【概要】
著者(監督):S.スピルバーグ
VR技術・時空間が著しく発展した2045年の近未来、OASISの覇権を賭けた戦いが今、始まる―――。SAOみたいな感じ。サイバーパンク的ディストピアや、nerd少年少女の活躍など、ストーリー自体はやや凡庸でスピルバーグ的だが、映像に夢と希望が詰まっていてよろしい(特に最初のハチャメチャレース)。そして何よりレシーブし尽くせないくらいのサブカルチャーネタ(洋画、洋楽、マンガ、アニメ、ゲーム)!
とりあえず、俺はガンダムで行く!
【詳細】
<あらすぎるあらすじ>
VR技術が発達してはいるが、いろいろ諦めてしまった人類。
創始者がVRゲーム内にワンピース的に残した財宝を探すミッションが5年前から継続中。3つの鍵を手に入れろ!定番。
まずはハチャメチャレーシング。これがすごい迫力なんだ。
主人公はアーカイブされた資料からヒントを得、逆走して裏ルートを走破。
ゲーマー集団に目をつけられつつも第二の鍵をゲット。
遂にリアルで襲撃を受ける。女の子が捕まるがハッキングして女の子を救出、決起演説して最終戦争へ!
第三の鍵をゲットした後は創始者とのタイマン。
英雄と化した5人はゆるめに統治。
<印象>
- リアルワールドではピザめな主人公がリアル。でも女の子はカワイイ。
- ゲーム脳でやりたい放題やっている。酔いそうなくらいの摩訶不思議レーシングが個人的には白眉。
- 題材は新しめだが中身は古典的で王道。Realty is real.という結論には、やっぱりスピルバーグのメッセージを感じる。
- 燃える展開もあり(レーシング、最終決戦だョ!全員集合!、アイアンジャイアント起動⇒オレが橋になる!⇒親指を立てながら溶鉱炉)
- 悪の親玉のパスワード管理が甘いのはご愛嬌。娯楽映画らしい。
- 強制労働センターなどの闇や意外とボロい機器などが登場するサイバーパンク系ディストピア。
- VR世界の描写や、あえてCGっぽさを残しているアバタ―が良い。
- ニンジャとサムライが2/5を占めていることから、監督の日本好きを窺わせる。
- 波動拳、残機+1、VHSのシャイニングなど、ゲーム脳、80's脳の総動員を要求される。
- 観ての通り80's前後のポップカルチャーがギッシリ詰まっている。
⇒We're not Gonna Take It、Staying Aliveなどの洋楽、キングコング、シャイニング、ターミネーター、スリラー、BTF、メカゴジラ…ストリートファイター、ルービックキューブ、マリオカート…AKIRA、ミュータントタートルズ、そしてガンダム。