Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

2021-09-29から1日間の記事一覧

かな その成立と変遷

A

【概要】著者(監督):小松茂美 本邦文学史を支えたかな文字の成立と変遷をたどる。文献からの古文引用や用例が多数あり非常に学術的でしっかり考証されている感はあるのだが、いささか細かすぎて眠くなる。著者、書の研究が専門らしい。 【詳細】<目次> …

電通「鬼十則」

B

【概要】著者(監督):植田正也 いまをときめく(?)電通の4代目社長吉田秀雄が書き留めたビジネスの原理原則。「大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする」など、確かに元ネタはいいこと言っているのだが、著者の話がほうぼうに飛び過ぎい…

物理学者のすごい思考法

【概要】著者(監督):橋本幸士 素粒子物理学者のエッセイ集。名文家の寺田寅彦や湯川・朝永、ファインマンあたりの系譜と理解。「お好み焼き屋往復路のヒステリシス」「うまい棒を東京ドームに詰め込んだらいくらになるか」などの思考実験的な話が多い。毎…

親鸞

【概要】著者(監督):笠原一男 親鸞大好きマンが彼の生涯と思想を割とコンパクトにまとめている。京⇒新潟⇒茨城⇒京と拠点を変えていった背景や思想の変化について理解が深まった。浄土真宗の考え方はもちろんのこと、歎異抄の簡易解説もあり、お得感のある…

意味の深みへ 東洋哲学の水位

【概要】著者(監督):井筒俊彦 言語哲学関連の講演録や論文集。「言語アラヤ識」などに代表される東洋哲学の共時的構造化がメイン。スーフィズムや空海の意味分節論など、すでに彼の著作に親しんでいたらそんなに目新しさはないかも。 やはり『意識と本質…

箱庭図書館

【概要】著者(監督):乙一 アマチュアのボツ作品を改稿して一冊の有機的な物語に仕立て上げた。「小説の核」があればいくらでも面白くできるらしい。全体的にミステリ風味なので文章やストーリーの違和感に気づくと面白いかも。「青春絶縁体」もいいがやは…