【概要】
著者(監督):吉浦康裕
「私、幸せだよ」
「私、幸せだったんだね」
春~夏ぐらいの予告編ではあんまり期待していなかったのだが、例によって例のごとくtwitterのTL観測結果を踏まえMOVIX倉敷に突撃。「イヴの時間」的なAI近未来もの要素ももちろんあるが、どちらかというと青春群像劇といった印象。そしてミュージカル成分をアクセントに添えて。「友達が! 友達が欲しい!って」とか、けっこう耳に残るやん。
基本的には明るい作風。終わるのが惜しくなっちゃうようなエンターテインメント性を最近の作品では珍しく感じた。願いと幸せの連鎖で5+1人衆のお悩み解決と想い出づくりにいそしんだ後は奪還作戦! ということで、「君の名は。」的な悪だくらみは燃える展開なんだな。そして最後の脱出劇には「オネアミスの翼」や「楽園追放」的なカタルシスを感じられる。そしてサトミかわいいやん(特に姫仮装のところ!)。シオンとトウマ(+美津子)にずっとウォッチングされていた模様。
美津子が生み出し、トウマが魔改造を施したシオンの8年間の歌トレの成果が遺憾なく発揮された。全然ポンコツやないやないかーい。「見守っていたんだよ、ずっと」ということですな。
【詳細】
<メモ>
- 同監督の「イヴの時間」は視聴済み。「サカサマのパテマ」は悠木先生に教えてもらったが未視聴。そのうち観よう。
- AI家電・住宅や田植えロボ(演出らしい)、柔道ロボ、お掃除ロボ、自動運転バス、電子黒板、太陽光・風力発電など、星間(せいかんじゃないよほしまだよ)なる大企業の実験場と化した街。イメージ的にはつくばに日立か三菱かがスマートシティ作った感じか。佐渡にある模様。緊急停止アプリを生徒がインストールしているあたりがリアル。あと、星間が男社会で引っ張りアイがあるとか、主任が美津子に役職で追い越されたとかもね。
- 基本的には明るい未来を期待している模様なので、エンターテインメント性がある。わくわく・どうなる感は昨今貴重。潜入ミッションには「君の名は。」的な感じがあった。また、シオンが脱出には「オネアミスの翼」や「楽園追放」みを感じた。最後にシオンが人工衛星を借りて再登場するあたりにストーリーを悲しくしすぎない心遣いを感じた。そして星間会長有能やんけ。ありがとう!
- 実は青春群像劇。男女比3:3の秘密守り隊が爆誕し、3(?)カップルが爆誕する。うらやましすぎる。ミッションを歌その他で解決した後は家で遊ぶのだが、それがなんだかええ感じなのよね。記憶を残そうとすること自体に意味があるという発言が印象的。柔道場とサトミ邸でアヤとサトミが交わす会話もキャピキャピしてて良い。一種の大団円を迎えられてよかったぞい。幸せとは何かとか想いを伝えるとか、いろいろ考えてみよう。
- サトミの胸が気になる。何か気になる。めっちゃきになる。めっちゃタイプやで。クールっぽい見た目のわりに声かわいいよね。ムーンプリンセスの目覚ましとかも不釣り合いに見えるのがいいんだな。ボーイッシュなショートカットなのもいいんだな。なんで着替えたのかわからんところもあるが、お姫様コスは非常によかった。座る時におみあしが一瞬見えるのも良い。朕惟うにスタッフが着せたかったから? まあよかろうなのだ。シオンに馬乗りしたところはドキドキしたぞい。
- 「サトミ、今、幸せ?」でおなじみシオンさんのハック能力高し(一応許可は取っている模様)。危険。突然歌い出すのが今までのロボット/アンドロイド/AIにない感じ。曲調もいろいろあっていい感じ。土屋太鳳の声も思ったよりいい感じ。口がω気味なのもE感じ。不気味の谷は軽く超えている模様だが、高速デッサンや発音(ごっちゃ↑ん とか しらない! わかんない! なんかを伸ばさずに言うところとか)、ボールの全方位防御+高速返却とか潜水能力(水密性高し)とか、記憶力の高さ、「それ、命令ですか?」などの発言がたまに顔をのぞかせる。まあ、2Dアニメだからこそ描ける「人間そっくりのロボット」の描き方があるよね。
- 実はトウマがサトミを幸せにするよう命令していたが、いつしか命令でなく願いに変わっていた模様。8年もの間いろんなデータを活用して見守っていたんだよ、ずっと。ていうか、冒頭のマリカーのレインボーロードみたいな世界はシオンの心象風景やったんやね。そんなトウマ君のゴミ箱が終盤で活きる。そして君が仕掛け人かーい。君も見守っていたんだよ、8年。オカンが開発したシオンに重要な行動原理を魔改造で吹き込んだ彼。生きてるのは幸せになるためだよなあ。サトミ「私、幸せだよ」⇒シオン「私、幸せだったんだね」(過去形)の流れは来し方を考えると感無量。そしてシオン再登場。手をつなごう! もうくっくしかないんや! 終盤アヤのニヤニヤくーっは激しく同意であった。
- シンギュラリティ到来。分析と総合の象徴である科学的手法で意識の創発はありうるのか? 『AIの衝撃』などを思い出した。「2001年宇宙の旅」とか「楽園追放」、星新一作品とかで描かれる頻出テーマですわなあ。
- 2回目摂種しちゃお。
- 暗転した後の夜の街怖くね? 音の演出(シオン撃たれる音とかオカンのグラス音とかね)もこわみあり。
- コメント・インタビューで声優泣きすぎ。ええやん。
- 超どうでもいいが、開始前の予告メモ:エコライフジャパン、和建設、岡山トヨペット、映画泥棒、イシンホーム(お母さんが設計)※紀久屋なし
がんばれ(; ・`д・´)
漫画版もあるぞい(; ・`д・´) ※連載中
〇ようつべ感想。ラジオ代わりに聞くとよいぞい。