Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

著者:Max Weber 訳:大塚久雄
評価:B

【粗評】
「営利の追求を敵視するピューリタニズムの経済倫理が実は近代資本主義の生誕に大きく貢献したのだという歴史の逆説を究明した画期的な論考」。
プロテスタンティズムの倫理こそ、産業革命が西欧で勃興した大きな一因と言ってよいだろう。
訳者によると、訳文をできるだけ読みやすくしてくれたとのこと。マジありがとう。
巻末に附した解説も長い。マジありがとう。
解説はですます調でわかりやすい。マジありがとう。

「世俗内的禁欲」のエートスの持ち主たちは、(中略)小商品生産者たちのなかにいちばん多かった。
(中略)
こういう職人たちが、とりわけ郊外から農村地域に広がっていた。こういう人々は、金儲けをしようなどと思っていたわけではなく、神の栄光と隣人への愛のために、つまり、神からあたえられた天職として自分の世俗的な職業活動に専心した。しかも、富の獲得が目的ではないから、無駄な消費はしない。それで結局金が残っていった。
(中略)
ピュウリタンたちはそれを自分の手元で消費せず、(中略)たとえば彼らは公のために役立てようと寄付した。
(中略)
彼らのそうした行動は結果として、これまた意図せずして、合理的産業経営を土台とする、歴史的にまったく新しい資本主義の社会的機構をだんだんと作り上げていくことになった。

【学んだこと、生かしたいこと】

【その他・リンク】