Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

技術士試験勉強法

【概要】著者(監督):鳥居直也 「医師を除く理系の最高峰資格」たる技術士について概説する。資格の意義、一次試験および二次試験の問題内容、総合技術監理部門への手引きなど。ご学友が一次試験を受けていたのと、父が取得していることから興味が。なかな…

対訳 ブレイク詩集

【概要】著者(監督):ウィリアム・ブレイク 編訳:松島正一 『トラウマイスタ』でおなじみの"On Another's Sorrow(他人の悲しみに)"、『博士の愛した数式』でおなじみの"Auguries of Innocence(無垢の予兆)"を収録。Shakespeareと現代英語の中間ぐらい…

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

【概要】著者(監督):湯浅弘章 つらい。エモい。苦しい。叫びたい。 志乃の複雑すぎる内面、加代の大海の如き心、菊地のさらけ出す内面。あぶれ者三人の青春。安易な解決を期待していると裏切られる 二人で夕焼けの波止場を歩いても、砂浜を駆けても、路上…

夜明け告げるルーのうた

【概要】著者(監督):湯浅政明 Netflixにて。だいぶ変わっているが観てよかったと思えるはず。 人魚と人間と、かつて人間だったものと。寂れた港町でのひと夏の奇妙奇天烈摩訶不思議体験。ライブの高揚感、砂浜でのダンス、走るルーパパ、最後の死闘。アニ…

インカ皇統記

【概要】著者(監督):インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベガ 訳:牛島信明 (1)「征服した側とされた側の、ほとんど最良の血が流れている」著者がインカ帝国の歴史・社会・風物をしゃべくり倒す。400年前といえども黄金の輝きを放っている。そう、インカ帝…

デジタルネイチャー

【概要】著者(監督):落合陽一 侘び寂び、事事無碍、物化、AI、仮想通貨、メディアアートなど古今東西の様々な概念を坩堝で混合し、来るべきデジタルネイチャー的世界観を提示する。 つぎつぎに紙面に現れる奇抜な概念の数々に溺れそうになる。深浅や真偽…

黄金の国の光と陰

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【概要】著者(監督):M・スティングル 訳:坂本明美 マチュピチュ旅で読む。マチュピチュの風か水か砂塵の一分子くらいは付着しているはず。インカ帝国の歴史・地理・社会制度・宗教・文化などに関し一通り網羅している。達意の訳で読みやすい。ローマ帝国…

縄文人の死生観

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【概要】著者(監督):山田康弘 中妻貝塚の多数合葬・複葬を契機とする著者研究者人生のあけぼのから説き起こし、この葬送が示唆する縄文人の死生観・人生観、生活様式などを推察する。骨のもたらす身体上の特徴や縄文人のライフヒストリーモデル、妊娠線や…

はじめての土偶

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【概要】監修:武藤康弘 文:譽田亜紀子 東京国立博物館の縄文展にて。 遮光器土偶、中空土偶、縄文のビーナス、仮面の女神、合掌土偶などのエースはもちろんのこと、ミミズク土偶、ハート型土偶、ドラえもん土面、筒型土偶、イノシシまで網羅。文様や造形は…

タタール人の砂漠

【概要】著者(監督):ブッツァーティ 訳:脇功 平凡で単調な日常のなかで、起こりもしない希望や栄光を待ちながら、その場所に居続ける。だが、いざその時が来てみると、もう年老いており機会を逸してしまう。そんな「むさぼるように人生を刻んでいく時の…

井筒俊彦の学問遍路

【概要】著者(監督):井筒豊子 夫の井筒俊彦とともに過した海外での学問遍歴をエッセイで振り返る。大学者にも伴侶はおり、日常の姿がある。エッセイはいいのだが、評論は一文が長く文意がつかみづらい。だが、夫の言語哲学を継承せんとする妻の気概が感じ…

モンスター上司/Horrible Bosses

【概要】著者(監督):セス・ゴードン 三人の男たちがそれぞれのハラスメント上司に復讐する。次々に繰り出される下品な英語が興味深い。上司を窓ガラスから突き落す妄想は誰でも覚えがあるのでは。Total Fucking Asshole, Evil Crazy Bitch, Dipshit Cokhe…

読書メソッド

簡単ではあるが、読書メソッドの覚え書きを記す。 少しでも参考にしていただければ幸いだ。 ●時間の傾注 とにかく時間を傾注すること。 それができないのなら、大して読む気もないということだし、他のことに時間を回したほうがいい。別に読書だけが「高尚な…

魔法の世紀

【概要】著者(監督):落合陽一 20世紀を「映像の世紀」とするなら21世紀は「魔法の世紀」。自身のメディアアート作品Pixie DustやFairy Lights in Femtosecondsを紹介しつつ、到来しつつあるパラダイム・世界観の変化に関し好き勝手話す。話が飛び過ぎてい…

羊と鋼の森

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【概要】著者(監督):宮下奈都 「僕は調律という森に出会ってしまった。山には帰れない」 「板鳥さんから、柳さんから、羊から、ピアノから、たくさんの砂が押し寄せてきて、僕は溺れそうになりながら、それを一粒でもつかもうと必死だった」 天然物の主人…

流線形の考古学

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【概要】著者(監督):原 克 米での流線形イメージと神話圏形成の変遷をたどり、独・日のそれと比較する。流体力学や航空力学でおなじみの流線形がここまでシンドローム的に流行していたのは知らなかった。 「本来、理解を助けるための補助手段であったはず…

日本人はなぜ臭いと言われるのか

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【概要】著者(監督):桐村理紗 えっ? 臭いの?「病的な不快臭があるということは、つまり、体が不健康で病的な状態であることのサインだ」「血液中にあふれたにおい分子は、血流に乗って体をめぐり、呼気を通して口臭に、汗を通して体臭となって表われる…