【概要】
著者(監督)・脚本:大根仁
地面師とは、他人の土地の所有者になりすまして売却を持ち掛け、偽造書類を使って多額の金を騙し取る、不動産詐欺を行う集団のことである。
(中略)
地面師詐欺は、リーダー、交渉役、情報屋、法律担当、偽造書類作成者、なりすましのキャスティングなど、複数人で行う、緻密かつ高度な犯罪テクニックが必要とされる。(OPより 山田孝之)
現実の事件をベースに、クライムサスペンス的要素を取り入れ、地面師なる犯罪チームの不動産詐欺を描く。不動産は闇。司法書士、不動産鑑定士、宅建などを持っていればもっと楽しめるかもしれない。1話が短めなので観やすい。
演技派俳優をそろえた悪のプロジェクトX。意外とナイスチームで、ハリソンをして「今のこのチームは最高のメンバー」と言わしめている。でも用済みになると謎のお掃除部隊に消されるので注意。リリーフランキーも、北村一輝も、ピエール瀧も、小池栄子も、曙風チンピラの彼も消される。エライザのタレコミ情報で宿敵ハリソンに反抗した綾野剛とエライザは生き残る。ついでにホストの彼や山本耕史も別の理由で消える。
作中1個目のヤマはそこまで危なげなく完遂するが、100億越えの大きなヤマでは想定外が多発。なりすましおばさんの離脱、北村一輝の叛逆、尼さんの緊急帰京、曙の負傷など、早く早くとハラハラさせられた。続編はどうなる。
最近はハリソンのモノマネにハマっており、空想上の拓海さんを相手に、最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなエクスタシーを追い求めたりしている。あと汎用性高いのはピエール瀧の「もうええでしょ!」。ピエール瀧の必殺技も好敵手の山本耕史には通じなかったが…。
【詳細】
<メモ>
- エライザの設定や雰囲気が良くも悪くも浮いている。ダーク気味なキャストの中で清涼剤的な役割を担っているせいもあるが。
- いまいち必要性を感じないチョメチョメシーン(尼さん、山本耕史)、ハリソン山中の暴力シーンはNetflix感がある。
まさか本当にあった事件だとは。。。