一生モノの英語力を身につけるたったひとつの学習法
著者(監督):澤井康佑
【概要】
畢竟、学問に王道なしという話。文法書で基礎固めしたあとは、筆写と音読をしながら、わからない単語や言い回しを辞書でコツコツ調べる。
井筒や西脇などの英雄伝が興味深い。まさか井筒俊彦の話が出てくるとは。
【詳細】
まずは、どうしようもなく母語以外の原語が外国語であることを強調し、「小さな努力で大きな成果を期待する」ことを戒める。
天才達(井筒、西脇、鷗外)も基礎をおろそかにしなかった。平凡で地道な学習方法で地力をつけた。
にしても、まさか『意識と本質』の話が出るとはね。
何を措いてもまずは文法。
「英文解釈という作業の大半は、文中の各語の文法関係を見抜くことです」。
加えて、語彙拡充しつつ筆写と音読をし、わからない単語や言い回しを辞書でコツコツ調べる。
日々の生活で時分ならどう表現するだろうか?を意識して英語回路の作製に努めよ。
筆記体や英英辞典のススメ、ネイティブスピーカーの使い方などのTipsも紹介。
漱石や吉村昭、小泉信三なども引用され、ちょっとお得な英語学習書(の手引き)となっている。