【概要】
著者(監督):野木亜紀子
1950s~70sの端島(軍艦島)と現代(2018)を行き来し、在りし日の軍艦島の生活を日記から復元しつつ、島を去った鉄平の謎に迫る。果たしてダイヤモンドとは――。閉山50年記念の鎮魂歌といった感がある。
神木君が二役を演じており、基本的に画面内に常にいる。神木君(過去)が島を去った謎がミステリ要素になるが、やはり軍艦島の生活が再現されている点が印象的。炭鉱で働く男たち、急速に普及する家電、人口過密の島ゆえの高層建築、意外と高い生活水準、映画館や学校も備えたコンパクトさなど、高度経済成長期の生活感を味わえる。一見男臭そうだが、エライザ、花、太鳳、はいりなどの面々が新鮮な空気を補充する。実る恋、実らぬ恋あり👀
ミステリ要素が明かされていく過程で明らかになるが、基本的には謎の女エライザに狂わされる悲恋物語。ラスト1話では秘蔵ノートの最後の一冊のゆくえやページを破いたり黒塗りされた下手人、てっぺーが朝子を守るために消息を絶ったこと、てっぺーハウスの庭のお花畑やギヤマン、けんしょーとの友情、てっぺーとれおれおが別に関係ないこと等が明らかになり、まあまあスッキリした感じで終わる。エライザがいたせいで悲恋が生まれたが、一方で庭の緑化事業やれおれお更生イベントも発生したと考えよう。
エライザ関係がいい感じに解決した大団円ENDもラストで描かれており、てっぺー×あさこルートにも救いはある。
【詳細】
<メモ>