編:山田済斎
評価:A
【粗評】
西郷どんのありがた~いお言葉や書簡、手ずから抄出した言志録を収める。「道」や「誠」の大切さを説く。
基本的には漢文調。読むスピードを遅くせざるを得ないが、却って寸言の味わいが増すので許す。油断していたら「六、逸話」でいきなり「死ぬまで御神符にすッとぢやらい」と薩摩弁が出てきて感動。
西郷どんも日々、古の賢人の言葉を反芻し己の心を磨いていたのだ。
「四、遺篇」は紙面が真っ黒であまりにしんどそうだったので敵前逃亡。乍恐読人有間敷御座候。
【良かった場面/箇所】
・遺訓:五、一四、二九、三〇、三六、三八
・手抄言志録:五、一五、一八、二五、二九、三一、三七、四四、五四、六五、七四、八一、八五、九三、九四、九五
・逸話
・幕府に好意的でフェアな人柄を感じる
【問題点・疑問点】
・旧字体はやめよう
・振り仮名をつけよう
・辞典に載っていない熟語は控えよう
【その他】