著者:いっぱい。
評価:A
【粗評】
30周年ロングセラー。
「あいまいさ」「察し」「空気」…情緒性、非論理的思考、硬直性…日本人的特徴の悪い面ばかりが凝縮されたものが大東亜戦争であった。
我々日本人はかつての将兵たちと民族的な連続性を持っている。戦争で得た貴重な教訓から、自分たちの弱みを把握し、より善い組織、より善い日本人になろうではないか。いや、ならなきゃイカンでしょ。
第一章で、6人がそれぞれ6作戦(ノモ、ミッド、ガダル、インパ、レイテ、沖縄)の経緯を説明し、簡単な分析を行う。やや長い。
第二章では、6つに共通して見られる日本軍の組織的欠陥をあぶり出し、詳細な分析を行う。
第三章は、日本軍の自己革新能力のなさを米軍と比較しながら解説。アメちゃんのイノベ力がすごすぎて涙目になる。企業組織においては極めて重要な能力。近年は特に。
【学んだこと、生かしたいこと】
対話、論理的思考、明確性などの非日本的特質と日本的特質のバランス。
【その他・リンク】
楽観的・近視眼的な計画、硬直的なルール運用、補給軽視、データや論理性の欠如、現場の状況を吸い上げ修正しない上層部…日本の組織が75年前より成長したかと言われるとかなり疑問ですやなあ〜(๑╹ω╹๑ )
— Javaさん(サム・ジーヴァ帝) (@Javalousty) 2020年12月12日