全体概要
お盆休みに南米ペルーのマチュピチュまで行ってきました。
4年ぶりの海外で、またこれまでで最遠の場所でしたが、楽しく愉快に過ごせました。ただしなかなかに疲れました。
私は基本的に単独行動が多いのですが、たまには道連れのある旅もよいものですね。
旅は世界を広げ、事物の解像度を上げ、心を豊饒にし、人を成長させますね(๑・̑◡・̑๑)
マチュピチュ、というかペルーなかなかよいとこですよ。行ってよかった場所があれば教えてください。
旅程概要
- 8/13:成田⇒メキシコシティ⇒リマ
- 8/14:リマ⇒クスコ⇒モライ⇒マラス⇒オリャンタイタンボ⇒マチュピチュ泊
- 8/15:AMマチュピチュ⇒温泉⇒ポロイ⇒クスコ泊
- 8/16:アルマス広場⇒MUSEO×2⇒12角の石⇒ケンコー⇒サクサイワマン⇒民族音楽⇒クスコ泊
- 8/17-19:クスコ⇒成田
※1.現地時間なので時空の歪みアリ
※2.滞空時間長すぎにつき3泊7日
旅程解説
<18.08.13>
とりあえず成田まで5.5hかけて馳せ参じる。@mineorrison、@jiromanjohnと合流。
空港チェックイン前に、少なくとも1週間は食べられないであろう寿司を腹に入れいざ出陣。
12時間あまりの空の旅はさすがに長い。
本を読んだり(内容は本記事下部に記載)、映画を観たり、機内食を食べたり、寝たり、トイレに行ったり、タッチパネルのチャットで遊んだりしていると昼ごろメキシコシティに着く。
乗り換え時間に余裕があるので、地下鉄を乗り継ぎメキシコシティ市街の寺院まで足を伸ばす。
※ほんとのルートは直線ではないよ!
やっぱりカソリックの聖堂はさうごんな感じがする。東洋と西洋で根は違えど、聖なるものへの敬虔な思いは共通とみえる。心に神聖な庭は誰にも侵せないのである。
その後タコスを食す。標高がすでに2250mあるせいか消化能力の減退が感じられる(そのときはまだ高山病の恐ろしさに気づいていなかったが)。
メキシコの治安はヤバいイメージがあるが、さすがに日があるうちなら都市部は大丈夫みたいよ。ちなみにメキシコ通貨はペソだペソ。
WiFi難民と化したため、飛行機が来るまでWINGSなるWiFi受信空間で軽食。
<18.08.14>
リマ行に乗換、ついにペルーに進入。通貨はSol(S/)。
リマでは観光せずそのままクスコへ。
クスコに昼頃着。時間がないので今日中にマチュピチュホテルまで到達せねばだぜ。
マチュピチュまでは電車で行く。マチュピチュ行のオリャンタイタンボ(名前がかわいい)発の電車は夕方なので、それまでクスコ郊外の遺跡観光を敢行する。
標高3200m。空港から降りるとタクシー周旋屋軍団に囲繞される。
OKOKをテキトーに連呼していたところ、英語を話せるオッちゃんに捕まり謎の周遊ルートを呈示されるが、当初の予定通り、モライ&マラス経由でオリャンまでタクる。
ホテルに荷物を置いたあとは、スペイン語オンリーのフェデリゴ氏に引き渡され観光を敢行。エスパニョールがまったく聞き取れないがHola(こんちは)とGracias(あざす)とun poco(ちょっとだけ)をpor favor(おなしゃす)で包んで乗り切る。
民芸品売り場で紡糸工程と染色工程を眺めたあとはポンチョ装着にて写真撮影。
クスコ近郊の観光スポットチケットがセットになったものを買ったら準備完了。
円形劇場みたいなモライの遺跡は農作物の試験場だったとさ。写真撮影などの共同作業を通じ、フェデリゴにOKOKというフレーズを習得させていく。馴致していく。
マラスの塩田(えんでん、しおだではない)は、赤茶けた山肌と白い塩田のコントラストが美しい。ペルーの人びとの段々畑建造技術(後述)が窺え興味深い。フェデリゴがやたらcafe de chocolate的なことを言ってくるのでチョコレートを買い食い。コカ味のやつは持って帰るとムショ行きだよ。
オリャンタイタンボ駅に着いたところで謎の男TICO出現。英語が話せることから身構えるが帰りのタクシーの相談だった。商売気がある。マチュピチュからの帰りはポロイ駅で拾ってもらうことを約し、いざ夜汽車(電動)。
マチュピチュ着(標高2400m)。ホテルに荷物を置き、翌日のバスチケット購入と夜飯に赴く。いつ見ても賑わっているサッカー場やレストランのTV中継が目に入る。サッカー好きみたい。
<18.08.15>
朝4時鶏鳴を聴く。荷物をまとめ6時に出撃。
※ほんとはつづら折りのところをひたすら登って行く
冷涼で湿気の少ない朝に故国の夏を忘れる。
バス乗り場まで歩いて行くと長蛇の列が。右手にはレストランやお土産店が並ぶがあんまり見向きしない。そう、みなマチュピチュのことしか考えていないのである。
マチュピチュ入り口にてJOSEなる男をガイドに雇う。
そして少し歩くと…
我らの前に姿を現す!
