Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

ラストエンペラーの私生活

ラストエンペラーの私生活 (幻冬舎新書)

【概要】
著者(監督):加藤康男

アイシン精機愛新覚羅溥儀の生涯を小説風ノンフィクションで描く。東京裁判での証言がたびたび挿入される。
幼少期の変態的性生活をはじめ、三度にわたる即位と退位、度重なる転居と待遇の変化など、波瀾万丈の人生。

その人生に負けないくらい屈折した複雑な人間であった模様。

 

【詳細】
<目次>

  • 第1章 紫禁城の幼帝
  • 第2章 宦官と女官
  • 第3章 憂鬱なる結婚
  • 第4章 流浪する廃帝と離婚劇
  • 第5章 満洲国皇帝の光と影
  • 第6章 后妃たちの終戦
  • 第7章 それぞれの断崖
  • 第8章 火龍の末期


<メモ>

謎に煽情的な場面が多いのは幻冬舎クオリティなのかも。僕は好きですが(; ・`д・´)

去勢手術のシーンは『蒼穹の昴』を想起した。宦官が充満した宮廷とか纏足描写とか、奇々怪々な世界だったのだろう。

ある日など、一人の宦官を呼び出してこう言いつけたのだ。
「その地面に転がっている馬糞を食べてみろ」
言われた宦官は黙って四つん這いになって、馬糞を口に入れた。
またある宦官に対しては、その口の中に放尿するなどの性的虐待や異常行為を繰り返すのだった。抵抗できない者を虐待して愉しむという溥儀の悪癖が育てられたのは、このころからである。

 

寝台に二人はゆっくり横たわった。
いつものように、頭と脚の位置が交互になる形でお互いの事に触れ、十分な時間をとった。
やがて、三児の奉仕に溥儀が極まった声を上げ、精を放った。

 

小王三児は言葉を返さず、片膝を突いたままでうなずいた。女官が幼い溥儀の全身を湯で拭ったときのように、三児もまた薄儀のすべてをくまなく清める。まだ精通を知らないと告白した皇帝の性器に優雅な指先を這わせ、緩急の律動を繰り返し始めた。
やがて、溥儀の躰から、白濁色の液体がほとばしった。
「陛下、これで精が通じたのです。もうご立派な男子皇帝陛下にございます」
溥儀は自らの精の器が一瞬の熱気に晒され、続いて訪れた恍惚感に縛られしばし呆然としていた。

 

「側へ仕えるためと称し、御用のためと偽って女官を差し向けたのである。溥儀は女官のなすがままにしていた。あるときは一人ではなく、二人、三人と押しかけて溥儀と一緒に寝て、さまざまな性の悪戯を教えた。
溥儀がくたくたに疲れ果てると、女官たちはようやく溥儀を寝かせた。
次の朝、溥儀は頭が痛くて、目が回り、太陽が黄色く見えた。疲れた状況を話すと、宦官が薬を探して飲ませてくれる。薬を飲むと、再び女官の相手は務まったが、次第に性のことには興味が薄れてきたのだった」
溥儀はごく年少のころから女官たちの手によって、その幼い性器を弄ばれることがしばしばあった。

…(; ・`д・´)!

 

婉容さんや川島芳子、文繍、玉琴、淑賢、愛新覚羅浩などの女性たちもフギフギの周りを彩るぞ。でもED(; ・`д・´)

その都度政治力学の法則にのっとって、生命を保証してくれる側について生き延びてきた。
溥儀にしてみれば、敗戦後の日本皇室など生き残るのに何の役にも立たないどころか、かえって関わりがあったことを恥じなければ中国共産党から漢奸として抹殺されかねなかっただろう。だからこそ白扇を二、三度ばたばたさせながら、
「このことは私の一生の中において、非常に大きな恥辱であると思っております」
と市ヶ谷の証言台で言ってのけられたのだ。

 

自分の人生は、
「鶏駕籠に入ったら鶏になれ。狗小屋に入ったら狗になれ」
という支那の古い言い慣わしに従えばいい――それが彼の身に滲みた人生訓だった。

 

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