Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

資本主義の終焉と歴史の危機

著者:水野和夫
評価:B+

【粗評】
書評やオビの文句に釣られ購入。
本書の内容は非常に刺激的で、ときには読むのが辛くなくるくらい。
現代人必読の書。~韓論や日本賛美/自虐系のカス本を読んでいる場合ではない。

本書では数百年にわたる利子率の低下のデータを軸に、その他経済指標を示しながら資本主義の終焉が近いことを宣告する。
既存のシステムはこれ以上「膨張」できないために機能不全に陥っています。それにもかかわらず、既存のシステムを強化したところで新しい空間は見つかりません。改革者の意に反して、既存のシステムの寿命を縮め、時代の歯車をいっそう早回しすることになります。
我々はもう少し歴史から学ぶべきです。

周辺を求めて膨張する資本主義はもはや限界に来ており、いまや国内に周辺を作り出してしまう有様だ。これでは民主主義の成立もおぼつかない。
次の覇権は、資本主義とは異なるシステムを構築した国が握ることになります
そして、その可能性を最も秘めている国が近代のピークを極めて最先端を走る日本なのです。

ゼロ成長を前提としたシステム構築は危急の課題だが、これといった名案も未だなく、また一朝一夕にできるものではないだろう。
そのため、やがて訪れる資本主義の破局の衝撃を最小限に抑えるためにソフトランディングの準備を始める必要がある。財政収支の均衡、行き過ぎたグローバリズムの抑制などがそれにあたる。

各国の為政者にこの声は届くのか。

【学んだこと、生かしたいこと】
0成長型社会の実現\(・ε・)/ 

【その他・リンク】