【概要】
著者(監督):廣瀬匠
5000年にわたる天文史を概観する。人文系の内容。天文にかかわる言葉の由来や神話などのよもやま話も適宜挿入され楽しい。今ではオカルトと一蹴されるような思想や理論が古代では科学だったのだなあ。
【詳細】
多様な宇宙観・時間観とその変遷を追う。
「暦の制定に関わった天文学者たちの苦労は、上司に振り回される現代のシステムエンジニアに通じるものがあるかもしれません」
と天上から地上に引き戻されることもあれば、
「離れた場所にいる二人が『お互いが同じ瞬間に同じものを見ている』と確信できた現象はこの月食しかありません」
とロマンチックな話を教えてくれたりする。
よもやま話(閏月なしのヒジュラ暦、ハーシェルの珍説[太陽人]など)も面白い。
<語源・由来シリーズ(あくまで一説)>
- 日読み(かよみ)⇒こよみ
- アッ=ターイル(飛翔する鷹)⇒アルタイル