない」。「『資本論』を第一章だけで投出された諸君は是非この書から再出発して…

資本主義の終焉と歴史の危機

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書) [新書]著者:水野和夫評価:B+【粗評】書評やオビの文句に釣られ購入。本書の内容は非常に刺激的で、ときには読むのが辛くなくるくらい。現代人必読の書。~韓論や日本賛美/自虐系のカス本を読んでいる場合ではな…

レイヤー化する社会-テクノロジーとの共犯関係が始まる

レイヤー化する世界―テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書 410) [新書]著者:佐々木俊尚評価:B+【粗評】IT系のお話かと思いきや、タイトルに相違して、まさかの歴史講義が始まる。三部構成。プロローグで現代、第一部・二部でそれぞれ中世、近代…

グローバリズムが世界を滅ぼす

グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書) [単行本]著者:いっぱい評価:B【粗評】エリートの甚だしい劣化。これこそが、現在の世界をとりまく危機的状況の根本原因について、我々五人が一致して到達した結論である。2013年12月初、京大に集結した五人の男た…

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) [文庫]著者:Max Weber 訳:大塚久雄評価:B【粗評】「営利の追求を敵視するピューリタニズムの経済倫理が実は近代資本主義の生誕に大きく貢献したのだという歴史の逆説を究明した画期的な論考」。プ…

木材、石炭、シェールガス-文明史が語るエネルギーの未来

木材、石炭、シェールガス 文明史が語るエネルギーの未来 (PHP新書) [新書] 著者:石井彰評価:B+【粗評】いつしか忘れられていた、再生可能エネルギー(以下、再E)の持つ大きなデメリット。それは「環境破壊」。生産・バックアップ電源の高コストだけが再E…

わかりあえないことから-コミュニケーション能力とは何か

わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書 2177) [新書]著者:平田オリザ評価:B【粗評】イケメンのオリザ・パイセンが劇作家という立場から、近年の「コミュニケーション問題の顕在化」について語る。「いま、日本社会は、…

男子の貞操:僕らの性は、僕らが語る

男子の貞操: 僕らの性は、僕らが語る (ちくま新書 1067) [単行本]著者:坂爪真吾評価:A【粗評】著者曰く、男性向け性教育書のクラシック=五年、一〇年と末永く読み継がれる「古典」となることを目指して、書きました。 「なんとなくみんなが思っていること…

世界は感情で動く(原題:Come Difendersi dalle Proprie Illusioni E Dagli Inganni Altrui)

世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ) [単行本]著者:Trappole Mentali 訳:泉 典子評価:B【粗評】「コンコルドの誤謬」や「ハロー効果」など種々の現象に名前が付いていることにオドロキ。判断の前に本書で紹介されていたことを頭によぎらせ…

経済学の犯罪-稀少性の経済から過剰性の経済へ

経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ (講談社現代新書) [新書]著者:佐伯啓思評価:B【粗評】著者曰く「経済学批判の本」。現代経済学の前提の大きな誤り、そして経済学との付き合い方がわかる。経済学の持つ「思想」性に注意しよう。割合易し目に…

文明が衰亡するとき

文明が衰亡するとき (新潮選書) [単行本]著者:高坂正堯評価:A【粗評】1981年刊行。未塩野七生だが、「塩野七生氏推薦!」の文字には抗えない。ローマ、ヴェネツィア、アメリカ各文明の政治(+軍事)、経済(+技術)、精神の移り変わりを詳細に記述してい…

狼と香辛料

Spice and Wolf: Complete Series [Blu-ray] [Import] [DVD] [Blu-ray]評価:B【粗評】ファンタジー×経済。声優の組み合わせがコー○ギアスを彷彿とさせる。経済チックなお話には実はついていけていなかったが、わっちに免じて許す。原作に多少興味が。【良か…

空洞化のウソ―日本企業の「現地化」戦略

空洞化のウソ――日本企業の「現地化」戦略 (講談社現代新書) [新書]著者:松島大輔評価:B【粗評】企業の海外進出は産業の「空洞化」を招く―そんな考えは思考の「空洞化」である。未来の空洞化を防ぐため、「新興アジア」において日本企業を「現地化」させて…

日経プレミアPLUS VOL.2

日経プレミアPLUS VOL.2 [新書]著者:日本経済新聞出版社評価:C特集2 人は本棚で決まる よりも特集3 「オトナ語」で出世できるか? の方が面白かったのは秘密。

カンブリア宮殿 就職ガイド-村上龍×73人の経済人

カンブリア宮殿 就職ガイド――村上龍×73人の経済人 [単行本(ソフトカバー)]著者:村上龍評価:C製造業、サービス・小売業、農林業と、さまざまな業種の企業のトップと村上龍・小池栄子の対談の一部を収録した本。一人あたりの分量が少ないのが吉と出るか凶…

里山資本主義―日本経済は「安心の原理」で動く

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21) [新書]著者:藻谷浩介 NHK広島取材班評価:B+『デフレの正体』の藻谷が帰って来た!NHK広島取材班夜久・井上とともに、マネー資本主義の「マッチョな経済」を少しでも切り崩し、「かたぎの経…

居酒屋の世界史

居酒屋の世界史 (講談社現代新書) [新書]著者:下田 淳評価:C「貨幣経済の成立」と居酒屋の発生を結びつけるというなかなか意欲的な試み。 「多機能性」を有していた欧州近世の居酒屋を覗いてみたいね。が、扱う時代・場所の範囲があまりに広く、また文章が…

ドラッカーの遺言

ドラッカーの遺言 (講談社BIZ) [単行本]著者:ピーター・F・ドラッカー評価:C2005年に96歳の誕生日を1週間後に控えポックリ逝ったおじいちゃん。 1頁あたり10行もないのでジェリィを食すようにサクサク読める。時折挿入される写真はナニ。情報を基盤とした…

経済大陸アフリカ

経済大陸アフリカ (中公新書) [新書]著者:平野克己評価:C地図を見てもエジプトと南アフリカぐらいしかわからないアフリカ大陸の国々。そんなアフリカを重厚な筆致でえがきだす。中国とアフリカの結びつきにまず一章が割かれ、資源開発、食糧安全保障、国際…

消費するアジア

消費するアジア - 新興国市場の可能性と不安 (中公新書) [新書]著者:大泉啓一郎評価:C数字が多くてとても疲れる。頭が追いつかない。アジアとひとくちに言っても、中国とタイについての記述が殆どだ。「本書を貫くメッセージのひとつは、メガ都市やメガリ…

経済と国家がわかる 国民の教養

経済と国家がわかる 国民の教養 [単行本]著者:三橋貴明評価:B確か著者をはじめて見かけたのはニコニコ動画であったように思う。文章からはマスコミを蛇蝎のごとく嫌っていることが窺い知れる。「正しい情報に基づき、判断できること。それこそが『教養』だ…

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) [新書]著者:藻谷浩介評価:Aこれは「読んだ方がいい」本だと思います。と「まえがき」で著者自ら述べているように、これは読んだ方がいい本だ!本書のキモは副題にある。副題こそが本書の神髄なの…