【概要】
著者(監督):野村芳太郎
落武者シーンから始まり、いわゆる因習村の呪われた歴史の長さを感じさせてくる。 東京から岡山伯備線に乗り、連続殺人(というか呪い)の渦に飲み込まれていく推理小説風オカルト。なんだかロードムービーと田舎描写に砂の器感あると思ったら、やはり。渥美清の金田一感がイマイチ薄い。
祟りじゃ~を連呼するバアさん、津山30人殺しを彷彿とさせる異形の殺人鬼の姿(懐中電灯+弾倉+パンチラ)、きんさんぎんさん的なババア(やたら親族の状況に詳しい)、ちょっと色気のあるおばさん、鍾乳洞そしてその中にある鎧などなど、薄気味の悪さと好奇心を積み重ねていく。伯備線の沿線風景、野辺送り、蝉時雨、豊かな緑などの映像は都会から隔絶された村の静けさと不気味さを掻き立てている。
白塗りの顔、生首、血しぶきなどの特撮的映像も印象的。因習村には行かないに限る。
【詳細】
<メモ>