【概要】
著者(監督):伊予原新
この夏を、まっとうする。そして、あの夏を超える夏にする——。
そのために、私も利用するのだ。天文台作りを——。
かつての高校同級生だったミドルエイジが天文台づくりをする。まあ「いろいろあるよな。この歳になると」。
「ここで始めたかったんだよ。もう一度」。元国立天文台研究員の帰郷が引き金となり、経営不振の自営業者、脱サラ司法試験生、引きこもりたちが再ブースト。疲れた中年が壮年に変身する群像劇。
オオルリタペストリから始まった物語で狙うものは、題して「掩蔽を利用した微小カイパーベルト天体の探索」。仲良しグループと見せかけてドロリッチな部分も。中古品を使用してコストカット、CADで作図、建築工事の手伝いなど、涙ぐましい努力がにじむ。ワシらもめておれ牧場のために結集するか。
【詳細】
<メモ>