Hola~~~(・ε・)~~~!!!
峻険な山と丈の短いまばらな緑、蒼穹に漂う巻積雲(高積雲だったらごめん)。
そんな空と大地に抱かれて400年眠っていた古代の遺跡。人は絶え、屋根は朽ちても今なお人を引き付けるたしかな魅力。多言は要しない。
あとはキミの目で確かめろ!
ガイド後は芝生ゾーンでのんびり。0.08MPaA程度の希薄空気で肺を置換する。
基本的に逆走不可。ONE WAY POLICIAに注意。
おまけ:
古代遺跡のかつての住人はすでにこの地を去ったが、現在の住人のアンデスウサギ君を発見(リャマも草をはみはみしていたよ)。
王族ご用達ゾーンのみ石積みがぴっちりしているが、その他の部分はコストカットが散見される。
参考:
マチュピチュ堪能後、下山。
ぬるめの温泉で汗を流す。全裸入浴は御法度なので近くの店で借りパン。壁面には月下精霊たちと酒を酌み交わす王の姿(の壁画)が。
クスコまで帰還すべくペルーレイルへ乗り込む。疲れからか車中で眠っていると突如仮面舞踊開始。イスの間の通路を好き勝手に蹂躙する。客いじりは基本。
そしてまさかの搭乗員によるファッションショーが続けて開始。服をとっかえひっかえ通路を行き来する(リバーシボオなものが多い)。このときの音楽がいまも無限ループしているんだなあ。
クスコ近郊のポロイにてフェデリゴに拾われクスコ泊。
参考:
<18.08.16>
未踏のクスコ市街を歩き倒す。基本は周遊チケット適用可能なMUSEO等を攻める。
赤屋根の街並みが美しい。
赤屋根がアンデスの峰々に蝟集されているのか赤屋根が丘陵に攻め寄せているのかわからない。
旧時代の石畳や石垣の上に征服者たちの建築物が鎮座しており、新大陸ペルーの重層的な歴史の重みが感じられる。
神戸や尾道のような港町ではないが坂が多い。
昼からは馬に乗って遺跡めぐり、のぉ! はずでしたがぁ! 馬装不備と雨が降って来たことから不完全燃焼。でも名もなき丘や巨岩は見られたよ。
サクサイワマン砦までの途上でリャマにエンカウント。「ぷ~」という草笛的な声が面白い。白亜のキリスト像を見あげたあとに、サクサイワマン近傍でアルパカも確認。写真撮影にはチップが必要。
サクサイワマン砦では、夕陽照る山並に虹が彩りを添える。雨も悪くないね。
その帰るさ、謎多き祭りに遭遇。阿波踊りのような連がいくつも連なる。プロ野球の応援みたいな音楽がアルマス広場に響き渡る。
民族舞踊センターでは、アンデス音楽の凛々しさと寂しさ、恋物語やおしおき踊りのノスタルジアに触れられた。
<18.08.17-19>
もはや帰るのみ。ホテルの主人に空港まで送ってもらう。道路はさながらレディプレのレースシーン。なんで事故らないんだ。
最後の爆買いを早々にすませ、搭乗。
往路と同じく、本を読んだり(内容は本記事下部に記載)、映画を観たり、機内食を食べたり、寝たり、トイレに行ったり、タッチパネルのチャットで遊んだりしていると朝成田に着く。帰りの方がやっぱり体感時間は短い。アエロメヒコ航空緊急時対応ビデオでお姉さんの"Exacto!"にまた触れられて満足。けっこうネタ性高いのがいいよねこのビデオ。
おまけ
ポテト率とアルパカ肉率、タイ米みたいなパサパサライス率が高い。それをインカコーラで胃に流し込む。
けっこう美味しいが、個人的にはオイリィでちょっと量が多い。
少し前述したが、忘れてはいけないのが、日本の伝統文化たるお土産の爆買い。
基本的に価格設定はガバガバなので交渉やまとめ買いで割安にできる。ただし数十~数百円のために粘るのは面倒なのであまりしない。旅の醍醐味として値切りを楽しみたい人はどうぞ。
あとインスタ映えしそうな写真を集めてみた。
マチュピチュ近くのレストランはジェンガ設置率が極めて高かった。カエルが好きなのかゴミ箱はカエル型。
感想・考察・雑談など
<人びと>
