Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

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シベリア抑留 スターリン独裁下、「収容所群島」の実像

シベリア抑留 - スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 (中公新書)

【概要】
著者(監督):富田武

いわゆる「シベリア抑留」が対象にするのは戦後の日本兵抑留だが、本書はソ連の捕虜収容・強制労働全般に射程を広げている。日本だけでなくドイツも、ソ連内だけでなくソ連管理区域も、そして軍人・軍属だけでなく民間人も含む。ソ連および周辺国の各収容所への輸送数・収容数や死亡者数や摂取カロリーの理想と実態とか、そういった数字の話が多いわね。移送先ガチャが激しすぎる。

ソ連もドイツもやっていることは大同小異で、日本も捕虜の扱いは過酷だったわけだが、やはり戦線に余裕が出てくると捕虜死亡率が急減するのはどこも一緒なようだ。

過酷な環境で僅かな食を奪い合う人間の愚かさ・浅ましさと同時に、句会や演劇を催して生きる意味を見出す逞しさは『ラーゲリ』あたりにも見られるわね。

 

【詳細】

<目次>

  • 序章 矯正労働収容所という起源(強制労働による社会主義国家建設;ポーランド侵攻による捕虜収容所開設)
  • 第1章 二〇〇万余のドイツ軍捕虜―侵略の「人的賠償」(独ソ戦争―ソ連軍捕虜への過酷な仕打ち;ドイツ軍捕虜の運命―労働使役と劣悪な収容所;政治教育と送還―反ファシスト要員の養成)
  • 第2章 満洲から移送された日本軍捕虜―ソ連・モンゴル抑留(日ソ戦争―満洲制圧と日本軍捕虜六〇万人;処遇と送還―「三重苦」と日本人同士の争い;抑留の地域差―ハバロフスク地方とモンゴル;独立労働大隊―ドイツ軍捕虜体験者との接触;戦犯・政治犯とされた長期抑留者)
  • 第3章 「現地抑留」された日本人―忘却の南樺太北朝鮮ソ連軍による南樺太北朝鮮占領;南樺太居留民三〇万人―「島ぐるみ」抑留;北朝鮮居留民と満洲避難者の総難民化)
  • 終章 歴史としての「シベリア抑留」の全体像へ


<メモ>

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