【概要】
著者(監督):松波龍源、野村高文 編集
大阪外大でビルマ語を習った後、中国で武術修行、種智院大学を経て真言宗僧侶になり、今は実験寺院を運営。某TENの深井龍之介の友達。ナウめのIT系バズワード(メタバース、アバター、ログイン/ログアウト、ティール組織、クラウドなど)と絡ませつつ、仏教をややライトめに解説する。ライトめだが、原始仏教のエッセンスは取り込めているのでは。
「苦しみが発生するかどうか」が善悪の基準であり、「仏教は本来、今この瞬間、自分の人生を豊かに安楽に生きるための哲学」であると説き、「因果関係が導く先の可能性──幸せになる可能性と苦しみに帰結する可能性を、両方きちんと認識したうえで自分の望む方向に自身を向け」ることが重要であると。
要かなめなのは、可能性の海から因果関係によって形而下に何を出現させるかだ。その因果関係は100パーセントではないにせよ、ある程度は自分でコントロールできるのだ、という希望の教えなのです。
仏教の神髄は「ものごとに絶対性を見るな」「万物は変化の中にあることを知れ」「存在とはつながりであると見て、永遠の生命を生きよ」ということであると考えています。
【詳細】
<目次>
第1部 現代社会の事象を仏教の視点から読み解くと
- PART1 VUCAの時代
- PART2 ポスト資本主義
- PART3 メタバース
- PART4 Web3.0
- PART5 多拠点生活(マルチハビテーション)
- PART6 消費社会とマーケティング
- PART7 ブルシット・ジョブ
- PART8 バズと承認欲求
- 【コラム1】「寺の子」ではない私が、お坊さんになったわけ
第2部 論理(ロジック)でわかる仏教の思考体系
- PART9 一切皆苦
- PART10 因果・縁起
- PART11 空
- PART12 唯識
- PART13 大乗仏教と上座部仏教
- PART14 諸行無常
- PART15 利他
- PART16 さとりと修行
- 【コラム2】現代社会で「真の仏教」を実践できるか?
第3部 仏教の視点を比較する
- PART17 哲学と仏教① ~ギリシャ哲学~
- PART18 哲学と仏教② ~西洋哲学~
- PART19 インドの他の宗教と仏教
- PART20 中国で変容した仏教
- PART21 日本の文化と仏教①
- PART22 日本の文化と仏教②
<メモ>
in 伏見。
ブッダ系。