【概要】
脚本: 大石静
珍しく大規模戦闘なしの大河。ちゅうか久々にほぼ通しで観たよね。物語世界そのものではなく、あくまで現実世界のロマンスやら外戚同士の政治闘争なんかが主。後宮の文学サロンが開始されるまでに結構時間がかかるが(三十X話くらい?)、道長と紫式部のロマンス要素を大胆にも取り入れて持たせる。藤壺的不義密通や女三ノ宮っぽい初期彰子に源氏物語的要素がみられる。ベッドインは当たり前。
清少納言、和泉式部、あかぞめ・ザ・えもん、紫式部、最終話では菅原孝標女も含め摂関政治時代に存在した知的特異点である後宮サロンが後半で描かれる。源氏物語ミュージアムあたりにありそうな貝合わせとか、キレーな和紙とか、半透明の烏帽子に透けて見えるちょんまげとか、摂関政治華やかなりしころの平安時代への興味をかきたてられるはず。ラストでは子供時代の記憶を思い起こしつつ柄本君にシェヘラザードしたり、サマーウイカとまっふぃーの楽しい老後交流も描かれたりとパラレルワールド感がある。旅立ち編では訪れつつある動乱を予感させてEND。
【詳細】
<メモ>
- 奥二重の代名詞・吉高由里子、薄め顔の柄本佑、定子の面影を冷凍保存せんとするファッサマウイカ、キャピキャピした定子さんとか、脱皮する彰子とか、高貴な身分ながら日焼けしたロバートとか、ハンドサムな帝とか、はんにゃとか、いぶし銀キャストが意外とよかったりする。
- 当時は珍しい勤め人・キャリアウーマンとして、子供との距離に悩んだりもする。