Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

日本史サイエンス 弐

日本史サイエンス〈弐〉 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く (ブルーバックス)

【概要】
著者(監督):播田安弘

近代以前はいつでも対馬の海が外国との関門で、鉄の道と翡翠の道があったということで、今回は日本海側とくに山陰に注目。著者の得意分野である船舶関連の知識をメインに使って、科学的・定量的に神話や歴史書を紐解く。日蝕の時刻や波高の計算とかがそれ。古文書にサラッと書いてある大軍の移動は兵站がちゃんと機能していたか疑うべし。

が、kgがkmになっていたり2億両が現在の3.1億(兆?)になっているなど凡ミスが多いのが気になった。ちゃんと出版前に確認してあげた方がいいぞい。

javalousty.hatenablog.com

 

<目次>

  • 第1章 邪馬台国はどこにあったのか(フォッサマグナが生んだ宝石;翡翠が結んだ日本と大陸 ほか)
  • 第2章 秀吉は亀甲船に敗れたのか(「ジパング」をめざして始まった大航海時代;日本は世界最大の鉄砲保有国だった ほか)
  • 第3章 日本海海戦でなぜ完勝できたのか(第二の大航海時代の到来;ペリーが驚いた日本人の技術力 ほか)
  • 終章 「翡翠」から「大和」へ(小さな島国が大国を倒すまで;「鉄」と「対馬」 ほか)

 

<メモ>

  • 邪馬台国:九州北部+近畿併存説
  • ②実は当時世界最大規模だった朝鮮出兵。「尚有十二 舜臣不死」。戦闘能力:砲力+運動エネルギー
  • ③砲弾の効果:砲弾体積と命中率の積。船の機動性低下と兵士の訓練度の差が勝敗を分けた。

宝石と傭兵が古代以前の日本の輸出商品だったのかもしれない(; ・`д・´)

日本独特の地形フォッサマグナがもたらした緑の宝石が、日本人独特の加工技術によって大陸でも珍重される「玉」となり、卑弥呼の時代に日本はそれによって、鉄を手に入れ、国造りを進めていきました。やがて渡来人の教えによってみずから鉄が生産できるようになると、鉄器を使った農業や建築・土木・灌漑などの工事によって急速に生産力が上がり、人口が増えて、大きく発展していく軌道に乗りました。こうして日本は古墳時代へと進み、本格的な中央王権の成立へと向かってゆくのです。

 

歴史の舞台となった隣国との関係はギスギスしがちだが、

これからの歴史研究においては客観的な数字にもとづいた、なるべく冷静でオープンな議論が展開されることを願ってやみません。

 

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