【概要】
著者(監督):門田隆将
外省人の大弾圧・二二八事件で命を落とした日台ハーフの坂井湯章。日本ではほぼ無名な彼を顕彰するノンフィクション。八田與一は日本でも有名だが、台湾人が忘れてないのが〇。なにげに初・門田かも。
西来庵事件で父・徳蔵を40歳で失った息子は、同じく40歳で台湾に死す。
「威厳と勇気と度胸」を武器に台湾統治に赴き台湾人と結婚した父のもとに生まれる⇒父死亡⇒炭焼き⇒警察官⇒高文の司法・行政試験合格in Japan⇒再び台湾へ、という特異なキャリアを積んだ彼は、市民をかばう盾となり壮年にして死す。
「私には大和魂の血が流れている!」という彼の最期の言葉はアイデンティティの在処を思わせる。どうなる台湾有事!?
【詳細】
<目次>
- 帰国する「英雄」
- ルーツは「熊本」
- 父の死
- マンゴーの里の「ガキ大将」
- 許せない「台湾人差別」
- 戦時下の東京
- 国家試験合格
- 台南での再出発
- 騒然とする台南
- 奮闘と失望
- 「二二八事件」勃発
- 「弾圧」か、「民主化」か
- 逮捕と拷問
- 「台湾人、万歳!」
- 正義と勇気の日
<メモ>