【概要】
著者(監督):上田慎一郎
面白い。
ゾンビ映画の皮をかぶった娯楽作。徹頭徹尾退屈しない。基本的には長回し映像の舞台裏を描く。癖のあるメンバーで作品を作る難しさ・楽しさ・現場の泥臭さ。スタッフたちの一体感と綱渡りのハラハラを観客も味わえる。
劇中劇中劇であり、すべてが伏線であり、謎解きであり、笑いの種であり、努力の結晶である。ゾンビ映画、メイキングそしてEDと、視点を変えて三度楽しめる。映画には撮る者の視点が必要であることを改めて感じさせられた。ヒロインの健康的なエロスもいいね!(ノースリーブ、ホットパンツ、尻)
【詳細】
<あらすじ>
<印象>
- ホームビデオ感あふれる長回しのB級ゾンビ映画かと思わせ30分経過。第一部END。One cut of the dead.からの「一ヶ月前」。気分がゆるむ。
- メイキング的な第2部では劇中劇であったことが判明する。そしてEDでこの物語もまたフィクションであることを改めて認識させられる。
- 虚構・フィクションとは何なのか、そして映画には必ずカメラという視点・カメラを撮っている人が必要であることを教えてくれる。緻密な脚本が光る。
- 謎解きの第2部でもある。必死に軟水君がトイレに行こうとしていた訳もわかる。微妙な空気になった訳もわかる。
- よろしくでーす、神経質俳優、腰痛持ち、軟水限定、アル中などの不安要因アリアリなメンバーに身内を3名加えて撮影スタート。アドリブで演った部分が却ってリアルになったり、長回しゆえのスリルがあったり、立て続けに起こるトラブルを乗り切る現場 の泥臭さを描いてもいる。人間ピラミッドにて大団円を迎えた現場とは対照的に、「トラブルもなく」と総括するオカッパ関西弁オバちゃん。現場との温度差がまたね。
- 父娘の肩車写真の伏線が回収されるピラミッドEND。プロデュ―サーにも汗かかせるのはグッド。ポンッの護身術の伏線回収も笑いポイント。
- 階段を上るお尻が大写しになる。ヒロインのノースリーブショートパンツはエッチ。
- 第1部で酔う人もいるみたいよ…
(注意)映画『カメラを止めるな!』を観た感染者限定。 上田慎一郎監督&市橋浩治プロデューサー 13000文字越え!インタビュー | ダ・ヴィンチニュース