【概要】
著者(監督):スティーヴン・スピルバーグ
(エルサレムに向け)久々に再視聴。「諸国民の正義の人」の一人、オスカー・シンドラーの生涯を描く。スピルバーグのカバー範囲広すぎだろ。基本は白黒で英語なのだが、たまに少女の赤い服などに色が付いたり、ドイツ語が入ったりしてアクセントをつけている。白昼からチョメチョメするなど、いけすかない感じの人物として前半は描かれるが、ゴミの如く殺されていくユダヤ人たちを見ているのはさすがに堪えたのか、軍需工場で雇用することにより千人以上を生かすことに成功。ナチへのワイロや労働者への食費等でお金を使い果たすとか、あえて規格外の製品を作るとか、当局に協力するふり(ある程度は賄賂で見逃されていたようだが)をして、ユダヤ人を収容所に送らせない方法はこれくらいしかなかったのかもなあ。タライや蝶番、ホーロー引きの製造工程もちょっとわかる。
3時間と長い。序盤はやや退屈だが、殺人が趣味の所長が現れたあたりから加速し始める。中盤のゲットー廃止、ユダヤ人の隠れ家探索のあたりからは「人道に対する罪」が本格化。全裸にして運動めいたことをさせるところ(陰部モザイクなし)とか、収容所でシステマティックに殺人が行われていくところなど。
終盤は印象的なソーンが目白押し。メガネスカウトがタイプライターで人名がタイプして「シンドラーのリスト」が作成されていくシーン、そのリストにのっとり対象者が名前を申告し列車に乗るシーン、敗戦後に工場で演説するシーン、ユダヤ人たちに感謝を告げられ抱き合う別れのシーン、そして最後、カラーになって演者と本人がペアでエルサレムのシンドラーの墓に詣でるシーン。困窮した晩年を送った彼だが、死して後にようやく報われたか。
【詳細】
<メモ>
(2015.8.2時の感想)
【評】
ユダヤ人1000人余りを雇用により救ったという男・シンドラーの人生を脚色。
とにかく長いわ(・ε・)
モノクロの画面や、血液・裸、ときおり思い出したように現れるドイツ語が印象的ぢゃ。
そしてラストシーンは必見ぢゃぞい。