【概要】
著者(監督):井上ひさし
「……ほんとうに、神も仏もありません」
と愚痴をこぼしたら、
「仏はんはどうだか知らんけど、神はんは居てはりまっせ」と叱られた。
関西弁の神父モッキンポット師と聖パウロ学生寮の三バカが繰り広げるコメディ。井上ひさしブーム来てる。野球臨時要員、フランス座、ひよこ鑑別師、アメリカ衣料着服 仔犬訓練士、富士見一座(feat.師)など、さまざまな金策に精を出す三バカが見事に失敗するのを師が尻拭いするという<こち亀>のごとき展開はお約束ながらも面白い。そしてちょっと羨ましくもあり。師の器がデカすぎる。
「あの当時のぼくらは、なにがなんでも喰って生きねばならぬという本能の要請はあったとはいえ、どんな些細な出来事からでも、熟練した魔術師よろしく、飯の種を取り出してくることのできる才能を備えていたのだった」
「けど、ほんまにそろいもそろうて手のかかるお人ばっかりや。あんたたちはアホや、そのアホの尻ぬぐいばかりしとるわてかてアホや、ほな、さいなら」
【詳細】
<目次>
<メモ>
〇言葉遊びシリーズ
- 「二丁目で女と布団の中でキャッチボールをした
- 「穴を通して北斗七星のうちの三星か四星は寝ながらにして観測でき」
- かけそば、ジャム付きパン、茹でキャベツの三すくみ