著者:平田オリザ
評価:B
【粗評】
イケメンのオリザ・パイセンが劇作家という立場から、
近年の「コミュニケーション問題の顕在化」について語る。
「いま、日本社会は、社会全体が「異文化理解能力」と、日本型の「同調圧力」のダブルバインドにあっている」
と述べ、
国語教育のあり方や各国の言葉の特徴について「メチャクチャに、ノイズを含んで」話を繰り広げる。
会話中の冗長率やワークショップの話など興味深く読ませてもらった。
少し胸のつかえがオリザ気がする。
著者の言いたいことは結局、
「コミュニケーション教育、異文化理解能力が大事だと世間では言うが、それは別に、日本人が西洋人、白人のように喋れるようになれということではない。欧米のコミュニケーションが、とりたてて優れているわけでもない。だが多数派は向こうだ。多数派の理屈を学んでおいて損はない」
ということである。
和魂洋才で、コミュ力の高低を演じ分けられるようになりたいものですなあ。
【学んだこと、生かしたいこと】
【○】
・
・
・
【×】
・
・
・
【その他・リンク】
『日本人らしさの発見』