- 人びとはわりと温和で親切だと思う。ただしモノやサービスなどの相場はちゃんと調べておいた方がよい。
- スマホおよびWiFi普及率は高い。日本も観光客を増やしたいのならWiFiはもっと飛ばさなきゃイカン。
- 野良犬が多い。精気はない。
- 普通車は現代、トヨタ、スズキが多い。大型車はベンツ、三菱。
- 東洋人少ない。
- 路上ZUMBAをやっている人はいなかった…。
<コミュニケーション>
- 基本的にはスペイン語のみ。英語を離せる人は空港職員や使用者的立場の人に限られると考えた方がよい。 語学力が収入を左右する。というか出自が語学力を再生産する。とりあえずHolaとGraciasだけ覚えろ。
- 基本はノリで乗り切れる! とりあえずカタコトでも何とかなる。ただし誰かさんのようにOKOKと連呼しすぎるのはやめた方がよい。価格の相場をちゃんと掴んでからにするように。スマホ翻訳などの最新テクノロジーを活用せよ。
- 相場観や地名などの知識がコミュニケーションを豊穣にする。
<気候>
- 高山病っぽい症状:①眠い②消化不良のためか便秘⇒無限の放屁⇒切れ痔⇒歩行に支障③山歩きで息切れ
- 気候は冷涼、高いぜ標高。少し寒いくらい。秋の装いが必要。日差しが強いので日焼け止めも適宜。
- 湿度が低く、口がカピカピに乾燥する。ていうか唇が割れる。リップクリームあれば塗り倒せ。喉が渇く。ミネラルウォーターを懐に忍ばせておくように。
- 揚力 L = ρUΓ(K-J theorem)として考えると、空気密度が低いため揚力を得るため離陸速度が1.3~1.4倍必要。確かに離陸時の速度が新幹線くらい速かったような。
<費用>
- 出国時に5~6万円分ドル替えすれば十分。
- S/(=sol)=30円程度。食事は観光客向けのところはそんなに安くない。というかほとんど日本と変わらない。とりあえず日本はデフレ思考を放擲せよ。お土産は300~600S/あれば足りるか。当然ながら空港でお土産を買うと相場の違いに爆死する。金が余った時だけにしようね。
- ホテルの主人に仕込まれた知識により、タクシー代を10⇒8⇒6S/に値切ることに成功。10年ぶりくらいに自分の成長を感じたよね。相場観を得ることと慣れることが重要。
- ネットで予約(飛行機、ペルーレイル、入山、ホテルなど)し、画面を印刷したものを持っていくこと。
- 費用(例)
- アエロメヒコ航空(日本⇔メキシコシティ⇔リマ):193,000円/人
- ぺルビアン航空(リマ⇔クスコ):16,000円/人
- ペルーレイル(オリャ⇒マチュピチュ、マチュピチュ⇒ポロイ):18,000円/人
- マチュピチュ入山:5,000円/人
- 宿:9000円/人/3泊
<ホテル>
☆クスコ
- そこそこ英語話せる主人がイカしている。オススメ観光スポットやタクシー価格の相場を教えてくれたり、最終日に空港まで送ってくれたり、代わりに手紙出したりしてくれる。
- フロントにてコカ茶の無限製造(infinite coca)が可能。部屋はけっこうきれい。
- ↓に私のレビューが載っています。
- フロントが英語OK。
- まあまあマチュピチュバス停から近い。部屋はけっこうきれい。
旅を盛り上げた本や音楽
☆本
- 長すぎる移動時間を活用しようと本をどっさり持っていったが、時差ボケやエコノミー症候群のためかあまり読めず。一部もしくは全体を読んだのは下記。
- 当然ながら『地球の歩き方』も必携。
↓オススメ
↓オススメ。よくまとまっている。マチュピチュ前にゼヒ。
☆音楽
<コンドルは飛んで行く>
<HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA>
<Machu Picchu>
<花祭り>
☆映画
飛行機内で下記視聴(パシリムは2回目)。英語字幕がないものが多かったが、なぜか日本語吹き替えはけっこうあった。