Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

作家の収支

作家の収支 (幻冬舎新書)

【概要】
著者(監督):森博嗣

森博嗣らしい偏屈者気味の回答

小説を読む趣味がないのに、教員の合間にバイトがてら投稿したら第一作でデビューするという天才的経歴なのであまり参考にならない。が、本書はお金に関する内容なので多少はためになるかも。

小説家の人気はあくまでも読者の「量」で、常に新作を出すことが作家の基本。「浮き沈みのない作家」との自己評価だが、計278冊刊行・計1400万部・総額15億円(2015時点、国内)は十分な成績であるといえる。

「とにかくは作品をまず書くこと、しかも何作も量産すること」。

小説家という仕事は、有望とはいわないまでも、意外に将来性のある職種なのだ。これは、ひとえに人件費がかからないから不況に強いということ、資本がいらず設備もいらないこと、そして、比較的短時間で出荷できること、などの好条件による。でも、その好条件故に、志望者も多数になる。

 

【詳細】

<目次>

  • 第1章 原稿料と印税(文章はいくらで売れるか?;文章量の単位は原稿用紙 ほか)
  • 第2章 その他の雑収入(名前や顔を売る仕事?;講演会とサイン会 ほか)
  • 第3章 作家の支出(作家の支出って?;50%引きになるもの ほか)
  • 第4章 これからの出版(出版不況の本質は大量消費の崩壊;すべてがマイナ化する? ほか)


<メモ>

  • 収入:原稿料、印税(紙[10-14%]、電子)、映画化・マンガ化等の際の著作使用料、講演料、サイン会謝礼、入試問題著作使用料…
  • 支出:資料代、PC、事務用品、取材費・交際費、住居費、旅費、アシスタント人件費